京都京北里山日記
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BLOG里山暮らし
2019.06.05
満天の星空
我が家は京北のダウンタウンの周山から車で15分のところの山の中の集落にあります。夜は近くに街灯が1つあるだけで、他は真っ暗。そんなところなので、夜空を見上げると、星がすごく綺麗です。森の新鮮な空気を深呼吸しながら、星を眺めるのは癒されます。周りに何もないから、味わえる星の美しさ。豊かですなー。皆さんも京北に夜に来られる際は空を見上げてみてはいかがでしょう。
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BLOG里山暮らし
2019.06.03
蛇苺は薬草?
夏至に近づくにつれて、随分と日照時間が長くなりましたね。日照時間が長いのでこの季節は元気が出ます。畑仕事すると、明るいので夕方まで張り切ってしまい過ぎて腰が痛い今日この頃。楽しい季節です。夕方まで作業するのは良いけど、夕方に畑にいると厄介な客人たちも畑に出没します。それは、ブヨです。(ブトともいう。)キャンプをしたことある人は知っていると思いますが、朝夕、山や渓流に奴らは現れます。ブヨは蚊みたいに、血を吸うのですが、ブヨは噛んで出血させた血を吸うので、かなり痒いです。またタチが悪いのが、吸われている時、全然気付かないのに、しばらくすると痒くなるんです。しかもちょっと腫れます。(腫れは個人差あります。)私は毎年夏になると、上半身裸、短パン、素足で畑作業をするのが好きなんですが、そんな私は奴らの格好の餌食です。調子に乗って夕方まで作業していると、20箇所とか大量に噛まれたこともあって、そんな時は患部が腫れて全身が熱っぽくなります。そして掻いたら最後。何日も痒いです。なので、気合いを入れて掻くのを我慢します。そして、そんな時に私を毎回救ってくれるのが、蛇苺で作った塗り薬。蛇苺って食べても全然美味しくないのですが、かなり助けられています。(無毒なので、食べたい方はお試しあれ。)作り方は簡単で、蛇苺の実をホワイトリカー(梅酒とかを作るのに使う、甲種の35度の焼酎)に漬けるだけ。(ビワの葉バージョンもいいらしいですよ。)2週間ほどすると使えるようになります。写真の左のは去年作ったもの。右のが昨日作ったもの。今回の蛇苺は、ほぼ娘が採ってくれました。虫に刺されたら蛇苺の薬をとりあえず、塗っています。アルコールなので、スースーして気持ちいいです。香りもちょっとフルーティーでナイスです。一家に一瓶、いかがでしょう?ただ、畑や山で蚊やブヨに噛まれると、家まで蛇苺の薬を取りに行くのは面倒なので、現場で応急処置に使えるのがヨモギとドクダミです。ヨモギやドクダミを揉んで出た汁を刺された場所にに擦り込むと、かなり痒みに効きますよ。皆さんも山や川などに行かれる際は、蚊やブヨなど、あらゆる虫に気をつけて、楽しんでくださいね。刺されないように、服を着たり、虫除けスプレーなどで防護するのがオススメです。(注)当記事掲載の民間療法による「薬効」はあくまで伝承・経験に基づくものです。 医学的見地に立った対処療法は専門の医療機関にお問い合わせください。
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BLOG里山暮らし
2019.06.01
おばあちゃんの畑から~その2
朝早くから、畑に出るのが日課の我が家のおばあちゃん。以前、「おばあちゃんの畑から」でも、お話ししましたね。さて、その畑から朝食を食べに戻ってきたおばあちゃんが、目を輝かせながら「ちょっと!ちょっと!畑行って来てみ!あんたら(私たち家族)が、好きなもんが生ってるで!」と、台所へやって来ました。聞けば、その苗は知り合いの畑をお手伝いに行ったときに畑の脇に野放図に生えていたのを少しばかりもらって帰ってきたそうで、「野放図に生えていたのだから、その辺に植えて、育たなくてもまぁ、いいか。」と、言う感じで、まったくお世話もしなかったそうなのです。「見に行ってみる!」と、早速畑へ行ってみると、それが生えている一角は、雑草だらけ。むむむ?よくよく目を凝らしてみると、見たことのある花が咲いています。雑草をそっとかき分けてみると・・・これは???もしかして?!!そう。苺が生っていました。雑草に隠れながら、可愛い赤色の実、これから実るちいさい緑色の実がたくさん生っていました。おばあちゃんも、まさかこんなにたくさん生るなんて、思ってなかったと言います。自然の力は、すごいです!朝から早速、摘みたて苺、ありがたくいただきます!
