MBS(毎日放送)

インバウンド活況で観光地化する『黒門』の悩み コロナで空いた場所に新規店で『昔ながら』に変化も...地元から愛される市場を守るためには

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE

 大阪にある黒門市場には多くの外国人観光客が訪れて賑わいを見せています。しかし、「インバウンド客だけ」をターゲットにした店が増えていて、地元の客が遠のいていると悩む人もいるのです。

 アフターコロナで回復する外国人観光客。政府観光局によりますと、祭やイベントが多い7月が1年を通じて1番訪日客が多いというデータもあります。そんな中、大阪では…。

 (MBS 清水麻椰アナウンサー)
 「大阪の台所・黒門市場にやってきました。平日のお昼間なのですがかなりにぎわっています。なかなか前に進めないほどごった返しています」

 7月11日正午ごろの黒門市場。外国人観光客で賑わい、コロナ前の活気を取り戻していました。最近ではイートインスペースを作るお店も多く、ゴミが路上に散乱しないように対策が進んでいます。一方で…。
2.jpg
 (MBS 清水麻椰アナウンサー)
 「エビは1尾2800円。この焼きエビも2160円。外国人観光客は値段が高くても買うんですかね」

 目立つのは明らかに外国人観光客をターゲットにしたとみられる店舗です。

 (黒門市場にある店)
 「仕入れ値も高いし皆さんそんなにもうけはないんじゃないですかね。元々仕入れ値が高くなっていると思います。物価も上がっていますし」

 実はコロナ禍の3年間で老舗店を含む30軒近くが店を畳みました。その空き店舗に今、外部からの新規出店が相次いでいるのです。
3.jpg
 (黒門市場商店街振興組合 北岡裕一さん)
 「そういったお店は組合にも入っていませんしね。我々も実態がわからないんです」

 黒門市場商店街の北岡裕一さんは、こうしたお店によって品ぞろえや値段設定に偏りが出て、地元の人に気軽に使ってもらえない商店街になるのではないかと頭を抱えています。

 (黒門市場商店街振興組合 北岡裕一さん)
 「インバウンドのお客さんにだけの商品を販売していると日本人の客は要らないんですよ。近隣のお客さんは買い物できないです。例えば牛肉を刺して焼いている、カニやエビを焼いて出している、それは普段の近隣のお客さんは買わないですよね」
4.jpg
 創業50年の惣菜店「石橋食品」の石橋大輔さんは次のように話します。

 (石橋食品 石橋大輔さん)
 「日本人は少なくなっているのは確かですけど。いつも来てくれている人の足が遠のいているなというのはわかるんでね。来てくれないことには話が始まらないんでね。買う買わない以前の来る来ないの問題になってきているので、そこが難しいところですよね」

 危機感を募らせる黒門市場の昔ながらの店の人たち。今後も外国人観光客だけでなく地元の人も利用してもらえる商店街を目指したいといいます。

 (黒門市場商店街振興組合 北岡裕一さん)
 「これだけたくさんの外国人の方がいっぺんに来られると、やっぱりどうしてもそっちを向いて商売したくなるのは商売人の思いやと思いますけど。黒門市場全体としてはね、青果店があり鮮魚店があり精肉店があり…昔ながらの市場であってほしいなと」

2023年07月11日(火)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

異国の日本で被災した日系ペルー人「日本語わからない...どこに逃げればいいの」 31年前の阪神・淡路大震災の経験から"急増した"外国人を支えたい

2026/01/17

地震で人工呼吸器の電源が喪失...自発呼吸できない娘の命つないだのは"親同士のネットワーク" 取り残される「災害弱者」支援のためできること 地震の備えに大きな課題【阪神・淡路大震災から31年】

2026/01/17

【カツめし】ママ7人で作る10種のおばんざい定食 大阪・北区「おばんざい鈴」(2026年1月15日)

2026/01/16

【維新の国保逃れ】調査結果と処分内容を詳しく 元区議が「国保料を下げる提案」LINEで勧誘 6人いずれも社会保険料は『最低等級』 中司幹事長は「あくまで個人の関与だ」

2026/01/16

【ひたすら試してランキング『ビーフシチュー』「コンビニ商品とは思えない」とプロも脱帽!?1週間以上かけて仕上げるコク深いデミグラスソース使用の人気シリーズ商品が第1位に!【MBSサタプラ】

2026/01/14

【朝食が人気!】好きなものを好きなだけ「おにぎりが自慢」ビジネスホテルなのに「宿泊客"以外"も」 朝食がおいしい宿3選!

2026/01/12

【さようなら堺の高島屋】地元に愛され61年 歴史に幕「わたしにとっては宝箱」 41年間売り場に立つ店員のもとにはお客さんやかつての同僚の姿

2026/01/11

「一料理人として世界に出てみたい」42歳・2児の父が日本背負う"食の外交官"公邸料理人を目指す! 海外の食材事情・宗教など考慮したメニュー作りに奮闘 謎に包まれた試験の結果は?

2026/01/10

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook