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『紅葉』×『刀鍛冶』真っ赤に色づくモミジと刃を磨き鍛錬し続ける「日本刀」職人

編集部セレクト

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兵庫県相生市に、日本刀づくりを行う刀鍛冶がいます。自然やモミジを見て、刀に反映するのが極意だと語っているということです。その刀づくりの現場と紅葉の模様を取材しました。

鍛錬し続ける『刀鍛冶』窓の外には“真っ赤な紅葉”

熱された鋼を叩いて鍛えて、炎の色を見るなどの作業をしているのは、刀鍛冶の桔梗光史さん(48)です。
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兵庫県相生市に仕事場を構えた理由は、窓の外に秋が訪れると見える『紅葉』のためです。
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(刀鍛冶 桔梗光史さん)
「ひたむきに作っていますね。刀づくりというのは一つ一つを丁寧に作ること。一つずつ丁寧にするのが日本人かなと思いますので。そういうところは現代にも通じるんじゃないかなと思います」
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取材をした日、2年ぶりに見学客が集いました。いつもは1人。会話をしながら鍛錬するのも久しぶりです。

(刀鍛冶 桔梗光史さん)
「上手だったら『トンテンカン』といい音がするんですね。へたくそがやっていると、『トンチンカン』と音がします」

(見学客)
「初めて見せてもらって。優しいひとじゃないですか」

一本で半年近くかかる日本刀づくり。大詰めの「焼き入れ」を始めます。

(刀鍛冶 桔梗光史さん)
「真っ暗でないと仕事ができないので。いい瞬間というのは焼き入れがバチっといいのが入った時は一番うれしいですよね」
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刃が出来上がるなかで、モミジが静かに色づいていました。日本刀と紅葉。1000年も前から日本人が作ってきた文化を守りたい。日本の伝統に包まれた世界がここにはあります。

2021年12月01日(水)現在の情報です

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