WORK職種紹介

#05

SPORTSDIRECTORスポーツ
ディレクター

NAME
徳永 亮太Ryota Tokunaga
DEPARTMENT
スポーツ局スポーツ部
CAREER
2015年度入社

COMMENT

高校時代は野球部に在籍。本気で甲子園出場を目指していた。しかし、夢は叶わず、大学に進学。就職活動では最初に商社への就職を希望するも、徐々に、アルバイトをしていたMBSで働く人たちの魅力に惹かれるように。最終的には、一緒に働く人の良さを選び、MBSに就職。入社後は営業として活動し、2019年に制作スポーツ部へ異動。プロ野球、高校野球、ゴルフなど、さまざまなスポーツ番組の制作を担当する。

おシゴト紹介01 / 04

想いひとつで実現した、
高校球児のテロップ掲載。

あなたの仕事を教えてください。

2022年春のセンバツ高校野球中継で、はじめて任されたポジションがチーフディレクター。一番の役目は、番組の演出において統一感を追求し、クオリティを担保する存在です。放送において掲げたテーマは「人生の晴れ舞台を、一人でも多くの心に刻む」という内容でした。私自身、高校で野球をしていたこともあり、甲子園に出ることがいかに大変なことか、名誉なことであるか、肌で感じているつもりです。数々の苦難を経て甲子園のグラウンドに立つ球児に、感情移入して視聴してもらいたい。そんな想いで考えついたのが、球児一人ひとりの顔や好きな言葉をテロップにして紹介する、ということでした。それだけではなく、実況の方にも「この球児については、こんな情報を発信してほしい」とお願いすることも。テーマをどこまで表現できるかは、チーフディレクター次第と言っても過言ではありません。皆さんにお伝えしたいのは、テレビのいろいろな企画は、おもしろさや突拍子もないことだけが採用されるわけじゃない、ということ。強い想いが多くの人から共感を呼び、実現することもたくさんある、ということです。事実、高校生のテロップ出しも、数多くの協力があって実現したものでした。

おシゴトの環境02 / 04

プロデューサーも、
制作会社の方も、
手を貸してくれた。

誰が協力してくれましたか?

まず、プロデューサーです。実現に向けては、たくさんの壁がありました。顔写真は誰が撮る?全員分、どうそろえる?コロナ禍なので接触は難しいぞ?大会直前に登録メンバーが入れ替わったときはどうしたらいい?…問題は山積みです。そんななか、プロデューサーは「写真は毎日新聞が所有しているかもしれない。一度聞いてみる」「費用などは、これくらいであれば捻出できると思う」「追加の情報収集は、この会社さんにお願いするといいかも」など、一つひとつ、前向きなアドバイスをくれました。メンバーの想いをしっかり受け止めてくれる上司がいることに心から感謝、でしたね。

そして、感謝してもしきれないのが、制作会社の皆さんです。きっと私から話を受けたときは「うわ…面倒くさそうな仕事だなあ」と思ったのではないでしょうか。確かに、私の想いが先行している取り組みで、視聴率アップと結びつく可能性は低いかもしれません。でも、もっと早く言ってよ…など文句はたくさんあったはずなのに、「徳永さんのためなら」と協力してくれたんです。皆さんの助けがなければ、この取り組みは途中で終わっていたと思います。社内だけでなく、社外にも力を貸してくれる人がいる。本当にいい環境です。

おシゴトの目標03 / 04

チームで勝負。
目指すは、
取材者の心に残る
映像づくり。

これから挑戦したいことを
教えてください。

きっと今は「MBSの徳永」と、周りの人たちから見られていると思うんです。でも、それではいけないと感じています。それこそ「徳永がいるMBS」と思われるくらいならないと。大切なのは、自分自身が何を目指すか。どう勝負するか、です。チーフディレクターとして働いて思うのは、自分と協働することを快く思ってくださる方を、どれだけ増やすかが大切、ということ。そのためには、何も本人にエッジが立っていることではなく、気さくで話しやすいことが実は得だったりするものです。また、気心知れたメンバーがいれば、大変なことも乗り切れるものです。前述した高校野球の件も、すごくハードな仕事でした。でも、誰一人として気持ちを切らす人はいませんでした。私を信頼してくださる仲間を増やしていけば、きっと、自分たちだからできる仕事が見つかるはず。そのうえで、制作者としてぜひ実現したいのは、取材対象者の思い出に残るものをつくること。テレビでも、インターネットでも、媒体は問いません。側よりも中身で勝負できる制作者になることが、私の目標です。高校野球の顔出し・テロップ出しは、その第一歩と言えるかもしれません。