BLOG里山暮らし2020.01.31

この冬に足りないもの。

私は京北に暮らして、かれこれ16年ほどになります。

そして、我が家のおばあちゃんは、京北に育ち

京北に暮らして70年以上になるのですが、そのおばあちゃんが

「こんな冬は、はじめてやで。ほんまに。こんな冬は知らんわ。」と

ここのところ、よく呟いています。

なにが初めてなのかと言うと「雪があらへん。」という事。

雪の降り積もらない冬は、ここで暮らして何年にもなるけど

初めてではないのか?と。

事務所の所用で、外を歩いてみても

役場の前の山も、緑色。

3年前の1月は、こんなにも積雪があった事務所近くの交差点も、

雪がない3年前.JPG

こんな感じで、車も人も、通りやすくはあります。

雪がない周山交差点.jpg

雪掻きもしなくても良い、そして家の周りも冷凍庫のように雪の

塊で囲まれることもなく、暮らしには優しいのですが、

おばあちゃんは「このまま雪が降らないと、春の田んぼが心配になる。」と言います。

おばあちゃんの言う心配は「水不足」です。

冬の山は雪で水を貯えて、春には川の水となり、ありがたく

田んぼの水路へと流れてくれるその水が、十分に流れてこないのでは?と

いう事。

雪がない周山大橋.jpg

寒さには、めっぽう弱い私ですが、自然と人の暮らしを思い

この「足りない冬」を思うと、やっぱり、雪が降ってくれないと。

と、改めて考えさせられました。

今夜あたり、降ってくれないかなぁ。