2026年01月19日(月)公開
【真冬の衆院選】寒さ・雪・受験の悪条件...投票率低下は高市総理に有利?不利?早期解散・超短期決戦の背景は「立憲・公明の合流」による焦燥か【ジャーナリスト・武田一顕氏解説】
解説
高市総理が意向を示した衆議院解散総選挙。今回は真冬の選挙に加えて、解散から投開票まで戦後最短の「超短期決戦」になるとみられています。 真冬の選挙はなにが大変なのか?この悪条件は誰に味方するのか?一般的には投票率が下がると有利/不利になる勢力があるといいますが、今回は果たして…さらに、高市総理が解散を急ぐ理由も見えてきたといいます。 ジャーナリスト・武田一顕氏の解説をもとに、衆議院が解散された後どうなるのか?その見立てを解説します。
「投票に行くのも命がけ」真冬の選挙にSNSでは不安の声

これまでの月別の総選挙の実施回数を見ると、10月と12月がそれぞれ6回と最多となっています。2月は1955年と1990年に実施されていますが、高市総理の意向通りに衆議院解散総選挙となれば、36年ぶりとなります(※第1回国会以降、衆議院HPより)。
“真冬”の2月に行われる見通しの今回の衆院選。SNSでは、「豪雪地帯では投票に行くのも命がけ」、「選挙カーの音で受験勉強に集中できなくなる」、「飛行機の結構も多く、応援演説も期待できないかも」、「推薦で大学が決まっている人と就職する人しか投票に行かないのでは」などと、この時期の選挙を心配する声が上がっています。
また、雪の多い自治体の選挙管理委員会では特別な準備をしているところもあるということです。兵庫県の豊岡市では、▽投票所の暖房のほか、スタッフにカイロの配布も検討中、▽雪が降ると除雪に人が取られるため、人員の調整が必要、としています。滋賀県長浜市では、ポスター掲示板が雪に埋もれる地域もあり、除雪が必要になると話しています。
一般論では「無党派層票」が不利だが…悪条件での投票率低下で誰が“有利”に?

寒さ・雪・受験など、冬の悪条件を味方につける勢力もあるようです。
今回の選挙は、寒さや受験シーズンの影響で投票率が下がる可能性ありと言われている中、投票率が下がると“有利になる”人たちが出てくるとジャーナリストの武田一顕氏は話します。
有利:組織票が多い党(自民・公明・共産など)
不利:無党派層の票が多い党
ただ、こうした前提の上で、「イレギュラーな要素が多すぎる」ともしています。
(武田一顕氏)「立憲民主党と公明党が新党『中道改革連合』を結成しましたが、公明党の支持者がそこに全部行くのかどうか。つまり、26年ぶりに自民党と公明党がわかれるという選挙ですからこれはどうなるかはわからない。各選挙区で行われる情勢調査の結果がどう出るか。そこで非常に強いトレンドが出ていればそのままいくと思う」
また、武田氏はあとは高市総理が保守的な無党派層に人気という点もイレギュラー要素として挙げています。
(武田一顕氏)「本来は、投票率が下がると組織票を持っている自民党が有利だというふうに言われていますが、高市総理の場合は支持しているのが保守的無党派層、無党派の人だから、投票率が下がったときに、高市総理を推したいけどそれほどでもないというと、雪だと行かない、雨が降っていると行かないという可能性もあります」
高市総理が選挙を急ぐワケ 立憲・公明の合流を知っていた?

悪条件が重なる冬の選挙戦。高市総理はなぜこれほどまでに選挙を急ぐのでしょうか?
武田氏の取材によると、自民党の関係者が「立憲と公明が合流することを高市総理は知っていた」と話したということです。
また、去年武田氏のYouTubeに立憲民主党の安住幹事長が出演した際に「自民党の中で“干されている”人たちが僕の演説に拍手した。そういう人たちを引っ張り込もう」と話していたということです。
(武田一顕氏)「公明党と立憲民主党の協力関係が固まる以上に、自民党に“干されている”人を他党に取り込まれるのが一番怖い。だったら早く選挙をやらなければいけないというのは今回急いだ理由」
さまざまなイレギュラーと悪条件が重なる真冬の選挙戦の行方は一体どうなるのでしょうか。
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