2025年09月24日(水)公開
チケットがあっても入れない?連日満員の万博 "未使用チケット"めぐり吉村知事は「早めに予約をと夏からずっと言ってきた。払い戻しは難しい」 会場では当日券&夜間券を求める長蛇の列 入場のラストチャンスはある?
解説
閉幕まで3週間を切った大阪・関西万博。9月23日の時点で来場者が12日連続の「20万人超え」となり、連日大混雑の状況です。万博の入場券を事前に購入した人は来場予約が必要ですが、閉幕日の10月13日まで予約枠は「ほぼ満員」で、「チケットを持っているのに入場できない」という事態が起きていることも考えられます。 こうした事態に大阪府の吉村知事は24日「できるだけ早めに予約をお願いしますと、夏ぐらいからずっと言ってきたところでもあります。払い戻しというのはなかなかむずかしい状況なのかなと思います」と言及しました。閉幕日まであと19日、未使用チケットはどうなるのでしょうか?
万博に入場するため残された“チャンス”は?
大阪関西万博の1日あたりの一般入場者数は、4月13日の開幕日からずっと、緩やかな右肩上がりとなっています。9月に入ってからは一気に増え、23日まで12日連続で20万人超えとなっています。
10月13日の閉幕が近づき、いわゆる「駆け込み需要」が増加している状況の中、入場の予約がなかなかできなくなっています。
博覧会協会のホームページを見ると閉幕日まで“ほぼ満員”となっています(24日午前11時半時点)。ただ、完全に入場できないわけではありません。
【残された入場チャンス】
1.キャンセル待ち
2.2日後の西ゲート入場 数枠の開放
※毎朝7~8時ごろ予約受け付け
3.現地で売られる当日券
※前日に販売スケジュール発表
当日の夜間券を求める人で200人超の行列/入場できたとして、比較的入りやすいパビリオンはどこ?
24日は、当日券は午前11時過ぎには売り切れたということです。午後4時から入場できる夜間券を買い求める人も行列をつくっていて、午後2時時点で取材班が数えたところ、200人以上が並んでいました。
当日券の販売枚数は明らかになっていませんが、販売枚数に達した場合は「これ以上並べません」という札が掲げられるということです。
夜間券の列の先頭に並ぶ人に話を聞くと、当日券のために午前11時に来場するも当日券が買えず、夜間券のために正午過ぎから並び始めたということです。
ある家族連れは、もともと大人2枚、子ども4枚のチケットを購入していました。しかし入場予約を取ることができず、すでに持っていたチケットを使うことを諦めて当日販売の夜間券に並んでいると話していました。
入場すらむずかしくなてきた万博。会場内の混雑も相当なものになっていますが、入場できたとして、比較的入りやすい穴場スポットはあるのでしょうか?
取材班の調べによると、UAE=アラブ首長国連邦のパビリオンは比較的入りやすく、西ゲートの奥にあるフューチャーライフゾーンのパビリオンも午後3時以降は、比較的入りやすいということです。
「『早めに予約を』と、夏からずっと言ってきた。払い戻しはむずかしい状況」
未使用のチケットをめぐり、大阪府の吉村洋文知事は24日、次のように述べました。
(大阪府 吉村洋文知事)「できるだけ早めに予約をお願いしますと、夏ぐらいからずっと言ってきたところでもあります。なかなか払い戻しというのはむずかしい状況なのかなと思います。
「現時点では2日前に西ゲートの予約枠をできるだけ開放するという措置を取っています。できる限りの措置はとっていきたいと思います」
また吉村知事は、「未使用&未予約がどれくらいいるのか協会に問い合わせ中」としていて「前売りで700万枚売れた企業購入と区別すべき」と話しました。
また、博覧会協会側は、「規約にもあるとおり払い戻しはしない方針」、「予約枠の拡大は考えていない」、「当初から早期予約を推奨」という立場をとっています。
2025年09月24日(水)現在の情報です