京都京北里山日記
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BLOG里山の食
2019.09.12
豊作の無花果で・・・
台風が去って、その被害の大きさをニュースで目にするたび、心配になる毎日です。西日本の残暑も、今日は少ししのぎやすいお天気のようですが、みなさんの街はいかがでしょうか?里山の田んぼは、稲刈りも始まっていよいよ秋の収穫シーズン到来です。我が家も今朝は無花果を収穫しました。いつもは、こんな風にカラスに先を越され食べられてしまっているのですが、今年は、カラスとシェア(笑)できるほど、たくさん実りました。完全無農薬、ほったらかしっぱなしだったのに!!こんなに豊作になるとはびっくりです。たくさんの無花果をどうしょう???と考えていると、家族から「ジャムにして欲しい!」とリクエストがあったので、ジャムを作ることにしました。材料は、無花果、砂糖、レモン汁の3つ。無花果は大体750~800g。砂糖は、250~300gくらい、お好みで。レモン汁は3~4杯くらいです。まずは、無花果を洗って皮を剝きます。ヘタのほうからだと上手く剝けます。剝いた無花果はカットします。一口大よりも大きくても大丈夫。鍋に、カットした無花果と砂糖、レモン汁を入れます。そのまま30分くらい置いておきます。そうすることで果実から水分が出てきます。30分経って、水分が出ていたら、弱火から中火で煮詰めていきます。我が家は、砂糖と一緒に使い残しのハチミツがあったので、分量を半々にして作ってみました。コトコト煮詰めて煮詰めて・・・・20分から30分くらい、様子を見ながら煮詰めます。混ぜてみて、トロンと重たい感じになってきたら火を止めて完成です!一口、味見をすると!!!めっちゃくちゃ美味しかったです。無花果、今年はどこも豊作なのかな?もしも、無花果がお家にたくさんやって来たときは、ぜひぜひ、お試しくださいね。
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BLOG里山暮らし
2019.09.10
それぞれの場所で
夏は終わったのかと思っていたら、ここ数日かなり暑いですね。暑いからか夏のセミたちが元気を取り戻してまた鳴き出したような気がします。我が家の裏に柚子の木があるのですが、その周辺でたくさんセミの抜け殻を見つけました。その数9体。おそらく、ミンミンゼミとアブラゼミの抜け殻がほとんどです。セミの抜け殻って原始的でなんかカッコいいです。後ろ姿もたくましいですね。こちらは仲良し?あえて同じ葉っぱで脱皮した理由があるのか気になります。だいぶ下の方(地面に近い位置)でした奴もいれば家の梁まで登った奴もそれぞれの場所でそれぞれ大人に。たくさんの抜け殻を見つけて、セミにもそれぞれの人生があるんだよなーとセミに親近感が湧きました。今まではセミの鳴き声を聞いて「うるさいなー」と思っていましたが、これからセミの鳴き声を聞いた時は「お前も一生懸命頑張ってるな!俺も頑張るぞ!」という気持ちに切り替えます。けど、セミさん夜に家の網戸に止まって鳴くのはやめてほしいっす。
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BLOG里山の食
2019.09.08
新米の季節
ここ数日、夏が帰ってきたみたいに暑いですね。天気が良かったので、今週末は京北のあちらこちらで稲刈りを見かけました。上桂川上流の綺麗な水で作った京北のお米は美味しいですよ。去年その情報を聞いてから、京北のお米は「もちもちしていて美味しいなー。」と思って毎日食べていたある日のこと。私「おっ今日のお米も、もちもちしていて美味いねー。やっぱり京北のお米は美味い。」妻「そのご飯なんだけど、お米切らしたから今日のご飯はもち米だよ・・。」私「あっそうですか。(笑) どおりでモチモチしているかと・・・。」普通気付きますよね・・・。もちろん流石にもち米ほどはもちもちじゃないですよ。収穫はだいたいコンバインという機械を使って行います。何がコンバインなのかというと、稲刈りと脱穀を一緒にしてくれる優れもの。ハザ掛け(天日干し)スタイルで完全手動の稲刈りだと一反辺り(10m×100m)をすると、5人で丸3日くらいかかりました。(素人がした場合のだいたいの経験則です。)コンバインだと、2時間もあれば終わります。たぶん手作業でする100倍くらい早いです。昔ながらの稲刈りのスタイルは風情があって好きですが、みんながそんな収穫をしていたら、たぶんお米の価格が2、3倍になるでしょうね。ハザ掛けで天日干ししたお米は、追熟されて美味しいそうです。ただ、天日干ししている間に雨天が続くと品質が安定しないので、一定の品質を保つために機械乾燥が一般的です。来週再来週あたりには、京北のお米も市場に出回ると思います。ウッディー京北で販売されるので、お立ち寄りの際はぜひ新米をお試しください。---------------道の駅 ウッディー京北〒601-0251 京都府京都市右京区京北周山町上寺田1−1電話 075-852-1700営業時間 9時から18時https://fuw.jp/woody/
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BLOG里山暮らし
2019.09.06
里山の天気予報士さん?!