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BLOG里山暮らし
2019.05.30
里山の空に
事務所で仕事をしていると、妻から電話が、出てみると。「ちょっと、大変大変!今サンダイコーの駐車場にいるだけどね、空に変な虹が出てるの!ちょっと観てみて!」と、興奮気味の電話が。なんだよ、虹ぐらいで騒がしいやつだなと思いながら、外に出てみると。??お、おー すごい!変な虹が。これは確かに興奮する。変わった虹なので調べてみると、環水平アークという虹の一種だそうです。暑い日が続いて、下り坂になる前に、観られるらしい。なんか良いことありそうです。
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BLOG里山暮らし
2019.05.28
もじゃもじゃだけど、安全?!
毎年、この季節になると、里山の空を忙しく飛び回るツバメたち。そして、どこのお宅の軒先にも、ツバメの住宅が並びます。ツバメマンションみたいなお宅もあったりもします。ツバメの父さん、母さんが忙しく雛に餌を運ぶ様子は我が家も毎年恒例の風景です。しかしながら、どの世界も子育ては大変なようで、その雛を狙って、天敵のカラスが巣を壊しにやってきたりします。去年も家族みんな気を抜いていたら、その被害に遭ってしまい、かわいそうなことになっていました。今朝、おばあちゃんが「これで、安全や!ガードもバッチリやで!」と言いながら、田んぼへ出向いて行きました。そして、その安全装置がこちら・・・えっっ??!!これが?ちょっと、衝撃的で、私もびっくりしたのですが、これは、去年畑で使っていたキュウリネットを再利用。そして、カラスは自分の両羽を広げた時に羽に接触するようなものがあるのを嫌うらしく、小さなツバメは隙間から上手に入ることができるけど、カラスは進入できないという、おばあちゃん作「エコかつ、カラスの生態に適ったツバメを守る安全装置」なのだそうです。おばあちゃんは、この季節になるといつも「ツバメが巣をしてくれる家は、栄える、って言うんやで」と嬉しそうに言います。この安全装置も、だからなんだなぁと。そして、うちの「おばあちゃん調べ」ですが我が家のツバメの雛たちが、空へ巣立つ日はいつも「大安吉日」なのだそうです。さて、今年はどうでしょうか?安全装置もバッチリなので、今年もすくすく大きくなって、里山の空へ羽ばたいて欲しいです。
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BLOG里山暮らし
2019.05.26
ハイブリッド薪風呂
週末している私の家事があります。それはお風呂を沸かすこと。我が家のお風呂は薪を使って温めるタイプです。この薪ボイラーは、京北の古い民家なら比較的一般的で、灯油のボイラーも付いているハイブリッドタイプのものです。基本は薪でお湯を沸かすのですが、お風呂に入った時に湯船の下の方がまだ冷たいことがあるので、そういう時に灯油のボイラーを使うと便利です。以前は、灯油のボイラーは壊れていたときはお風呂に入ってから、下の方が冷たいことに気付くと、「おーい、もう少し薪を焚べてくれー。」と昭和な会話をしていました。冬場は沸かすのが大変で、2時間かかけてお風呂を沸かします。火をつけて1時間ほど経ってから、氷点下の中、外へ出て薪を追加。正直ちょっと面倒です。何より大変なのが、風呂場が外にあること。私は実際にお風呂に入るときは、全裸で震えながら、風呂場へ向かいます。入った後は良いですが、入る前は気合が要ります。(別に脱衣所で服を脱げば、ちょっとマシなんでしょうけど。寒い中、脱衣所で服を脱ぐのが嫌で。)それにひきかえ、夏は比較的すぐ沸くし、風呂場への移動も楽チンです。薪はその辺から拾ってきたり、廃材などを頂いたりしているので、タダなのでかなりお財布に優しいです。薪を集めにかなりの時間と労力は割いていますので、費用対効果は悪いかもしれません。けど、薪を使う暮らしって、自然の循環の中で生きている気がして、気持ちがいいし、楽しいからやめられないです。ただ、薪風呂では湯船だけしか温められず、ぱっとシャワーが浴びられないのが難点だったので、ガス給湯のシャワーを取り付けました。蛇口を捻ったら、お湯が出てきます。皆さんにとっては、蛇口ひねったらお湯が出てくることは当たり前かもしれませんが、2年間薪で風呂を沸かしてきた私にとっては感動です。有り難や、文明の利器。薪のお風呂で入れるし、お手軽にシャワーも浴びれる。ハイブリッドな暮らしです。そんな暮らしに感謝しながら、今宵もお風呂を沸かします。
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BLOG行催事
2019.05.24
里山、笑いの「新殿堂」は公民館!
