2026年01月11日(日)公開
【日韓首脳会談】高市総理&李大統領の『自撮り』はある? "北東アジアの平和と安定"へ...日米韓中4か国関係の行方は? 「行き来することそのものが重要」とジャーナリスト・武田一顕氏
解説
中国・韓国が急接近の動きを見せている中、木原官房長官は9日、3連休明けの13日から14日まで韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領が高市総理の地元・奈良を訪問し、首脳会談を開催すると発表しました。 去年10月に韓国で首脳会談が行われた際、李大統領から「奈良県を訪問したい」との希望が寄せられていたといいます。 今回の日韓首脳会談では何が話し合われるのか?日・米・中・韓4か国の関係はどうなるのか?元JNN北京特派員で中国情勢に精通しているジャーナリスト・武田一顕氏の見解を含めて解説します。
「地方での首脳会談は珍しい」総理地元での“シャトル外交”が実現

1月13日~14日、高市総理の地元・奈良で開催予定の日韓首脳会談。ジャーナリスト・武田一顕氏によると「地方での首脳会談は珍しい」と言います。
2005年にブッシュ大統領が京都で小泉元総理と会談した例や、2016年にプーチン大統領が安倍元総理の地元・山口県を訪れた例などはありますが、稀なケースだということです。
今回の会談は両首脳がお互いの国を訪問する「シャトル外交」の一環で、李大統領は夫人同伴で来日。奈良で会談や夕食会が行われる予定です。
「何を話すかより行き来することそのものが重要」

日韓首脳会談では何が話し合われるのか?
武田氏は「北東アジアの平和と安定」ではないかと指摘しつつ、「何を話すかより行き来することそのものが重要」だと言います。
一方、高市総理については、「韓国が中国と距離を縮めている事を良く思っていないが表に出さない」という見立てですが…
(ジャーナリスト・武田一顕氏)「李在明大統領は先日中国で習近平国家主席と首脳会談を行い、中韓関係は大きく改善した。その余勢を駆って日本に来る。さらに、シャトル外交がいよいよ本格化するということで、日韓関係改善の大きな一歩でもあります」
「韓国の大統領としては珍しく…」李大統領&高市総理の“自撮り”はある?

1月5日に北京で行われた中韓首脳会談では、両首脳の「自撮り写真」が話題になりました。李大統領が去年中国から贈られた“中国メーカーのスマートフォン”を手に取り、笑顔で写真を撮って「人生最高の一枚」とSNSで投稿しています。
武田氏は「日韓首脳会談でも『自撮り』があるか?」と注目していますが、一方でこの会談は「八方ふさがりvs八方美人」の話し合いになると見ています。
(ジャーナリスト・武田一顕氏)
「李在明さんは珍しい大統領。中国とも上手くいった。トランプさんとも上手くいっている。今度は日本に来ることで高市さんとも上手くやろうとしている。韓国の大統領としては珍しく『八方美人』なんです」
一方、高市総理については…
(ジャーナリスト・武田一顕氏)
「中国との関係は最悪。北朝鮮・ロシアとの関係も良くなる兆しが全く見えてこない。トランプ大統領との関係は悪くないと言うが、ベネズエラ攻撃をめぐって従属的な姿勢を示している。最初は上手くいった外交が、その後上手くいっているようには見えない」
そんな中、日韓関係が重要になってくると言います。
(ジャーナリスト・武田一顕氏)
「そこに“救世主”となって来るのが李在明大統領。(日本としては)日韓関係が上手くいっているということをどうしてもアピールしたい。どういうおもてなしをするのか、今、官邸と外務省は非常に知恵を絞っている」
日本・アメリカ・中国・韓国 4か国関係どうなる?

日本・アメリカ・中国・韓国、4か国の関係・バランスはどうなるのか?
高市総理の台湾有事をめぐる発言で日中関係は悪化し、中国側がレアアース輸出規制をちらつかせている状況です。一方、アメリカは日中関係の悪化を望んでいませんが、台湾有事を念頭に去年12月、「中国は2027年までに台湾進攻可能」との報告書が出ています(アメリカ国防総省報告書)。
中国の台湾侵攻の可能性について、武田氏は「基本線はない」と言いますが…
(ジャーナリスト・武田一顕氏)
「中国は2027年秋に共産党大会があり、そこで習近平国家主席はもう1期、4期目を目指している。仮に、その直前に台湾を攻めて負けてしまったら引きずり下ろされます。ただ、台湾が独立などを示唆した場合、やらざるを得ないから危険性はある」
春(3月か?)の日米首脳会談に向けて訪米する調整を進めている高市総理。その影響を含めて、日韓首脳会談の行方が注目されます。
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