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万博へ実際に行ってみてどう?「絶対に10回は行こうと思った」 初日に訪れた『前日から並んだ人』『3世代6人家族』『友人2人組』..."開幕前夜"からの24時間に密着

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 ついに開幕した大阪・関西万博。初日の来場者は関係者を含めて約14万1000人でした。訪れた人たちは万博を満喫できたのでしょうか?開幕日の前夜から初日の夜まで、来場者の様子に密着しました。

開幕日の前夜「期待と不安でドキドキワクワク」

 4月12日午後10時。万博の会場付近にはすでに開幕を待つ人の姿がありました。

 (開幕を待つ人)「来たのは(12日の)午前9時57分くらいです。あの内側にどういう世界が広がっているのかなと、期待と不安でドキドキワクワクしております」

 ミャクミャクのコスプレをして待つ人も。

 (コスプレしていた人)「世界、一致団結みたいな感じ。空飛ぶクルマとか、近未来的なものが楽しみですね。(Qチケットは?)今とってる最中です。(Qまだとれてない?)最悪ここで目立とうかなと」

 思い思いに夜を過ごす人たち。
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 そして、4月13日、開幕当日の朝。夢洲駅に始発が到着すると、続々と人が集まります。大阪市内に住む柴田奈津美さん(24)は、友人の榎原由珠さん(24)と2人でやってきました。

 (柴田奈津美さん)「楽しみにしていて、初日に来たかった。ドバイ(UAE館)行きたいです。近未来感がすごそうだから」

6歳から64歳「家族3世代」で万博へ

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 堺市に住む川崎さん一家は、晴友くん(6)、千楓ちゃん(2)のきょうだいと、父・正貴さん(35)、母・増美さん(37)、そして千葉県に住む祖父・川崎正一さん(64)、祖母・美奈江さん(61)という3世代でやって来ました。

 (川崎晴友くん)「外国のごはんが食べたい」
 (母・増美さん)「この子、博物館とか見るのが好きなんです。おじいちゃんもそういうのが実は好きで。2人でじっくり読みながら見るんやろうなと思ったら、それが楽しみです」

 一方、祖父・正一さんは…

 (祖父・正一さん)「子どもが行きたいというから。『こんにちは~こんにちは~世界の国から~』って、前はこういう歌で盛り上がってましたよね。今回はそういう盛り上がりの歌を聞かないなぁって思ってね」

 と、今回の万博にはあんまり乗り気ではない様子。

 待つこと1時間、ようやく門が開き、万博会場へ。会場内のあらゆるものに興味津々の晴友くん。
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 楽しむ家族を横目にお父さんが地図と格闘しながら先導して向かったのは、カナダパビリオンです。中に入ると、目の前に氷山が広がります。そこにタブレットをかざすと…カナダの人々の暮らしや雄大な自然が映し出されます。

 (祖父・正一さん)「時代ですよね、タブレットで見るというのは。想像していなかったです」
 (晴友くん)「ホッキョクグマとかも見えた~。めっちゃ楽しかった」

お目当てのグッズ買えず、ブルーインパルスを見に行くが…

 一方、大阪市内から来た柴田さんたちがまず向かったのは公式グッズショップです。

 (柴田奈津美さん)「サンリオとコラボのカチューシャがあって、それを見にいきます。あっ、『たまごっち』」
 (スタッフ)「たまごっちは完売してしまったので」
 (柴田さん)「あぁ、完売やって」

 開幕からまだ1時間ですが、限定商品のたまごっちはすでに完売のようです。そしてお目当てのカチューシャは…どうやらまだ、発売前だったようです。

 お昼前には大屋根リングへ。初日の目玉、ブルーインパルスの飛行を見るためです。

 (柴田さん)「めっちゃ楽しみです」
 (榎原さん)「迫力すごそう」
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 しかし、予定時刻を過ぎても機体の姿は見えません。

 (柴田さん)「ブルーインパルスは飛びますか?」
 (スタッフ)「中止になりました」
 (榎原さん)「えー!ショック…見たかった…」

 気を取り直して、楽しみにしていたドバイがあるUAEのパビリオンへ。伝統的なダンスが来場者を迎えてくれます。

 UAEが打ち出すのは「伝統と歴史」。近未来感のあるドバイのほかにも多くの魅力があることを伝えます。

 (柴田さん)「思っていた感じとは違ったんですけど、伝統的なダンスや歌が見られてよかったです」

 ミャクミャクに会って記念撮影も。

 (柴田さん)「かわいい」
 (榎原さん)「なんか毒々しい感じが絶妙に癒されます」

昼食はトータル1万5000円超え!?

 そのころ、川崎さん家族は北欧パビリオンでお昼ご飯。頼んだのはワッフルや、北欧産の魚がのったちらし寿司など4品。トータル1万5000円超えと決して安くはありませんが、そのお味は?
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 (川崎晴友くん)「めっちゃくちゃおいしい~」
 (父・正貴さん)「ふだん野菜食べないのにね」
 (母・増美さん)「北欧館なら食べられる??万博なら食べられる?」
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 お腹いっぱいになったあとは日本とイギリスのパビリオンへ。しかし、時間が経つにつれ、雨の影響が…

 (祖母・美奈江さん)「靴下がぬれちゃって足が冷たいです…」

 夕方までいる予定でしたが、早めて帰ることになりました。

 (晴友くん)「びちょびちょ~。帰ったらお風呂入る~」
 (父・正貴さん)「疲れちゃいました。夏休みパスを買って、また来ましょうね、晴ちゃん」
 (晴友くん)「はいっ!」
 (祖父・正一さん)「まあまあよかったんじゃないですか、1日一緒に歩いて。万博というものがわかってよかったですよ」

前日から並んでいた人は…

 前日の午前中から並んでいた松本一洋さん(50代)に会場内で出会いました。6つのパビリオンを回ったといいます。

 (松本一洋さん)「愛知万博の閉幕直前のような混み具合を感じています。大盛況だと思います、初日で」

 夕食はチェコのパビリオンで伝統的な料理とビールをテイクアウト。

 (松本さん)「おいしいですね。カモ肉が結構いっぱい入っている。日本のビールもおいしいですけど、なんか苦味がありますね」

水上ショーに感動「オーロラみたいできれい」

 夜になると会場の雰囲気は一変します。柴田さんたちは水上ショーを楽しんでいました。

 (柴田奈津美さん)「感動しました。オーロラみたいになっていてきれいでした」

 スイスやサウジアラビアのパビリオンなどにも足を運び、結局、7つのパビリオンを回れたそうです。
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 (柴田さん)「スイスがよかったです、シャボン玉の空間が幻想的で。ちょっと時間が足りなかった。まだまだ行きたいところがあるので、また来ようと思います」
 (榎原さん)「きょうで10回は絶対行こうと思いました。来てよかったです」

2025年04月15日(火)現在の情報です

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