MBS(毎日放送)

コロナの疑問「療養中に子どもが発熱したが市販薬の対応で大丈夫?」「陽性直後でも濃厚接触者として待機に?」医師が解説

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE
  

2月7日の毎日放送『よんチャンTV』では、新型コロナウイルスに関する視聴者から寄せられた質問について、医師でもあり公衆衛生に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授に答えていただきました。

【質問】コロナ陽性で療養中、娘も39℃の熱が出ました。保健所とは連絡が取れず、私が病院に連れて行くこともできません。勝手に市販薬を飲ませていいのでしょうか?
(大吉洋平アナウンサー)
「勝田先生によりますと、対症療法なので問題はあまりないということなんですね」
(勝田吉彰教授)
「はい。一般的な解熱剤とかそういうものですから、それをまず飲んで問題があるということはないです。そのこと自体は問題ないが、お子様の場合は脱水に特に注意しないといけない。もちろん大人でも大事です。大人でも大事だけれども、それ以上にお子様は熱が出るということ。あるいは様々な炎症反応で脱水になっているんだけど、そのことをちゃんと大人側から気をつけていないと、それがわからなくて進んでしまってさらに全身の状態が悪いということが起こってしまう。特に、ぐったりしたら脱水ということなんですが、水が飲めなくなったらね、いくら飲め飲めと言ってもそれは無理なので、どこかで受診をしてもらう。もちろん近くの医療機関ですぐに点滴してくれるんだったら別に救急車まではいらないかもしれないけれども、全くあてがないのだったらちょっと相談してほしいっていうことですよね」
(大吉アナウンサー)
「パルスオキシメーターがあれば測って、数値が低下してきたら救急車ということですね。先生、どれぐらいになったら危ないのでしょうか?」
(勝田教授)
「数値が95を下回ったらということなんですけれども、まずはそこで考えてください。そして90を下回ったら、もうこれ絶対、救急車ですよね。数値が低下してきたときの体のサインや症状というのは、例えば唇が真っ青になるとか、真っ青までいかなくても色が変わり出したり、顔色とか爪とかそういうところで変色する。チアノーゼっていうんですけども、チアノーゼまでいかなくても顔色がおかしくなり始めたり、いつもの様子と違うなと思ったら注意してほしいです」
(大吉アナウンサー)
「緊急の場合はためらわず救急車を呼ぶというのも一つの判断だということですよね」
oo5.jpg
【質問】1月に中1の娘を含む家族全員が陽性になりました。娘は半月以上学校を休んだのですが、登校再開の3日後にクラスメートの感染がわかり、濃厚接触の疑いがあるとしてまた自宅待機になりました。陽性になった直後でも濃厚接触者として待機しなければいけないのでしょうか?
(大吉アナウンサー)
「現状、保健所によって対応が異なるということなんですね?」
(勝田教授)
「そうですね。保健所によってもですし、それからその場の状況はどんなふうだったかということでも違うことがあるんです。もちろん理論的には一度かかってもまた感染する可能性はあるんだけれども、とにかく保健所でいろんな状況をお話になって、そして判断してもらうということでいいと思います」

2022年02月08日(火)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

原爆のおそろしさと戦争の現実を"紙芝居"で伝える「どんな意見を持つ人にもこの話は事実」世界の人々に知ってもらうため活動 減りゆく戦争体験者...それでも「戦争体験を話していくのは誰もがしてよい。それこそが平和だと思う」【戦後80年】

2025/08/15

【カツめし】びわ湖大花火大会&湖岸の絶景ホテル! 「びわ湖大津プリンスホテル」

2025/08/14

【カツめし】大行列!秘境『亀仙人』の鮎焼き「炉端焼き 亀清」奈良・天川村

2025/08/14

「"武は負けたけど、文で勝て" みんなの声が聞こえる」巨星堕つ... 千玄室さんが102歳で死去 元特攻隊員 茶道を究め平和を希求した人生【生前の単独インタビュー】

2025/08/14

人工芝で雑魚寝..."オールナイト万博"として楽しむ人も お盆の万博で約3万人が足止め 夜通し対応したオランダ館スタッフ「最善の策は何か考えて行動した。実際とても良い夜だったと思う」

2025/08/14

「南九州への米軍上陸を叩く」関西の飛行場から特攻機の計画か?観光名所の下に眠る『巨大地下壕』 終戦間際の突貫工事は何のため?【戦後80年 戦争遺跡】

2025/08/13

ひたすら試してランキング「夏のフルーツアイス」を徹底調査! "どれだけフルーツ感が再現されているか"がポイント!「氷の魔術師」とプロ称賛の圧倒的コスパ1位の商品とは?【MBSサタデープラス(サタプラ)】

2025/08/13

届けるのは人と本との"であい" 2000冊以上積んで街を巡回「移動図書館」 夫の介護を終えた高齢女性、おばけの本を熱心に探す子ども...真夏の1日を定点観測

2025/08/11

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook