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「熱中症だと思ったら...初期症状そっくり『脳梗塞』かも 夏の水分不足で血液ドロドロ 違和感あれば6時間以内に受診! 早期発見のヒントは「FAST」

解説

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 今年の夏は、体温を超える危険な暑さが続き、気温40℃を超える地点が何か所も出ています。8月6日には静岡市で観測史上2位タイとなる41.4℃を記録、連日の酷暑が続いています。また最低気温も下がらず、30℃近く寝苦しい夜が続いています。 熱中症になると、フラフラしたり、めまいのような症状がおきます。そんな熱中症と症状が似てややこしく危険なのが「脳梗塞」です。あづま脳神経外科リハビリクリニック・我妻敬一院長に予防方法などを聞きました。

脳梗塞の早期発見のための「FAST」

 脳梗塞とは、脳の血管が詰まったり細くなったりして血流が途絶えるという症状です。あづま脳神経外科リハビリクリニック・我妻敬一院長は、「夏は水分不足などで血液がドロドロになると、脳梗塞リスクが高まる」と話し、「特に高齢者や動脈硬化の方は要注意」と、しています。汗をかく夏は、水分補給が特に必要です。

脳梗塞の早期発見のための大事なサイン「FAST」
Face「顔の麻痺」
Arm「腕の麻痺」
Speech「ろれつが回りにくくなる」
Time「すぐ受診してください」
4つの頭文字をとったFASTというキーワードは、ぜひ覚えておいてください。

 我妻敬一院長によると、▽熱中症と同様に、めまいや麻痺などの症状があるが、脳梗塞の麻痺は片側だけに起きることが多い、といい、▽そういった違和感を覚えたら、6時間以内には治療を受けるべきだということです。

 熱中症だと思いこんで、エアコンの効いた部屋で安静にしたものの、実は脳梗塞だったということがあるかもしれません。熱中症と脳梗塞では、少し症状が違うということにも注意が必要です。

 いっぽう、季節ごとの脳梗塞の患者割合(国立循環器病研究センター)を見ると、春(25.1%)夏(25.5%)秋(23.8%)冬(25.6%)、季節問わずほぼ均等に発症していることがわかり、夏だけでなく常に注意が必要です。

豊田真由子氏「いまは独居が多いので、どこで倒れるかが生死を分ける」

 元厚労省官僚の豊田真由子氏は、「本当に大事で、ちょっとおかしいと思ったらすぐ(病院へ)行かなければならない。何でもなかったらそれでいいわけです」と話します。

 重ねて、「今は独居の方が多いので、どこでどう倒れるかが生死を分けるんです。すぐそばに人がいればいいですけど、1人のときや、寝ている間に発症することもある。高齢の人だったら警備会社とつながるとか、スマートウォッチで転倒すると(家族へ)連絡がいくようなデバイスも活用して、ご自身でできないという状況も想定した方がやっぱり命を救えます。いろんな手立てをご本人とご家族で講じるってことが大事だと思う」とコメントしました。

前田気象予報士「3食しっかりと食事を摂ることが大事」

 夏の脳梗塞の予防について、我妻敬一院長は、『水分と塩分の補給が大切』と指摘します。血中に塩分が足りていないと、血液の量が減ったり、血液がドロドロになったりするということで、この点においては、熱中症対策と同じだということです。
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 健康気象アドバイザーの前田智宏気象予報士は、「熱中症予防と同じことをすればいい、というところはわかりやすいと思いますが、屋内でエアコンの効いた部屋で過ごしていると水分補給を怠りがちになってしまうので、意識的に時間を決めて水分をしっかりとること」とアドバイスします。

 また、「塩分補給と言って塩分をとりすぎるのも血液にとってはよくないので、塩分補給のために、『3食しっかり食事をとる』ことが大事です。食事からとれる塩分で十分熱中症の予防にもなりますし、脳梗塞の予防にも結びつくと思いますので、夏でもしっかりご飯を食べる、ということを心がけていただきたい」とコメントしています。

2025年08月13日(水)現在の情報です

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