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【兵庫県知事選】何が大変?一人で戦える?橋下徹氏が分析する知事選とSNS時代 「僕は友達に電話して、ボランティア4人しか来なかった」

解説

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兵庫県知事選挙が11月17日に実施されることが決定しました。前知事の“パワハラ疑惑”などに対する百条委員会の結論が出る前に、県政の新たな舵取り役を決める重要な選挙に、県民の関心が高まっています。元大阪府知事の橋下徹氏が現在の政治的な状況について分析、橋下氏は自身が出馬したケースと比較して、「いまのSNS時代は、一人でも選挙を戦える時代になった」と話します。

出直し選挙をめぐり、橋下氏「兵庫県議会もへっぴり腰」

斎藤元彦前知事が失職して、出直し選挙へ出馬する判断そのものについて橋下氏は、「法律上は失職した後に立候補できるわけですが、出直し選挙に出るというのは、邪道中の邪道です」と述べ、その理由についてはこう述べました。

「議会で不信任が出ているんです、それをひっくり返すなら、議会の解散なんです。解散して自分を信任してくれるメンバーに半分入れ替える、これが本来のやり方です。議会が受けている民意と、知事が受けている民意っていうのは別物というのが地方行政の建前だから、議会の不信任決議を知事選でひっくり返すのは本来なら違う」として、もし斎藤氏が出直し選をしたかったのならば、「不信任決議が出る前にやればよかったのではないか」と主張しました。


重ねて橋下氏は、兵庫県議会に対して「へっぴり腰だ」と述べ、「斎藤さんが再選したとしても、議会の不信任決議は変わらない、と言えばいいんだ」と主張、再選して“チャラ”にならないよう、県議会が事前から明確な姿勢を示しておくべきと話しました。

いっぽう橋下氏は、候補擁立を目指す動きを見せている自民と維新について、「君らは(前回の)責任があるのだから、なぜまた新しい候補者を出そうとするのか。自民と維新は“一回休み”。斎藤前知事を推薦した責任があるんだから。」と疑問を呈し、候補は出すべきじゃないとの持論を述べました。

知事選挙の戦い方は変わった 「SNS時代の選挙戦略」

さて、一人で選挙を戦うことはできるのでしょうか。橋下氏は「昔は無理でした」と話します。自身が立候補した2008年の大阪府知事選当時は、「まず友達に電話したが、集まったのは4人だけ、生徒会の選挙じゃないんだから。」と当時の経験を振り返り、結果、自民と公明にお願いした、と話しました。


お金もかかります。事務所を借りる費用で月額200万円、自民党が「出す」と言っていた費用は、「いつまでも首根っこを掴まれるから、と拒否して、全部自分で出した」と話し、選挙戦全体で数千万円の自己資金を投じ、その後所有するバイクなども売ることになった、と話します。

でも今は違います。SNS時代では、組織票や政党の後ろ盾がなくても、人が集まり個人でも戦える時代になってきた。橋下氏は、「東京都知事選で象徴的だった石丸伸二氏の場合、実際に2000人のボランティアが来た、僕は4人」といったエピソードを話しました。

また、選挙運動のスタイルも変わり、長時間の演説よりも短い動画を使うなど、効率的に政策を訴えられるようになったとします。結果、橋下氏自身が自民党と公明党の支援を得て180万票を獲得した大阪府知事選と、石丸氏が166万票を獲得した東京都知事選を比較して、「時代の変化はすごい」としました。

総選挙の3週間後に兵庫県知事選

 現在の兵庫県知事選も、SNS等を最大限に活用すれば、一人でも十分に選挙で戦えるだろうと評価しています。いっぽうSNSには偏った情報だけが入ってきやすい特性もあり、有権者は、様々な情報源から得られる情報を分析して、候補者を評価することが求められています。

 衆議院選挙の投開票日は10月27日、その3週間後となる11月17日に兵庫県知事選挙の投開票が行われることになります。国政選挙の余韻が残る中で、注目の地方選挙が行われる興味深い秋となりそうです。

 兵庫県知事選挙には、出直しを目指す斎藤前知事のほか、前尼崎市長の稲村和美さん(51)が出馬の意向を固めています。共産党が推薦する医師の大澤芳清さん(61)が出馬を表明し、元経産省官僚の中村稔さん(62)も出馬を表明し、自民党が支援を検討しています。(10月1日現在)

2024年10月02日(水)現在の情報です

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