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ロボットが作る『大阪王将』の味!パラパラ炒飯に客も「ロボット感なんて全然ない」野菜炒めも麻婆豆腐もOKだけど...まだ難しい『あの看板商品』

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 深刻な人手不足に悩む飲食業界。そんな飲食業界でも今、「自動化」が進んでいます。

パラパラ炒飯まで作れる!人手不足の救世主「調理ロボット」

 東京都内にある大阪王将・西五反田店。平日のお昼時、賑わう店内の厨房を覗いてみると…炒め物を作っているのはなんと人ではありません!
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 微妙な力加減が必要な麻婆豆腐も、豆腐を崩すことなく、調理が進められています。大阪王将がテスト導入(西五反田店限定)した調理ロボットで、中華鍋を使うメニュー約20種類を作ることができます。
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 操作はとてもシンプル。パネルに表示された食材を順に入れていき、ボタンを押して炒めるのを待つだけ。数分後、おいしそうな野菜炒めが完成しました。
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 では、料理の腕が問われるパラパラ炒飯は?

 (店員)「いまから炒飯を作ります。卵、お米を入れます。鍋をまわします」

 表示通りに食材をいれて待つこと1分半。黄金色の炒飯ができあがりました。見た目は人が調理したものとほとんど変わりませんが、はたしてそのお味は?
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 (客)「(Q実はロボットが作った炒飯ですが?)えっ、そうなんですか?おいしいですよ、パラパラしていて」
 (客)「全然ないですよ、ロボット感なんて。職人が作ったと言われても納得するおいしさです」
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 大阪王将に17人しかいない特別な資格を持った料理人の技をロボットが再現しているのです。

 (大阪王将・直営営業部 渡部卓也さん)「商品ごとに出力の温度や鍋の回転スピード・向きなどがプログラミングされています。(Qロボットが作った炒飯を客がおいしく食べていることについては?)時代は変わってきたなという感じがします」

 でも、ロボットにも作れないものがあるそうです。それが大阪王将の看板商品である天津飯です。ふわふわ・とろっとした卵の部分が難しいようです。
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 ロボットには調理だけでなく自動洗浄する機能もあります。厨房で働く人はその間にほかの作業や準備ができ、この店では料理人の数を1人減らすことができました。

ロボット開発会社『いつでもおいしいものを食べられる価値を提供したい』

 この調理ロボットを生み出した会社「テックマジック」を訪ねてみると、開発拠点ではこんなロボットもありました。
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 (テックマジック 白木裕士社長)「こちらが冷蔵庫になっていて、さまざまな食材を自動で計量しながら供給できるロボットです」
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 これは食材の自動計量に特化したロボット。約30種類の食材が入る冷蔵庫からアームロボットが必要な食材を必要な分だけ受け取ります。

 他にも、洗浄後の食器を仕分けるロボットなどが開発され、一部はすでにレストランや企業の社員食堂に導入されています。
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 会社が掲げる自動化の未来とは?

 (テックマジック 白木裕士社長)「AI・ロボットが急速に社会を変革していく時代の中で、私たちも調理ロボット・業務ロボットで人手不足やいつでもおいしいものを食べられるという価値を提供していきたいなと思っています」

2024年01月18日(木)現在の情報です

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