先日のこと。仕事が終わって家に帰るころ、空には怪しい黒い雲。「これは、夕立が来るから、早く帰らないと!」と急いで家に帰り車を下りて、ガレージに出てみると、ガレージにいる私の足元を、いそいそと歩く沢蟹に出会いました。「ん?川は、反対だよ。ここはガレージだよ。」と沢蟹に声をかけてみましたが、忙しそうに横歩き。どんどんガレージの中へやってきます。そこで、思い出しました!「沢蟹が、陸の上にやって来る時は蟹が住んでる小川が溢れるくらいの水が出るんやで。」と、我が家のおばあちゃんが言っていたことを。そして、この後、警報が出るほどの猛烈な大雨になりました!沢蟹は、教えにきてくれてたのかも?しれませんね。そして、今朝はユリの花の上で朝日を浴びるカマキリを見つけました。ユリの花が風に揺れて、まるで遊園地の乗り物を楽しんでるようにも見えるカマキリを見ていたらふとその昔、庭師をしている友達のご主人に教えてもらったことを思いたしました。「カマキリの卵を見つけたら、その位置がどこかをよく見てみたらいいよ。もしも、草むらや庭の木々でも低い位置なのか?それよりも高い壁のような高い位置なのか?もしも、低い位置ならば、その年の冬はあまり雪が積もらないけど、もしも高い位置ならば、雪はまぁまぁ積もる年かもしれないって言われてるよ」友達のご主人曰く「これがまぁまぁ当たっているから驚くよ!」とのこと。ユリに乗っかって遊ぶ、カマキリに「今年は、どこに産卵したの?」と声をかけてみましたが、首を斜めにかしげるばかりでした(笑)。さて、里山の天気予報士さん、今年の冬の予報はいかに??!
