BLOG里山の食2019.05.06

昆虫食 "カメムシ"

我が家には小さなお客さんが毎晩のようにやって来ます。

挨拶なしに、家の中にいつの間にかにいる忍者のようなお方。

それはカメムシさんです。

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「何でカメムシは家の中に入って来るの?」と5歳の娘から尋ねられたので、

私は「カメムシは暖かいのが好きなんだよ。それにカメムシは父ちゃんのお友達だからね。」と答えつつも、捕まえて、山へ帰ってもらいます。

そして、カメムシと友達の私は、いつからかカメムシを捕まえて家の外へ出す、カメムシ係を担うようになりました。

娘はときたま「父ちゃん、また友達来てるよー。」と教えてくれます。これは恐らく、京都的な解釈をすると、"カメムシを外に出して"という意味のように聞こえます。

先日そのカメムシ達が我が家に大勢でやって来て、居間でパーティーをしていました。

一匹ずつ捕まえて、外に出すのは面倒臭いので、ペットボトルで簡易カメムシキャッチャーを作りました。
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簡単に作れるわりには、捕まえやすくて、匂いも手に付かない優れものですよ。

次の日、また大勢のカメムシがまた我が家に・・・。

そこで、ふと思いつきました!

最近、巷では昆虫バーとやらが流行っているらしいじゃないですか!?

友達への裏切り行為ではありますが、流行りに乗って、食べてみることにしました。

本日の収穫は、9匹です。


実は、以前メキシコに行った際に市場で売られているカメムシを食べたことがあって、不味くはなかったので、それほど抵抗は感じませんでした。

早速、インターネットで、カメムシの食べ方を調べて見ると、4種類のカメムシを食べ比べしたという記事を見つけました。

それによると、風味を楽しむためには、さっと炒ると良い、と書いてあったので、さっと炒ることに。
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炒っている最中から、あの刺激的な香りがキッチンを包み込みます。

そこに来た妻は「クサっ!うわー、しかも最近一番使ってるフライパン使ってるしー。」とイライラしながら、窓を全開にしていました。

今回のカメムシは、クサギカメムシという品種でパクチー?のような香りのする、一番オーソドックスなカメムシ。

味付けなしの炒っただけのものを食べてみることに。

恐る恐る口の中に入れると・・。

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・・・。




!!!!!!!




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悶絶

風味を楽しむなんて、そんな甘っちょろい世界ではありませんでした。

カメムシの香りが口いっぱいに広がって、食べられたものではありません。

完全に罰ゲームでした。

まだ8匹もいる・・・。

無駄の殺生はしたくない。けど、このままでは完食するのは難しい。

そこで醤油と砂糖で味付けしてみることに。

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味付けしてもやっぱり、とっても不愉快な味でした。

(カメムシにとっては、炒られた挙句、不味いと言われて、さぞかし不愉快な思いをしたことでしょう。すみません。)

あまりに不味いので、改めて、食べ方を調べてみると、匂いを取り除く調理法が一般的なようでした。

今回は失敗に終わりましたが、気が向いたらまたチャレンジしてみようと思います。



昆虫食は、宇宙食や、人口増加に伴う食糧難対策の1つとして世界的にも注目されています。

動物性タンパク源を摂取するのに、恒温動物と比較して、圧倒的に効率がいいからです。環境負荷が少なくて、さらに経済的でもある。

遠くない将来、コンビニとかでも普通に昆虫料理が販売される日が来るような気がします。

みなさんも昆虫食いかがでしょうか?


食用に虫を捕まれる際は、近くで農薬が散布されていないか注意した方がいいですよ。

ちなみに、カメムシを食べたあと数時間、私の口から、胃袋からカメムシ臭がずっとしていました。カメムシを食べるなら調理法も気をつけてくださいね。