京都京北里山日記
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BLOG里山暮らし
2019.01.26
庭先にヒマラヤ山脈?
朝目が覚め、布団から出れずにいると、ズズズズッ・・・・・ドーーン!!!という音。屋根から雪が落ちる音です。我が家は茅葺きの屋根にトタンが被さっている家なのですが、雪が屋根に積もると、いっきに雪が落ちてきます。気をつけないとちょっと危険です。家の外に出てみると一面真っ白でした。そして、軒先には屋根の雪でヒマラヤ山脈が出来ていました。ヒマラヤ山脈は放置していても、日常生活に支障はないので、私は必要最低限だけ雪掻きします。古民家は日中でも家の中がやや暗いのですが、雪で光が反射して家の中が明るくなるので、外に雪がある方が良かったりします。雪とは上手に付き合いたいものですな。
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BLOG里山暮らし
2019.01.24
進入禁止やで!?
朝、庭に出てみると縁の下が、こんなことに。 我が家のおばあちゃん作です。「進入禁止やで!」と、作られたこのお手製フェンス。以前のブログ(2018.11.15夜道にご用心)で、京北の夜はナイトサファリの様だ、とご紹介しましたが、我が家の庭も御多分にもれず、夜な夜なナイトサファリが開催されていたみたいです。 寒さが増すこの時期は暖かい床下がサファリの舞台になるようで、開催後には、小動物達のかぐわしい置き土産があるので、辛抱たまらず、このような仕掛けに至ったというものです。 今夜からは縁の下での開催はご遠慮願うことにします。
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BLOG里山暮らし
2019.01.22
ゴミ拾いで気分スッキリ
トレッキングをしたいと思えば、いつでもできるのが京北の魅力。その気になれば、毎朝でも出来ます。ただ、寒くて布団からなかなか出られないのが現実ですが・・・。山を歩いていると、ゴミが落ちていることがあって、気持ちの余裕があれば、持ち帰るようにしています。ゴミを持ち帰ると、娘から「とうちゃん、またゴミ拾ってきたの?」とツッコミが。「ゴミは自然のものじゃないから、ちゃんとゴミ箱に捨てないいけないね。」とすかさず環境教育。拾ったゴミによっては長年の経年劣化で、見た目が格好良かったりします。ゴミはゴミ箱にと娘に教えつつも、拾ったゴミの中でカッコいいものを残していたら、コレクションが増えてきました。私のコレクションが増えてしまいますので、みなさんが山歩きする際はゴミを持ち帰ってくださいねー。むしろ一緒にゴミ拾いしませんか?日頃の悪行が浄化されるようで気分がスッキリしますよ。
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BLOG里山体験
2019.01.20
里山座禅体験@永林寺
ケンタッキーの大学生達に日本の精神性を体験してもらうべく、京北にある曹洞宗の永林寺さんに初心者向けに座禅の体験をご指導して頂きました。曹洞宗では、悟りを得るために修行をするのではなくて、日常生活の全てが禅の修行です。修行では座禅を組むことだけが修行ではなく、朝起きてから寝るときまで決められた作法で生活をします。とご住職に教えて頂きました。その他、禅の話や座禅の組み方など一通りご説明頂いて、いざ体験です。曹洞宗の座禅では、壁側を向いて、一点を見つめて座禅を組みます。15分の座禅を2回と、経行という歩く瞑想を座禅の間に入れていただきました。今回は特別に体験をご提供いただきましたが、これを機に里山知新の体験でも座禅を提供できるように計画中ですので、完成しましたら、里山での座禅体験へぜひご参加ください。里山教育プログラムの様子は次をご覧ください。その①、その②、滝又の滝里山知新では、里山の魅力を体験していただく、ガイド付きサイクリングツアーをご用意しています。是非ご覧ください。また、里山知新で都市部から移住し、京北で里山暮らしをしている方が魅力を紹介するブログ「京都 京北里山日記」もご覧ください。移住者が田舎暮らしや食の魅力を紹介する SATOYAMA CYCLING TOUR京都京北里山日記【永林寺へのアクセス】住所:京都市右京区京北塩田町西山34アクセス:京都駅からJRバス 高雄・京北線で終点周山下車。京北ふるさとバスで塩田口下車徒歩約10分
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BLOG里山体験
2019.01.18
滝又の滝
京北には京都一周トレイルというトレッキングコースが張り巡らされています。その中でも人気のコースが滝又の滝へのトレッキングです。細野口のバス停から、3,40分で行くことが出来るので、車がない方でも比較的アクセスし易いです。昨年の夏の台風の被害で、滝までのトレイルコースはワイルドな感じになっていますが、それも個人的には逆に楽しいです。5、6歳の子供でも大人のサポートがあれば、行くことが出来ます。先日のケンタッキー州の学生たちへの里山教育プログラムでも、九頭神社に参拝した後に、余野から細野に抜けるコースを通り滝又の滝に行ってきました。皆さんも森林浴いかがでしょう? 寒いですが気合いを入れれば、滝壺で沐浴も出来ますよ。笑
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BLOG里山体験
