里山暮らし
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BLOG里山暮らし
2019.05.26
ハイブリッド薪風呂
週末している私の家事があります。それはお風呂を沸かすこと。我が家のお風呂は薪を使って温めるタイプです。この薪ボイラーは、京北の古い民家なら比較的一般的で、灯油のボイラーも付いているハイブリッドタイプのものです。基本は薪でお湯を沸かすのですが、お風呂に入った時に湯船の下の方がまだ冷たいことがあるので、そういう時に灯油のボイラーを使うと便利です。以前は、灯油のボイラーは壊れていたときはお風呂に入ってから、下の方が冷たいことに気付くと、「おーい、もう少し薪を焚べてくれー。」と昭和な会話をしていました。冬場は沸かすのが大変で、2時間かかけてお風呂を沸かします。火をつけて1時間ほど経ってから、氷点下の中、外へ出て薪を追加。正直ちょっと面倒です。何より大変なのが、風呂場が外にあること。私は実際にお風呂に入るときは、全裸で震えながら、風呂場へ向かいます。入った後は良いですが、入る前は気合が要ります。(別に脱衣所で服を脱げば、ちょっとマシなんでしょうけど。寒い中、脱衣所で服を脱ぐのが嫌で。)それにひきかえ、夏は比較的すぐ沸くし、風呂場への移動も楽チンです。薪はその辺から拾ってきたり、廃材などを頂いたりしているので、タダなのでかなりお財布に優しいです。薪を集めにかなりの時間と労力は割いていますので、費用対効果は悪いかもしれません。けど、薪を使う暮らしって、自然の循環の中で生きている気がして、気持ちがいいし、楽しいからやめられないです。ただ、薪風呂では湯船だけしか温められず、ぱっとシャワーが浴びられないのが難点だったので、ガス給湯のシャワーを取り付けました。蛇口を捻ったら、お湯が出てきます。皆さんにとっては、蛇口ひねったらお湯が出てくることは当たり前かもしれませんが、2年間薪で風呂を沸かしてきた私にとっては感動です。有り難や、文明の利器。薪のお風呂で入れるし、お手軽にシャワーも浴びれる。ハイブリッドな暮らしです。そんな暮らしに感謝しながら、今宵もお風呂を沸かします。
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BLOG行催事
2019.05.24
里山、笑いの「新殿堂」は公民館!
「なぁ、Mちゃん(筆者)って、落語好き?」と、友達に声をかけられ、「もちろん!落語でも漫才でも、新喜劇でもお笑いは大好き!」と、答えると「その落語が、うちの地区の公民館で生で観る事が出来るんやけど、どうかな?」と、友達。「公民館・・・公民館っ??!」すると友達は「そう。そうやで。そして、ほんまもんの"落語"!!」と、にっこり。聞くと、彼女は寄席にも足を運ぶほど落語が好きで、そんな話をしていると、同じ地区にも「私も落語が好きやで!」という方々がおられ、その方々と話していく中で「地元に寄席があったら楽しいよね・・・」と言う声が上がり、その「あったら楽しいよね・・・」を有志の方々と実現されたのが去年の春。第一回目の「山国寄席」でした。そして、先日12日、第二回目の「山国寄席」にお邪魔してきました。落語家さんは、上方噺家・四代目桂塩鯛師匠。去年も大笑いさせていただき、今年もこの日が来るのを、私はとても楽しみにしていました。この日も、公民館は去年同様地域の方々でいっぱい!そりゃあそうですよ!プロの噺家さんの落語が聞けるのは、街中の寄席や劇場へ行かなければ、普通は聞けません。それがお隣の地区の公民館で聞けるのですから!有志の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。師匠がお座りになっている高座は、地元の工務店さんの手作りと聞いて二度びっくりですよ!この日も地域の馴染みの公民館は、老若男女の笑い声であふれていました。この雰囲気は、きっと街中の劇場では味わえない。手作りの寄席。何とも言えない贅沢な空間だなぁと、感じました。そんな贅沢な空間が秋にも味わえると聞き、またしても今からワクワクしている私です。笑いの「新殿堂」、公民館で、ご一緒に大笑いしませんか?◎山国プレミアム寄席日時:令和元年11月10日(日)午後1時半開場・午後2時開演料金:大人 3,000円 小人 1500円(小学3年生以下のご入場は御遠慮下さい)場所:大野公民館(京都市右京区京北大野町小野ヶ市53)お問い合わせ:田中店(田中眞理)075-853-0454
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BLOG里山暮らし
2019.05.22
どちらがお好み??
