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「お盆なのに正月飾り?」帰省で感じた"親の異変"は認知症のサインかも...小銭増えてない?冷蔵庫の中身は?里帰りでチェックしたい『親の健康』『実家の防犯』を徹底解説

解説

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 お盆休みで実家に帰省する際、気になるのが、高齢になった親のこと。物忘れ・健康状態・車の運転・実家の防犯などに不安を抱く人もいるかもしれません。 早めに“異変”に気付くための、実家と親のチェックポイントとは?防犯アドバイザー・京師美佳氏ら専門家に聞きました。

「近所付き合いがあるから…」で済ませていませんか?

 パナソニックが行った「実家の防犯」に関する意識調査によると、約6割の人が「防犯対策に不安」を感じているということです(対象者:地方にある実家(一軒家)に両親が住んでいる20代~50代の男女800人)。

 過去3年間で、実家の親が詐欺にあった、または、ヒヤリとする体験をしたという人の割合は23.4%。それにも関わらず、実家のインターホンは「ブザーのみ」だという人は3割にのぼります。

 一方、実家の防犯に不安に感じていない人も。その理由として、(1)近所づきあいがあるから、(2)田舎で地域の治安が良いから、(3)常に人がいるから、などが挙がっています。これは見方によれば、“昔ながらの安心感”に依存していると言えるかもしれません。

“昭和の家”が危ない?実家のココをチェック!

 実家に帰省した時、防犯対策としてどのような点をチェックすればいいのでしょうか?防犯アドバイザーの京師美佳氏は、まず「雑草」を挙げます。雑草が生い茂っている家は、“管理されていない”という印象を与えるため、犯罪者に好まれるそうです。高齢になると手入れが難しくなりますが、庭木が剪定されているか確認してみてください。

 また、京師氏は「地方の“昭和の家”は狙われやすい」と指摘。ドアや建具が古くて壊しやすく、高齢者が住んでいる確率が高いため、「現金が必ずある」という印象を持たれてしまうそうです。

 さらに、これから始まる「台風シーズン」は要注意だと言います。例えば、雨風でガラスを割る音が聞こえにくい、目撃者も少なく足跡も消えてしまうなど、犯罪者が好む条件が揃ってしまうのだそうです。

 その台風や豪雨が過ぎ去った後には、「リフォーム詐欺」の危険も。「ドアが壊れてますよ」「雨戸の具合が悪そうですね」と声をかけてくる業者には警戒する必要があります。

隙の無い家をつくるための「防犯4原則」

 実家の防犯対策として京師氏が提案するのが、「隙の無い家をつくるための防犯4原則」。具体的には、『音』『光』『時間』『人の目』の4つの点から対策を行うと良いそうです。

(1)音:ブザーなどで音を鳴らす
(2)光:センサーライトなどで家の周りを明るく
(3)時間:予備錠などを使って家に侵入させにくくする
      泥棒は「5分で7割」「10分で9割」で犯行を諦める
(4)人の目:ご近所どうしの挨拶で防犯効果アップ

「ちゃんと水分摂ってる?」1時間にコップ1杯が目安

 離れて暮らす親の健康を心配する人も多いようです。特に気がかりなのが、「健康」「介護」「認知症」の3つ(2024年issin調べ「高齢の親の健康と生活に関する調査」)。淀川地域在宅サービスステーションゆめ都島・大野義典施設長にチェックポイントを聞きました。

 1つ目が、水分補給。「飲み物を適切に飲んでいるか?」チェックしてほしいと大野氏は言います。トイレに行くのが億劫になり、水分摂取を控えがちになるのが高齢者。「トイレが間に合わなかった…」など“失敗”を経験すると、よりその傾向は強まります。

 熱中症・脳梗塞リスクが高まる今の時期は、特に注意が必要です。高齢者は「1時間あたりコップ1杯」を目安(厚労省より)にきちんと水分を摂るよう、チェックしてあげてください。

「危ない段差はない?」骨折で寝たきりリスク増

 「実家に転倒のリスクはないか」という点も要チェックです。高齢者は骨折すると、そのまま寝たきりになってしまうリスクが高まります。例えば、ちょっとしたカーペットの段差や家電のコードに引っかからないよう、テープでとめるなどし、対策することが必要です。また、夜間の対策としては、光るテープやセンサーライトを階段などにつけるのも効果的です。

 「床に座る生活」をしている高齢者は、立ち上がるときに転倒するリスクがあるため、「テーブル+椅子」の生活スタイルに変えてみてもいいかもしれません。

「小銭が増えている」は認知症の前兆かも?

 「認知症は徐々に進行するため変化に気づきにくい」と大野氏は指摘。チェックポイントの1つとして挙げているのが「小銭が増えていないか?」です。買い物をするときに細かい計算ができなくなると、お札で支払うようになり、小銭が増えてしまうのです。また、「冷蔵庫に同じものがないか、賞味期限切れのものが増えていないか?」も要チェックだと言います。

 「部屋が雑然としている」「お盆に季節外れの正月の飾りが」「料理の味が変わっている」などの違和感を覚えたら、認知症の初期症状かもしれません。ただ、こういった「“認知症疑い”を本人に言うと否定される可能性が大きい」(大野氏)ため、親のかかりつけ医に相談する、別の理由をつけてかかりつけ医への受診を勧めるなどの工夫が必要かもしれません。

 認知症については、「両親への連絡頻度を上げることが異変察知の近道」だと大野氏は指摘。相談場所として、親のいる地域の「地域包括支援センター」(全ての市町村に設置)に相談する手もあります。

2025年08月13日(水)現在の情報です

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