2019.01.16
里山教育プログラム その②
アメリカのケンタッキー州の大学生の里山ツアーその2です。みなさんは海外の方に日本の精神性を説明したことありますか?私が海外を旅をしていたころは、「お前は何教を信じている?」「日本の宗教について教えてくれ。」と尋ねられて、曖昧な答えしかできない自分が恥ずかしい思いをしたことがあります。海外では宗教って生活の中に深く根ざしていて、普通に信仰の話をしたりします。日本で生活していると、自分から調べなければ、宗教のことってあんまり知る機会が少ないと思います。だけど、文化としては、間違いなく神道や仏教の教えが生活の中に溶け込んでいますよね。私の個人の感覚としては、日本の信仰というのは、曖昧で捉えどころがないように感じます。その捉えどころのなさというのは、一神教の宗教とは違い、日本では昔から八百万の神を信仰の対象としていて、森羅万象に神様が宿っていると信じているからだと思います。自然が近くにある京北に暮らし始めて、自然の恵みや恐ろしさを身近に感じます。そして、神社に自然に足を運ぶ機会が増えました。ただ何事もない日常が送れることに感謝したくなるのです。海外のお客さんに宗教観の話をするときは、知識の共有もしますが、自分の感覚や体験をベースにお話させてもらっています。ということで、今回のプログラムでは余野地区にある九頭神社を一番最初に訪問しました。里山ツアーの感想を学生さんから頂きましたので、紹介させてもらいます。「アメリカの社会では多様性はありますが、個人主義なので、他へのリスペクトが少ないです。それに比べ日本では、土地や他者へのリスペクトがあるように感じました。日本ではどこにいってもゴミが落ちていなくて、山奥の神社ですら綺麗に保たれています。アメリカでは公共のゴミ箱があるけど、あちこちにゴミが落ちていますよ。笑また、京北の人たちは、みなさん寛容で、どこにいっても歓迎してくれました。そして、お互いが助け合って暮らしているコミュニティーがあることを体験を通して感じることができました。あと、きこりさんが木を切る前に、お神酒をまいてお祈りするなど、自然へのリスペクトが今も暮らしや仕事の中に息づいているのは印象的でしたね。そして、地域活性化のためにコミュニティー作りに情熱を注ぐ里山デザインにもインスパイアされました。」と、嬉しいお言葉を頂きました。外国のお客さんから感想では、いつも日本の素晴らしさを改めて認識させてもらえます。これからもSATOYAMAと都市部や海外と繋げていけるよう頑張ります!京北地域は、都市部の新しい創造性と、古くからの伝統が共存する地域です。この地域にも多くの海外の方が来られます。観光だけでなく、この地域の暮らしなどについて学びにこらえる方も増えています。以前も「サステナブルな観光地」を育てていくためのモデルケースとして、タイから京北に視察に来られました。詳細はこちらをご覧ください。京北にある里山の暮らしは、海外の方にも関心が高いようですね。Day1 京北の暮らしの紹介と精神性ワークショップDay2 九頭神社、滝又の滝トレッキング、レストラン京北 昼食、羽田酒造 利き酒、塩治軒、美山かやぶきの里Day3 永林寺 座禅体験、納豆餅作り&京北汁作り体験、箸作りと藁細工体験、常照皇寺Day4 フィードバックワークショップ【今回訪れた九頭神社へのアクセス】京都府京都市右京区京北細野町北谷17車を利用される方は、京都市内から約1時間20分。公共交通機関を利用される方は、京都駅発のJRバス高雄・京北線で細野口バス停で降りてから、徒歩で京都一周トレイルの滝又の滝 経由で約1時間。
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BLOG里山体験
2019.01.14
里山教育プログラム その①
アメリカのケンタッキー州から心理学を学ぶ大学生たちが、京北の里山ツアーへ参加しに訪れてくれました。里山や日本の精神性を学びたいとのオーダーなので、気合が入ります。3泊4日で日本の里山の暮らしとそこに息づく精神性を講座やワークショップ、体験、地元の人との交流を通じて伝えます。行程Day1 京北の暮らしの紹介と精神性ワークショップDay2 九頭神社、滝又の滝トレッキング、レストラン京北 昼食、羽田酒造 利き酒、塩治軒、美山かやぶきの里Day3 永林寺 座禅体験、納豆餅作り&京北汁作り体験、箸作りと藁細工体験、常照皇寺Day4 フィードバックワークショップ体験の内容は里山知新内で徐々に紹介させてもらいます。海外の方からも注目の集まっている里山に是非訪れてみませんか?里山の体験する旅として、ガイド付きのサイクリングツアーをご用意しています。
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BLOG行催事
2019.01.12
とんど
京北では、長年の大切に執り行われている祭事や昔から伝わる風習がいくつかあります。その一つが、「とんど」です。小正月前後に各町内ごとに行われています。地域によっては、 「どんど焼き」と呼ばれていたりもして、ご存知の方も多いのではないでしょうか?お正月の松飾りや注連縄を持ち寄り、それらを燃やします。書初めをくべてもらい、熱気で空高く上がれば、習字が上達すると言う言い伝えもあり、子ども達も楽しみに書初めを持ち寄ります。我が家のおばあちゃんは、その灰を持ち帰って、家の周囲や畑に少しずつ撒くのですが、 その理由は、やはり 無病息災と五穀豊穣なんだそうです。昔からの風習が、 里山には今もなお大切に息づいています。