2025年04月16日(水)公開
万博入場は「西ゲート」を狙え!?実は多くのトイレは空いている?混雑・雨風・スマホ充電...開幕で見えてきた課題&対策【解説】
解説
4月13日に開幕した大阪・関西万博。盛り上がりを見せる一方、混雑・行列など課題も浮き彫りとなっていて、SNSでは「#万博ヤバい」がトレンドに入っています。今、万博会場で何が課題となっているのか?実際に4回会場に足を運んだMBSの山中真アナウンサーの体験に加え、レジャーコンダクター・杉崎聡紀氏の見解も交えてまとめました。
入場ゲートやトイレで大混雑…なぜ?
万博開幕3日目で見えてきた4つの課題「混雑・行列」「雨風・暑さ」「スマホ」「食事」。
まず、混雑・行列の課題についてです。開幕当日には「並ばない万博のはずでは?」「入場も退場も大行列」「帰りのオペレーション最悪」などの声が聞かれました。一方で、平日となった2日目、3日目には「思っていたよりスムーズに入場できた」「帰りもスムーズに駅まで来られた。平日ってステキ」など、混雑はあまりなかったという来場者も多くいました。
万博協会によりますと、開幕日の日曜日は夢洲駅で帰宅者を入場規制したということですが、これは悪天候で人が多く安全に配慮したためだととしています。また土日が混み平日が少ないのはよくあることで、今後、土日をいかにスムーズに進めていくかが課題だとしています。そして、できるだけ予約時間に近いときに来てほしいと呼びかけています。
また、開幕当日にはトイレも大混雑。「トイレの半分は使用不可」「使用中か空室か分からない」などの声が上がっていました。
混雑が起きた背景には“わかりにくさ”があったかもしれません。会場内にあるトイレは入り口と出口が異なるトイレの仕様になっていますが、そのことを説明する人がいませんでした。また、ランプが点灯することで使用中かどうかがわかる仕組みですが、そのランプの不具合で一部使用禁止になっていて、ほかのトイレで行列ができました。
一方で実際には、2日目と3日目の会場では多くのトイレは空いていました。また、大阪・関西万博の公式アプリではトイレの混雑状況を確認することもできます。
3日目の午前中に行列ができていた“意外な場所”、それは200円で買える会場の地図の販売所です。会場内の「東ゲート」と「西ゲート」のそばの1か所ずつにしかなく、レジも1つだったため1時間待ちの行列ができていました。地図はアプリで無料で見られるため混雑が予想されていなかった可能性があります。紙で地図を見たい人は印刷して持参してもいいかもしれません。
入場は「西ゲート」からが狙い目!?
混雑緩和のカギは会場の“分散化”です。例えばチケットは「一日券」「平日券」「夜間券」などに分けることで分散を促しています。
また入場ゲートは「西」と「東」の2つがあり、夢洲駅と直結している「東ゲート」は混雑しやすいですが「西ゲート」は空いています。西ゲートには電車で行くのは困難ですが、以下の方法で行くことができます。
■新大阪や大阪などから出ている万博会場直通のシャトルバス(要予約)
■自家用車を舞洲や尼崎にある駐車場に止めてバスに乗る「万博P&R」(自家用車4500円~)
ほかにも、荒天だった開幕当日、「雨風を防ぐ場所がない」との声が上がりました。万博協会側は今後、雨宿りできる場所を確保していく方針だということですが、雨ガッパの用意を呼びかけています。また、今後の暑さ対策も考えなくてはいけないとしています。万博の情報が広く共有されていくことで、対策も広がることが期待されます。
“スマホ問題”で新たなWi-Fi設置 会場内に充電スポットも発見
万博に行くにあたり知っておいてほしいことがスマホ問題です。「電波がつながりにくい」「モバイルバッテリーは必須」との声が開幕当日に上がっていましたが、万博協会は開幕2日目に東側入場ゲート付近に新たなWi-Fi設置。また、入場用2次元コードの事前印刷・画像保存を呼びかけています。また、東ゲート・西ゲートに1つずつモバイルバッテリーの有料レンタルができる場所があります。
山中真アナウンサーが実際に会場内を歩いてみたところ、無料で充電できる場所を3か所見つけました。
(1)「パソナ館」前のベンチに充電用コンセント
(2)「未来の都市館」前にワイヤレスの充電スポット
(3)「電力館」前のベンチにワイヤレスの充電スポット
会場内の食事 平日は意外と空いている!?
食事をめぐっては「くら寿司8時間待ち」「ごはんが高い!」などの声も。くら寿司によりますと、基本的にはアプリなどで事前予約が必要で、当日に予約した場合には席の確保が8時間後になることもあるとしています。
ちなみに3日目のランチの待ち時間を見てみると…
■つくもうどん:待ちなし
■河童ラーメン:20分待ち
■フードホール全体:大半は待ちなし おむすび500円~
■コンビ二2か所:価格は街中と同じ
ちなみに万博会場は食べ物の持ち込みは可能でレジャーシート敷いて食べられる場所もあります。
万博の課題については情報を拡散・共有し、最適化を図っていく必要があります。開幕直後の現在はスタッフも勉強中。今後は徐々に改善されていくのではないでしょうか。
専門家「半年で万博はめちゃくちゃ変わると思う」
レジャーコンダクター・杉崎聡紀氏に聞くと、SNSでこれだけ投稿されているのは期待の裏返しで、このスピード感で改善していく運営側もすごいとコメント。自分で足を運びポジティブな情報に触れていくと世界が変わってくるため「半年で万博はめちゃくちゃ変わると思う」としています。
さらに、万博を訪れる私たちの心構えについては「イベント・祭典は待つことも大事」だといいます。ワクワクできる・会話も活性化する・調べる時間ができるなどのメリットを挙げています。
そして、週末しか行けない人の3か条も教えてもらいました。
(1)事前に情報収集をしていくこと
(2)万博を皆で作り上げる精神で楽しむ
(3)行列なども楽しむ覚悟で行くこと
万博の盛り上がりはまだまだこれからかもしれません。
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