京都京北里山日記
-
BLOG里山暮らし
2019.03.15
ひっそりと咲く春
雨上がりのある朝、家の近くを散歩しているとご近所の方に出会いました。今年は雪も少なくて、桜の開花は早いでしょうかね?などと話をしていると、「桜もそうやけど、春の野草も咲いてるよ」と教えていただきました。ご近所の方は、トレッキングがご趣味で地方の山々へよく歩きに行かれますが、もちろん、地元京北の山にもお詳しく、野草にもお詳しい方で「あそこに咲いてる花は、昔はこの辺の山にたくさんあったんやけどねぇ」と、その方と教えてもらった場所へ行ってみました。そこには、白くて可愛らしい花がたくさん咲いていました。「これは、黄連(オウレン)って言うんやで。漢方薬にもつかわれててな、昔はびっしり咲いていたんやけど、乱獲にあってな...今はほとんど見れなくなってここの場所は人が来ないから、ひっそり生き延びたんやな。」帰宅して調べてみると、どうやらセリバオウレンのようです。杉植林の山にも生息し、寒冷地を好むようです。ご近所の方に教えていただいた通り、漢方薬に利用され、殺菌作用や抗炎症作用があり、古くから健胃薬として利用されていたようです。京北の町は、昔はなんでも自給自足ができた町と教えてもらいました。町の先人の方々は、体調を整えてくれるこの花を大切にされいたことでしょう。ですが、乱獲にあってしまったことは本当に悲しく残念です。だから、先人の方々の気持ちを想うと、この花が咲く場所は、残念ですがお教えすることはできません。この花がやがてまた、たくさん咲いてくれますように。私も京北の自然を大切にしたいと、改めて思いました。
-
BLOGお店
2019.03.13
木を想う心~よろず庵さん~
先日より、京北の春の息吹を感じるブログをお届けしていますが、京北の自然の代表と言えば、北山杉。その北山杉や間伐材を利用してとても素敵な木工品を作成されているお店があります。「よろず庵」さんです。松の梁が立派な木のお店の中には、可愛らしい作品がたくさん!杉の木を切った後に自生するクロモジ。クロモジは、殺菌作用があり香りも良く、山の世話をされていた頃から、クロモジを使って何か作品が作れないかと考えておられたそうです。近年は価格重視で、本当の木の「良さ」が後回しになっている、と店主の藤原さんは、おっしゃいます。北山丸太の側面を利用したりくりぬいて木目を見せたりと、木の特徴が素敵な風合いを生み出す作品を作っておられます。それらを見せていただいていると、長年にわたり、本当の木の良さを大切にされている藤原さんのお人柄と木の両方の温もりが伝わってきます。里山の春の暖かさと、京北を代表する北山杉の温もりをぜひ、感じにいらしてください。よろず庵〒601-0262京都市右京区京北細野町信濃垣内31TEL:075-852-0476 FAX:075-852-0498http://www.yorozuan.com/アクセス...ふるさとバス、細野口下車 徒歩5分京北のお花見情報やお食事の情報が、「里山の名桜ををひとりじめ」で紹介していますので、春のお出かけに合わせてお読み下さい。
-
BLOG里山の食
2019.03.11
ふき味噌作り
散歩中にふきのとうを見つけたので、収穫しました。暖かくなってきて、開いてしまっているものもあるので、今回ふき味噌を作ることにしました。ということで、今日はふき味噌の作り方をご紹介します。材料 1.ふきのとう 90グラム(今回の収穫)2.麦味噌 140グラム (九州の実家から送られて来たもの)3.みりん 大さじ24.酒 大さじ25.胡麻 大さじ26.米油 大さじ1材料の量は好みで調整したらいいと思います。ふきのとうはややアクが強いので、子供でも食べやすいように、胡麻をいれて、みりんとお酒も多めに入れました。作り方①2〜5を混ぜてる。②ふきのとうを5mmくらいに切る。③鍋に油をいれて、②で切ったふきのとうを炒める。1、2分。④弱火にして、①で混ぜた材料とふきのとうを混ぜる。⑤水気を少し飛ばして出来上がり!めちゃめちゃ簡単です。早速食べましたが、独特と苦味がたまりません。ご飯のおかずに、お酒の肴に最高です。是非みなさんも試してみて下さい。以前のブログ「ふきのとう」で、ふきのとうの天ぷらを紹介しています。そちらも合わせて、お読み下さい。
-
BLOG里山暮らし
2019.03.09
春一番?
最近暖かくなって来ましたね。ぼちぼちスタッドレスタイヤからノーマルタイヤへ変えようかと思っていたのですが、昨日はまさかの雪が降りました。今朝は梅の木に積もった雪が溶けて、サンキャッチャーのようにキラキラ光ってで綺麗でした。朝晩は冷え込みますが、春一番が吹いて、晴れた日の日中は12、3度まで気温が上がって、暖かくて気持ちがいいです。我が家の梅の花はまだ咲いていませんが、京北の梅も咲き始めていますよ。今日は暖かいので、息子たちは日向ぼっこ。そして、娘はおそらく今シーズン最後の雪遊び。京北のお花見情報やお食事の情報が、「里山の名桜ををひとりじめ」で紹介していますので、合わせてお読み下さい。
-
BLOGお店
2019.03.08
季節限定!美味しい春は「さきがけセンター」さんから
みなさんの街では、もう春の足音は聞こえているでしょうか?京北も、一雨ごとに春の足音が確実に聞こえ始めています。毎朝、我が家の裏庭に若い鶯がやってきて「ホーホケキョ!」と鳴く練習を始めていたり...そんな毎朝に春の訪れを感じる私ですが、もう一つ、私が京北の春の訪れを感じる美味しいスイーツがあります。それは、山国さきがけセンターさんの「よもぎ餅」です。京北の澄んだ空気とお日様をたっぷり浴びた新芽のヨモギを、季節になるとセンターの方々は手摘みで収穫され、ひとつひとつ、まごころを込めて加工されます。そのお味は、本当に優しくて一口食べればよもぎの香りが広がって、一気に春の気分を味わえますよ!この季節、街の友達へのお土産にすると、とても喜ばれます。私の場合、ついつい自分の分も買ってしまいます。ダイエットは春が終わってから(笑)。美味しい春の香り、京北の季節限定の味をぜひ、味わいにいらしてください。☆よもぎ餅は限定のお味なので、お店のWEBサイトにある「よもぎ餅販売カレンダー」をご確認くださいね。http://sakigake.net/◎山国さきがけセンター〒601-0321京都市右京区京北塔町宮ノ前32番地TEL(075)853-0572アクセス:京北ふるさとバス「山国診療所前」下車。徒歩1分。京北のお花見情報やお食事の情報が、「里山の名桜ををひとりじめ」で紹介していますので、合わせてお読み下さい。
-
BLOG里山暮らし
2019.03.05
京北、今昔物語
先日、「京北の、昔の話を地元のおじいちゃん、おばあちゃんから聞いてみない?カフェに来てくれはる地元のおじいちゃん達の自分たちの昔話が、もう本当に興味深くて!」と、カフェも運営されている京北くろだ里の駅プロジェクト代表の川口さんに、お知らせをもらい、昔の京北って?とワクワクしながら訪ねに行きました。講師の3名の先生方は、皆さん昭和15年生まれ。現在、京北の人口は4600人ですが、人口1万人時代をご存知の方々です。地元生まれ地元育ち。戦時中戦後が幼少期だったこと。食生活は海が遠いこともあり、鮭も鯖もニシンも保存の利く塩漬けのものがほとんどだったことや、糀屋さんから糀を買い味噌や醤油も家庭で作っていたこと、農業は今のトラクターに代わるのが牛で各家庭牛を飼い田畑を耕していたこと、当時を振り返りながら「昔のこと思たら、今はホンマになんでも便利で良うなったわ~」と目を細めて笑う先生方。私が一番興味を持ったのは、これまでも京北の経済を支えてきた林業の話で交通のなかった昔は筏を組み、上桂川から下流の嵯峨に北山杉の丸太を流していたこと。驚いたのは寒い冬に筏を流し、流して下流に着いたら歩いて京北へ帰って来られていた事が1番びっくりしました。今よりも明らかに積雪量も多く、寒くても防寒着も今よりも薄かったであろうその時代に、寒い川に筏を流し雪の中を歩いて峠を戻って帰ってきた先人の方々の当時を思うと、想像に及ばないほどのご苦労だったことでしょう。