私は京北に暮らして、かれこれ16年ほどになります。
そして、我が家のおばあちゃんは、京北に育ち
京北に暮らして70年以上になるのですが、そのおばあちゃんが
「こんな冬は、はじめてやで。ほんまに。こんな冬は知らんわ。」と
ここのところ、よく呟いています。
なにが初めてなのかと言うと「雪があらへん。」という事。
雪の降り積もらない冬は、ここで暮らして何年にもなるけど
初めてではないのか?と。
事務所の所用で、外を歩いてみても
役場の前の山も、緑色。
3年前の1月は、こんなにも積雪があった事務所近くの交差点も、
こんな感じで、車も人も、通りやすくはあります。
雪掻きもしなくても良い、そして家の周りも冷凍庫のように雪の
塊で囲まれることもなく、暮らしには優しいのですが、
おばあちゃんは「このまま雪が降らないと、春の田んぼが心配になる。」と言います。
おばあちゃんの言う心配は「水不足」です。
冬の山は雪で水を貯えて、春には川の水となり、ありがたく
田んぼの水路へと流れてくれるその水が、十分に流れてこないのでは?と
いう事。
寒さには、めっぽう弱い私ですが、自然と人の暮らしを思い
この「足りない冬」を思うと、やっぱり、雪が降ってくれないと。
と、改めて考えさせられました。
今夜あたり、降ってくれないかなぁ。