先日、出張で東京に行ってきたのですが、京北の暮らしに慣れている私には、かなり疲れました。ということで、何でそんなに疲れたのか振り返ってみることに。おそらく疲れたのは、移動が一番の要因ではないかと思います。まず、家から車で15分、京北バスターミナルから京都駅 1時間半、京都東京間の新幹線 2時間20分、東京に着いてから電車での移動、それに伴う徒歩。そして、これの往復。特に徒歩移動は疲れました。慣れない人混みの中、迷ったりもして・・。普段の生活では意識しないと本当に全然歩かないのですが、都会ってよく歩きますよね。ある意味、田舎よりも健康的なライフスタイルなのかもしれません。街中では色々あって便利だと思うこともありますが、今のライフスタイルの方が私は好きです。広告も凄いですよね。欲望を掻き立てられます。京北に帰ってきて、ホッとしました。改めて、何もないって豊かです。有り難や、京北ライフ。ビバ京北ライフ。
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BLOG里山の習慣
2019.05.20
葵の葉と雷様
先日の15日は、京都三大祭りの一つ、葵祭が開催されましたね。華やかな平安絵巻とも言える齋王列をご覧になられた方々も多いのではないでしょうか?葵祭は賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)の列祭です。そして、実は京北にも上賀茂神社ゆかりの神社、「賀茂神社」があります。賀茂神社は、京北トレイルのコースの途中ルートにも位置している山の中に、ひっそりと厳かにたたずむ神社です。実は、この神社は3年前に建立千年目を迎えました。この地域のご先祖様の代から、代々地域の方々の手で大切に守って来られた神社です。そして毎年、葵祭に合わせて大祭が行われます。上賀茂神社と同じ、雷(いかずち)の神様を祀り昔から田植えが終わる、葵祭と同じ15日(現在は、15日に近い日曜日)に、地域の氏子の皆さんでお参りをします。境内にある三宝には、みどりの若葉が盛られ祀られています。一体、これは何だと思いますか?これは、実は御守なのです。桂の木に葵の葉がつけられています。これを家に飾っておくと、落雷に遭わないと言い伝えられており、その年ごとの神社の氏子当番を務めてくださる方々が地域の氏子家庭分、作ってくださいます。五穀豊穣もですが、京北は代々の昔から林業が栄え、山に入る杣人の方々が山仕事中に落雷などに遭わないよう、願いも込められているのでは?とも言われています。千年もの昔から、この風習が継承されていることを思うと、京北の方々が神仏や文化を本当に大切にされているという事がよくよくわかります。我が家も、有難く御守をいただきました。今年もこれで落雷除け完了です。
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BLOG里山暮らし
2019.05.18
この季節には、やっぱり
今年もぼちぼちやりたいなーと思いつつ、中々出来なかったこと。それは畑です。例年なら4月頃から、徐々にタネを撒いたりするのですが、今年はだいぶ遅れて本日が畑開き?となりました。コメリと五本松食品デパートで苗と培養土を買って、いざ出陣!昨年鹿に入られて以来、放置していた畑の土はガッチガチ。鍬がバイーンッと跳ね返されてしまうくらい。仕方ないので、植えるところだけをささっと耕して、培養土をそこに混ぜる。畑なのに、プランターに植えるような手抜きスタイル。ちゃんと育つのだろうか・・・。あとは、祈るのみ。「ソダテ〜ソダテ〜 ナレナレ〜」よし、これで大丈夫。適当だが、植えられたのでひとまず、満足。本日植えたのは、ナス 3本 (加茂ナスと普通の)ピーマン 2本 (緑と赤) きゅうり 2本 (夏すずみ)トマト (ミニと大) 3本その他ししとうなど全部で13本植えました。収穫が楽しみです。
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BLOG里山暮らし
2019.05.12
里山暮らしの小さな喜び
今朝、出勤途中に出会った田んぼの風景です。苗が植えられ水田になった田んぼには、水田が水鏡になって、きれいに逆さまの山の風景を見せてくれていました。そして、昼休み。あまりにも天気が良いので外を歩いてみました。歩いていると、いろんな草花に出会います。この花は、なんでしょう?小さな白い花が集合していてとても可愛らしいです。歩きながら草花を見ていると、小学生の頃の学校の帰り道をなんだか思い出しました。白い小さな花たちのそばには、たんぽぽが。たんぽぽと言えば、綿毛。学校の帰り道に友達と「ふぅ~っっ!」と息を吹きかけ競い合って飛ばしたことを思い出しました。綿毛のそばには、カラスノエンドウも。カラスノエンドウの豆のさやで、よく笛を作って「ぷーっぷーっ」と吹き鳴らしながら歩いたなぁ。里山の暮らしの中で出会う、春に咲くさもない野の花たちですが、自分の幼かった頃の懐かしい記憶も一緒に咲かせてくれます。これも里山暮らしの小さな喜びの一つです。
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BLOG里山暮らし
2019.05.10
里山クリエーション
田舎での子育てって、どんなイメージですか?私のイメージでは、田舎の方が子どもはのびのび育つのかと思います。ただ、それはかなり親の裁量にもかかっています。最近5歳の娘はよく、「何かみせてー。」と言います。これは我が家では、パソコンでアニメを観せてくれという意味。家事や仕事などで子どもと向き合えないときは、ついついアニメを観せて放置したり、挙句の果てには一緒にアニメを観てしまったり・・・。先日は「忍者ハットリくん」を一緒に。娘は爆笑して観てました。 やっぱり面白い作品は世代を超えますねー。って、いかん、いかん!これでは街中に住んでいるのとあまり変わらないではありませんか。せっかく自然がいっぱいの所にいるのだから、自然を楽しまなくちゃ。ということで、心を鬼にして、アニメは最小限に。すると、娘は文句を言いながらも、絵を書いたり、ままごとをしたり、その辺にあるものを使ってなんだかんだで、楽しみだします。娘は、自分の家(アジト)を作るのが好きで、家の中だとダンボールなどで自分の家を作ってよく遊んでいます。先日、庭先に突如ネイティブアメリカンのティピーのような造形物が作られているではありませんか。家作りマニアの娘が、庭に自分の家を作ったものです。材料はその辺に置いていた木がメインで、絨毯の代わりに枯れ草。装飾に植物のツル。かなりイケてませんか?私はかなりイケてると思います。しかも日差しが強ければ布を掛けたり出来るので、結構実用的。子どもの想像力の豊さに感動させられます。そして、娘のようにもっと創造的な暮らしを楽しまないとなと、反省。子育ってて、本当に子どもから学ばされることが多く、気付きの連続です。親が出来ることって限られてはいますが、私は出来るだけ子どもの想像力を伸ばすサポートしてあげたいです。というより、邪魔しないようにしたいです。子どもの創造力を伸ばすには、自然がたくさんの京北はぴったりだと思います。あなたも京北暮らしいかがでしょう?
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BLOG里山の食
2019.05.06
昆虫食 "カメムシ"
我が家には小さなお客さんが毎晩のようにやって来ます。挨拶なしに、家の中にいつの間にかにいる忍者のようなお方。それはカメムシさんです。「何でカメムシは家の中に入って来るの?」と5歳の娘から尋ねられたので、私は「カメムシは暖かいのが好きなんだよ。それにカメムシは父ちゃんのお友達だからね。」と答えつつも、捕まえて、山へ帰ってもらいます。そして、カメムシと友達の私は、いつからかカメムシを捕まえて家の外へ出す、カメムシ係を担うようになりました。娘はときたま「父ちゃん、また友達来てるよー。」と教えてくれます。これは恐らく、京都的な解釈をすると、"カメムシを外に出して"という意味のように聞こえます。先日そのカメムシ達が我が家に大勢でやって来て、居間でパーティーをしていました。一匹ずつ捕まえて、外に出すのは面倒臭いので、ペットボトルで簡易カメムシキャッチャーを作りました。簡単に作れるわりには、捕まえやすくて、匂いも手に付かない優れものですよ。次の日、また大勢のカメムシがまた我が家に・・・。そこで、ふと思いつきました!最近、巷では昆虫バーとやらが流行っているらしいじゃないですか!?友達への裏切り行為ではありますが、流行りに乗って、食べてみることにしました。本日の収穫は、9匹です。実は、以前メキシコに行った際に市場で売られているカメムシを食べたことがあって、不味くはなかったので、それほど抵抗は感じませんでした。早速、インターネットで、カメムシの食べ方を調べて見ると、4種類のカメムシを食べ比べしたという記事を見つけました。それによると、風味を楽しむためには、さっと炒ると良い、と書いてあったので、さっと炒ることに。炒っている最中から、あの刺激的な香りがキッチンを包み込みます。そこに来た妻は「クサっ!うわー、しかも最近一番使ってるフライパン使ってるしー。」とイライラしながら、窓を全開にしていました。今回のカメムシは、クサギカメムシという品種でパクチー?のような香りのする、一番オーソドックスなカメムシ。味付けなしの炒っただけのものを食べてみることに。恐る恐る口の中に入れると・・。・・・。!!!!!!!悶絶風味を楽しむなんて、そんな甘っちょろい世界ではありませんでした。カメムシの香りが口いっぱいに広がって、食べられたものではありません。完全に罰ゲームでした。まだ8匹もいる・・・。無駄の殺生はしたくない。けど、このままでは完食するのは難しい。そこで醤油と砂糖で味付けしてみることに。味付けしてもやっぱり、とっても不愉快な味でした。(カメムシにとっては、炒られた挙句、不味いと言われて、さぞかし不愉快な思いをしたことでしょう。すみません。)あまりに不味いので、改めて、食べ方を調べてみると、匂いを取り除く調理法が一般的なようでした。今回は失敗に終わりましたが、気が向いたらまたチャレンジしてみようと思います。昆虫食は、宇宙食や、人口増加に伴う食糧難対策の1つとして世界的にも注目されています。動物性タンパク源を摂取するのに、恒温動物と比較して、圧倒的に効率がいいからです。環境負荷が少なくて、さらに経済的でもある。遠くない将来、コンビニとかでも普通に昆虫料理が販売される日が来るような気がします。みなさんも昆虫食いかがでしょうか?食用に虫を捕まれる際は、近くで農薬が散布されていないか注意した方がいいですよ。ちなみに、カメムシを食べたあと数時間、私の口から、胃袋からカメムシ臭がずっとしていました。カメムシを食べるなら調理法も気をつけてくださいね。