「なぁ、Mちゃん(筆者)って、落語好き?」と、友達に声をかけられ、「もちろん!落語でも漫才でも、新喜劇でもお笑いは大好き!」と、答えると「その落語が、うちの地区の公民館で生で観る事が出来るんやけど、どうかな?」と、友達。「公民館・・・公民館っ??!」すると友達は「そう。そうやで。そして、ほんまもんの"落語"!!」と、にっこり。聞くと、彼女は寄席にも足を運ぶほど落語が好きで、そんな話をしていると、同じ地区にも「私も落語が好きやで!」という方々がおられ、その方々と話していく中で「地元に寄席があったら楽しいよね・・・」と言う声が上がり、その「あったら楽しいよね・・・」を有志の方々と実現されたのが去年の春。第一回目の「山国寄席」でした。そして、先日12日、第二回目の「山国寄席」にお邪魔してきました。落語家さんは、上方噺家・四代目桂塩鯛師匠。去年も大笑いさせていただき、今年もこの日が来るのを、私はとても楽しみにしていました。この日も、公民館は去年同様地域の方々でいっぱい!そりゃあそうですよ!プロの噺家さんの落語が聞けるのは、街中の寄席や劇場へ行かなければ、普通は聞けません。それがお隣の地区の公民館で聞けるのですから!有志の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。師匠がお座りになっている高座は、地元の工務店さんの手作りと聞いて二度びっくりですよ!この日も地域の馴染みの公民館は、老若男女の笑い声であふれていました。この雰囲気は、きっと街中の劇場では味わえない。手作りの寄席。何とも言えない贅沢な空間だなぁと、感じました。そんな贅沢な空間が秋にも味わえると聞き、またしても今からワクワクしている私です。笑いの「新殿堂」、公民館で、ご一緒に大笑いしませんか?◎山国プレミアム寄席日時:令和元年11月10日(日)午後1時半開場・午後2時開演料金:大人 3,000円 小人 1500円(小学3年生以下のご入場は御遠慮下さい)場所:大野公民館(京都市右京区京北大野町小野ヶ市53)お問い合わせ:田中店(田中眞理)075-853-0454
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BLOG里山暮らし
2019.05.22
どちらがお好み??
先日、出張で東京に行ってきたのですが、京北の暮らしに慣れている私には、かなり疲れました。ということで、何でそんなに疲れたのか振り返ってみることに。おそらく疲れたのは、移動が一番の要因ではないかと思います。まず、家から車で15分、京北バスターミナルから京都駅 1時間半、京都東京間の新幹線 2時間20分、東京に着いてから電車での移動、それに伴う徒歩。そして、これの往復。特に徒歩移動は疲れました。慣れない人混みの中、迷ったりもして・・。普段の生活では意識しないと本当に全然歩かないのですが、都会ってよく歩きますよね。ある意味、田舎よりも健康的なライフスタイルなのかもしれません。街中では色々あって便利だと思うこともありますが、今のライフスタイルの方が私は好きです。広告も凄いですよね。欲望を掻き立てられます。京北に帰ってきて、ホッとしました。改めて、何もないって豊かです。有り難や、京北ライフ。ビバ京北ライフ。