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『紅葉の名所』や『金運スポット』に大行列...3か月前とは大違いの姿となった"京都の今"

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11月現在、京都は紅葉の見ごろを迎えています。新型コロナウイルスの新規感染者数が落ち着いていることもあってか、11月28日の日曜日に京都市内を取材したところ、紅葉の名所などには大勢の観光客が姿が見られました。さらに取材を進めていくと、住宅街で長蛇の列ができている場所を発見。紅葉の名所ではない場所になぜ大行列ができているのでしょうか。にぎわいを取り戻しつつある「京都の今」を、毎日放送の大吉洋平アナウンサーが取材しました。

バス停には長蛇の列…行先は『紅葉の名所』

(大吉洋平アナウンサー 11月28日)
「現在、午前10時すぎです。JR京都駅前に来ています。秋晴れの日曜日、寒さもさほど厳しくなく大勢の人が行き交っているんですが、こちらご覧ください。紅葉の名所へと向かうバスなんですが、多くの人が今バスを待っていて、最後尾、一番後ろのあそこです」
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長い行列ができていたのは206号系統や86号系統の「清水寺」や「高台寺」など人気の紅葉スポットに向かうバスの乗り場です。臨時の増便も含め、次から次へとバスがやってきますが、行列が短くなることはありません。

(バス停の案内係)
「次の方どうぞ。たくさん待っておられるので続けて乗ってくださいね」

(大吉アナ)
「バスの中はぎゅうぎゅうですね!」

『絶景の紅葉』とともに印象に残る“人の多さ”

京都屈指の“紅葉の名所”のにぎわいはどうでしょうか。取材班は「東福寺」周辺へ移動してみました。

(大吉アナ)
「この先に『東福寺』があります。真っ赤な紅葉が少しだけここからも見えているんですが、その手前の『臥雲橋』は大混雑ですね」

東福寺三名橋のひとつに数えられている橋「臥雲橋」では、はやくも混雑が始まっていました。そして…
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(大吉アナ)
「この奥に名勝『通天橋』があります。絶景の紅葉スポットとして知られていますが、今ですね、長蛇の列がこちらにもできています。100人を超える人々が並んでいます」
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境内の渓谷にかかる「通天橋」。約2000本のモミジやカエデなどが真っ赤に染まり、まさに“絶景”です。
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訪れた人は目に焼き付けると同時に、写真に残そうとあちらこちらでカメラを向けていました。
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(神奈川から訪れた人)
「東福寺、やっぱり最高ですね」
(埼玉から訪れた人)
「入った瞬間に紅葉の真っ赤なところに包まれまして、異次元の空間に入ったような感じでした」
(大阪から訪れた人)
「めちゃめちゃきれいで、こっちからの橋の風景を見るのが楽しみです」
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京都の紅葉。ただ訪れた人にとっても、美しさとともに印象に残ったのが、“人の多さ”だと言います。

(大阪から訪れた人)
「きのう嵐山行って、すごい人で。橋の上がずっと渋滞みたいな感じでした」
(埼玉から訪れた人)
「昔の絶好調なときの京都が戻ってきたのかなと」

土産物店の売り上げにも影響「嬉しい限りです」

続いては「清水寺」周辺を取材。観光客が参道を埋め尽くしていました。

(大吉アナ)
「『清水寺』にやってきました。修学旅行生を含め、本当に若い方々から大勢のみなさんでにぎわっています。その清水寺に続く参道ですけども、ご覧の人通りです」

訪れるのは個人の観光客だけではありません。

(大吉アナ)
「あ、団体のバスツアーのお客さんたちもいらっしゃいます」
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今年8月、この参道を取材したときには、人通りはほとんどありませんでした。
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それが11月28日には3か月前とは比べ物にならない人の多さでした。
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参道の土産物店「中条昇山」の店主は次のように話します。

(中条昇山・店主 中条善夫さん)
「(Q店の売り上げに影響は?)緊急事態宣言解除前とは雲泥の差ですわ。(以前は)1日2000円とか5000円とか300円とかだったので、急にゼロがひとつ増えましたから。これだけの売り上げがあるというのは、もうほんま嬉しい限りですわ。感謝です。それが一番ですね」

『金運アップ』求めて…住宅街にも長蛇の列

かつてのにぎわいを取り戻した観光地・京都。そんな中、紅葉の名所ではない場所に突然現れた長蛇の列。

(大吉アナ)
「京都市内の住宅街です。数百人の老若男女が列をつくっています。長いですね、列がね。まだまだ続きますよ」
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行列の先にあったのは“黄金色にかがやく鳥居”。京都市中京区にある金運がアップするといわれる「御金神社」です。
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ご利益にあずかりたいと多くの参拝者が買い求めるのが、お札や通帳などを入れておくと金運のよい縁が訪れるとされる『福包み守り』です。
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(参拝者)
「これなんかね、ご利益があるという袋で。いま(境内で)お金も洗ってきたんです。そのお金を入れてもっているとご利益があるって。“いいご縁”があればと思って1万1500円を洗ってきました」
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なぜ今このお守りを求めるのでしょうか?

(参拝者)
「ふだんは買ったことないんですけど、ここに入れたらいいかなと思っているんで。宝くじジャンボです」
「『年末ジャンボの宝くじが当たりますように』ってお願いしようかなと思って」
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ほかにこんな人も参拝に訪れていました。

(参拝者)
「商売をしているので、ちょっとコロナで大変な時期をこえたので。ちょっとでもあやかろうと思って。(Qどんなお商売をされている?)飲食店です」

紅葉の需要で満室続く宿泊施設…しかし不安も

観光客の減少で厳しい状況が続いていた宿泊施設も胸をなでおろします。

(京都プラザホテル京都駅南 清水洋平支配人)
「この紅葉は、本当に連日満室がおかげさまで続いている状況です。全国各地から、特に東京や首都圏の方が多いと感じております」

その一方でまだ不安は残ると言います。

(大吉アナ)「紅葉の需要で連日満室と仰いましたけれどその先はいかがですか?」
(京都プラザホテル京都駅南 清水洋平支配人)
「先に関しては、正直12月の中ごろはまだまだ予約が動いていない状況です」

紅葉でにぎわう京都。ただトンネルを抜けるまではまだ時間がかかりそうです。

2021年11月30日(火)現在の情報です

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