講師の皆さんも「若い人たちに自分の話を聞いてもらうのは、恥ずかしいなぁ」と言いながらも年輪も刻まれたその笑顔で終始活き活きと楽しそうに話される姿は、どこか愛おしくて今の京北に暮らす私も、もっとたくさんの方々に京北のことを知ってもらいたい!と大変良い刺激をもらえたひと時でした。まだまだ聞いていたかった昔語り。次回の開催がとても待ち遠しいです。京北黒田地域を元気に!をもっとうに移住促進もされている京北くろだ里の駅プロジェクトさん。田舎暮らしに興味のある方は、ぜひ訪ねてみられてはいかがですか?京北くろだ里の駅プロジェクトhttp://kuroda-satonoeki.jp/
-
BLOGアート・クラフト
2019.03.03
京北クラフトシリーズ④「ギャラリーYUのステンドグラス」
今日はひな祭りですね。我が家には伝統的な雛飾りはないのですが、カルチャーカフェギャラリーYUの川尻さんから頂いた、ステンドグラスの雛人形を毎年飾っています。準備が一瞬で出来るので、助かっています。しかもこの雛人形は、クリスマスツリーのデコレーションにもなり、七夕飾りにもなり、我が家ではとても重宝しています。ギャラリーYUさんでは、各種ステンドグラスの体験が出来ますよ。体験では、ステンドグラスのネックレスやキャンドルカバーなど、40分ほど出来るものから数時間かかるものまで、時間と予算に応じて、色々な体験が出来ます。お子様でも出来る簡単な体験もありますので、お子様連れでも楽しめます。また、ステンドグラス教室も月に一回、開催していますので、こちらはじっくりとステンドグラスを楽しみたい方におすすめです。川尻美栄子さんが丁寧に教えて下さります。ギャラリーでは、ステンドグラスの作品や地域の作家さんたちの木工や陶器などの作品も販売されていますので、覗いてみるだけでも楽しいですよ。ステンドグラスから漏れる淡い光、かっこいいですね。ちなみにですが、ランプの廻りにある作品はご主人のゆうさんのものです。こちらもまた奇抜でカッコいいです。ギャラリーを見学した後は、外の椅子に座りながら、新鮮な空気とコーヒーを頂くのもまた贅沢なものです。京北にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。カルチャーカフェ ギャラリーYU営業時間 11:00~17:00 月、火曜定休京都市右京区京北下熊田町妙見谷1-1電話 075-852-0309 http://ccafegyu.wixsite.com/yuyu周山バスターミナルから、車で5分レンタサイクルで30分京北クラフトシリーズ①はこちらをご覧ください。京北クラフトシリーズ②はこちらをご覧ください。京北クラフトシリーズ③はこちらをご覧ください。その他に京北の魅力を体験していただける、田舎暮らしや食の魅力紹介するサイクリングツアーもあります。その中で個別の体験も紹介していますのでご覧ください。
-
BLOG里山暮らし
2019.03.01
里山ピクニック
日照時間も長くなり、どんどん暖かくなって来ましたね。ピクニック好きの我が娘は、週末に天気が良いと、「ピクニックに行こうよ!」と、朝からせっせとピクニックの準備をします。せっかくなので、娘に便乗してみんなでピクニック。レジャーシートを取り出して、お弁当作って、机を出して、準備万端。さーピクニックへレッツゴー。向かうは、家の庭。外でご飯を食べると、3倍美味しく感じます。これからお花見シーズンですが、京北まで足を伸ばしてみるのは、いかがでしょう?プライベートお花見が出来るので、とってもおすすめですよ。京北のお花見情報やお食事の情報が、「里山の名桜ををひとりじめ」で紹介していますので、合わせてお読み下さい。