BLOGアート・クラフト2019.09.04

伝統工芸で空間を彩る「村山木工」

先日、指物師の村山伸一さんの工房(村山木工)へお邪魔しました。

指物って知っていますか?

指物は釘を使わずに、木と木を組み合わせて作られる家具や建具、調度品などの伝統工芸品です。

そんな村山木工さんで最近手がけているのが、組子細工を使った空間デザイン。

(組子細工とは、釘を使わずに、小さな木片を組み付け、和室の欄間などを様々な模様を作る建具の技法)


元々は和の空間で使われている組子の技術をホテルのチャペルなどで贅沢に使われている作品たちはめちゃめちゃかっこいいです。

大きな作品になると、小さな木のパーツを数万個も使っています。

しかも一つ一つ手作業で制作しています。

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上の工程で出来たのが、下の作品。

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下の写真は糸ノコで切ったパーツを使った照明器具です。


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手間暇かけて作られたこの立体感、まさに匠ですね。

組子細工は伝統的にありますが、このクオリティーの立体組子を製作できる職人さんは数少ないです。

右上のカーブした組子細工は村山木工オリジナルです。


村山さんは「他の職人さんなら断るような、デザイナーさんの無茶なアイディアや注文を形にしています。無理難題を解決して製作するのは楽しいですし、腕の見せ所ですね。」と。


伝統産業が衰退していく中、村山木工さんのような形で技術が継承されるのは、新たな希望を感じますね。

扉などの建具や照明など個人でも注文出来ますので、気になる方はぜひお問い合わせください。

村山さんは気さくな方でお話しし易いですよ。

村山木工HPで作品事例など確認出来ますので、良かったチェックしてみてください。


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株式会社 村山木工
https://www.mu-wood.com/
京都市右京区京北比賀町亀ノ甲20
075-853-0481