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BLOGアート・クラフト
2019.09.04
伝統工芸で空間を彩る「村山木工」
先日、指物師の村山伸一さんの工房(村山木工)へお邪魔しました。指物って知っていますか?指物は釘を使わずに、木と木を組み合わせて作られる家具や建具、調度品などの伝統工芸品です。そんな村山木工さんで最近手がけているのが、組子細工を使った空間デザイン。(組子細工とは、釘を使わずに、小さな木片を組み付け、和室の欄間などを様々な模様を作る建具の技法)元々は和の空間で使われている組子の技術をホテルのチャペルなどで贅沢に使われている作品たちはめちゃめちゃかっこいいです。大きな作品になると、小さな木のパーツを数万個も使っています。しかも一つ一つ手作業で制作しています。上の工程で出来たのが、下の作品。下の写真は糸ノコで切ったパーツを使った照明器具です。手間暇かけて作られたこの立体感、まさに匠ですね。組子細工は伝統的にありますが、このクオリティーの立体組子を製作できる職人さんは数少ないです。右上のカーブした組子細工は村山木工オリジナルです。村山さんは「他の職人さんなら断るような、デザイナーさんの無茶なアイディアや注文を形にしています。無理難題を解決して製作するのは楽しいですし、腕の見せ所ですね。」と。伝統産業が衰退していく中、村山木工さんのような形で技術が継承されるのは、新たな希望を感じますね。扉などの建具や照明など個人でも注文出来ますので、気になる方はぜひお問い合わせください。村山さんは気さくな方でお話しし易いですよ。村山木工HPで作品事例など確認出来ますので、良かったチェックしてみてください。--------株式会社 村山木工https://www.mu-wood.com/京都市右京区京北比賀町亀ノ甲20075-853-0481
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BLOG行催事
2019.09.01
作る!つながる!「ツクル森」
秋になると、学校では運動会に文化祭、お祭りやイベントがあちらこちらで開催されますね!皆さんの街も、イベント目白押しでしょうか?京北の秋もいろいろなイベントが目白押しです。今日ご紹介する「ツクル森」も、その一つですよ!今年で開催2回目となる「ツクル森」は、京都の里山には個性豊かな暮らしを作る方々が暮らし、その多様な想像力を持ち寄り、アート・クラフトの展示やワークショップ、ジビエ、オーガニックフードやカフェ、世界の音楽が楽しめる音楽会も行われます。2回目の開催となる今年は、国内外からのアート作品の参加もありローカルからグローカルへ!みんなで共に創る楽しさや喜びがますます広がっていくような、大人も子どもも楽しめるプログラムが盛りだくさんです。皆さんもぜひ、「ツクル森」を一緒に創りにいらっしゃいませんか?◎ツクル森 9月22日(日)~23日(月・祝)台風接近のため、11月9日(土),10日(日)に延期となりました。追記修正9月20日 場所:あうる京北~あうるの原っぱ https://www.tsukurumori.com/ facebook: ツクル森アート・クラフト・世界の音楽会
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BLOG里山暮らし
2019.08.30
自然の中に暮らすということ
夏の終わりも近づき、行く夏を惜しむ頃と思いきや、連日報道されている大雨のニュース。本当に心配です。山に囲まれ、上桂川の上流でもある京北、今日のように断続的に雨が降り続くと、上の写真の川はいつも穏やかで、先日まで鮎釣りの釣り人の方で賑わっていた川とは思えない物凄い勢いになります。自然の中に暮らすということは、時には厳しさとも背中合わせ。気象変化の激しい昨今だけに、対応できる備えも忘れてはいけない一つです。さて、そんな雨降りの日でも、雨降りを歓迎するかのように庭のところどころに、こんな穴掘りの跡がいくつかできていました。ここでクイズ!誰が掘ったのでしょうか?わかりますか?正解はアナグマです。ミミズや、コガネムシの幼虫が好きで、土を掘って食べる習性があります。雨の日や雨上がりの土は掘り起こしやすいので、夜中にこっそりやってきているようです。土の中のミミズだとよいのですが、畑に入って野菜も食べてしまうのが困りもの。互いに自然の中に暮らす者同士、庭の土は百歩譲りますが、畑だけは、勘弁してほしいものです。
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BLOG里山暮らし
2019.08.28
北山台杉の庭木
北山杉といえば、日本家屋の建築には欠かせませんが、京都を代表する庭木でもあります。我が家にも北山台杉の庭木があるのですが、剪定せずに長らく放置されていました。そこで、先日庭師さんに剪定してもらいました。因みに、北山台杉は元々は建築用の垂木丸太を生産するために、北山台杉は育てられていましたが、カッコいいので、寺社仏閣や個人宅でも庭木として植えられるようになりました。北山大杉に使われる杉は、白杉という品種で、葉が柔らかい、新芽があらゆるところから出やすい、挿し木で育てやすい(生命力が強い)という特徴があるそうです。また、花粉症の原因にある実が付かない品種なので、花粉症の方も安心だそうです。写真は左がビフォーで右がアフター。北山台杉の庭木はシュッとしていて、カッコいいです。モダンな感じの家にあってもカッコいいのでは?ということで、ご自宅にも一本いかがでしょう?