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「体が熱くなるの」「ハグとチュー」首長のセクハラなぜ相次ぐ?前福井県知事「自分の中で勝手に盛り上がった」 背景に『自分は特別』権力への誤解か

解説

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 去年4月、県職員に「不適切な内容のメッセージ」を送ったとしてセクハラの通報を受け辞職した福井県の杉本達治前知事。 この“セクハラ問題”について7日、県職員約6000人を対象に聞き取りを進めてきた特別調査委員が調査結果を公表しました。 報告書では、通報者を含む少なくとも4人の女性職員にセクハラ行為があったと認定。LINEや私用メールなどで性的な関係を求めるなど、セクハラを裏付けるメッセージは約1000通にのぼるということです。 さらに、太ももや尻を触るといった痴漢行為にも及んでいて、不同意わいせつ罪やストーカー規制法に抵触する可能性も否定できないと指摘しました。 前福井県知事の“セクハラ”の実態とは?なぜ首長によるセクハラが相次いでいるのか?南和行弁護士の見解も踏まえて解説します。

「〇〇ちゃんのことを考えると体が熱くなる」身体的接触も

 セクハラ問題で辞職した杉本達治・前福井県知事。一体なにをしていたのか?

 調査報告書によると、被害に遭ったのは女性職員4人。愛人関係を示唆するような内容や性的なメッセージは約1000通にのぼり、身体的な接触もあったことから「セクハラ」と認定されました。

<職員へのメッセージ(例)>
▼「〇〇ちゃんのことを考えると体が熱くなるの」
▼「〇〇ちゃんを骨が折れるほど抱きしめます」
▼「ハグとチューをしていいってこと!?」
▼「後ろ姿は肉付きがよくてとても好きなの」

<身体的接触(例)>
▼「飲食店でソファの横から太ももを触られた」
▼「懇親会の席でテーブルの向かいから両足の間に足を入れ絡めてきた」
▼「突然スカートの中に手を入れ太ももの裏と臀部を触ってきた」

 女性職員から福井県の公益通報の外部窓口に通報があったということですが、被害者の1人は「セクハラ内容の公表には非常に悩んだが、被害の実態を県民や社会へ正確に伝えることが今後のセクハラ防止につながると判断」したと、公表に至った経緯を話しています。

仕事上の上下関係などから声を上げづらかったか

 被害者は当時の感情について、次のように話しています。

▼「相手は人事権を持っているトップなので、杉本氏が気に入るような対応をしないと自分の仕事がなくなってしまうのではないかという恐怖心もあった」
▼「『嫌なら断ればよいではないか』との声や年配女性職員の『昔はもっとひどいセクハラがあったけれど自分たちは耐えてきた』などの声を聞くと、職員の意識改革や研修が必要だと思う」

 また、被害者は「杉本氏からの謝罪は一切受けたくない」「示談もしない、接触を断ちたい」「受けた精神的苦痛は一生忘れることができない」など、厳しい被害感情を訴えています。

杉本前知事「自分の中で勝手に盛り上がった」

 調査委員の聞き取り調査に対し、「当時はセクハラに当たるとの認識はなかったが、今回よく考えてみたらセクハラであると認識」と供述した杉本前福井県知事。

 メッセージについては、「酔っていて気持ちが緩んでいた」「性的関係を求めていたのではない。自分の中で勝手に盛り上がった」としていますが…

 調査委員は「セクハラであることを十分認識していた」と認定しています。

なぜ首長のセクハラはなくならない?

 福井県だけではありません。昨今、自治体首長によるセクハラが相次いでいます。

▼「頭ポンポン」岐阜・岐南町 小島英雄前町長
▼「お尻をなでる」岐阜・池田町 岡崎和夫前町長
▼「キス」沖縄・南城市 古謝景春前市長

 なぜ首長のセクハラがなくならないのか?南和行弁護士は「首長自身はセクハラを認識しながらも『自分は特別』『周囲は受け入れてくれる』という権力への誤解から行為を正当化してしまうことがある」と指摘。

 また、こうした不祥事が表沙汰になってきた背景として、「報道を通じ『内部通報』が社会的に広がり、声を上げられるようになってきた」点を挙げています。

 今後は、「それはハラスメントだ」と周囲が指摘できる雰囲気づくりや、公益通報など被害者救済の仕組みがあることを普及させることが大切だとしています。

2026年01月08日(木)現在の情報です

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