WORK職種紹介

#15

CAMERAMANカメラマン

NAME
出井 雅也Izui Masaya
DEPARTMENT
総合技術局制作技術センター
/カメラマン
CAREER
2022年度入社

COMMENT

就職活動の軸は3つ。街づくりに関わりたい。IT関連の開発に携わりたい。趣味であるカメラを使う仕事をしたい。MBSへの入社を決めたのは、地域活性に携わるチャンスがあると同時に、大好きなカメラに触れるチャンスもあったから。今は、中継カメラとスタジオカメラの撮影クルーとして活動している。

おシゴト紹介01 / 04

自分のカメラが、
誰かの人生を左右する。

あなたの仕事を教えてください。

私が担当しているのは、中継とスタジオ収録に伴うカメラの撮影です。中継を担当するときは、野球、ゴルフ、ラグビーなどスポーツがメイン。スタジオ収録では、バラエティ番組や情報番組を主に担当しています。ジャンルや番組の種類はさまざまですが、共通して重要になるのは、入念な準備です。たとえば、『オールザッツ漫才』。芸人の皆さんが1分間で披露したネタについて、スタジオの観覧客やタレント、視聴者が採点を行うコーナーがあります。当然ながら、視聴者はテレビ越しでネタを見るだけに、私たちのカメラワークが点数に大きな影響をもたらします。

さらには、芸人の方々がこれから歩む未来を左右する可能性も。生放送前に行われるネタのリハーサルでは、撮影クルーのほかに、どの映像を放映するかを決めて瞬時に切り替えるスイッチャーなどの収録に臨む多くの人が参加して、入念な打ち合わせを行います。ネタの流れを頭に叩きこむのは当然。「ネタが始まって30秒後は、3カメで顔のアップを撮ろう」など、誰が、何を撮るかも、細かくすり合わせていきます。

自分のカメラが、タレントの未来を左右する。そう考えると、一片たりとも気を抜くことはできません。

おシゴトの魅力02 / 04

本能で収めた、
超変則スーパープレー。

やりがいを感じたエピソードは?

2023年のセンバツ高校野球での、変則的なダブルプレー。一連の流れをカメラに収められたときの興奮は、今も鮮明に覚えています。高校野球の撮影に臨むのは、数十名規模のクルー。各人の役割を決めたうえで、当日に臨みます。もともと野球が大好きだった私は、その一員になれただけでも感無量。バックネット裏から投手や野手の表情を狙い続けていました。そのとき、頭の片隅に置いていたのが、「野球が好きな人だったら、何かミラクルプレーが起きたとき、プレーが終わる最後の一瞬まで気になるだろうな」という視点です。だからこそ、突如起きたミラクルゲッツーでも、直感でカメラを動かし、選手やボールの行方を逃すことなく追えたのだと思います。セカンドがはじいたボールが、セカンドベースに入ったショートのグローブに吸い込まれる。ショートがセカンドベースを踏んですぐさまファーストに送球し、ダブルプレーが成立する。甲子園球場に大歓声が沸き起こる…。かつて見たことのないスーパープレーでした。そんななか、私のインカムに入ってきたのが、興奮めいたディレクターの「出井、ナイス!」という声でした。奇跡的な瞬間に立ち合えた喜びと、その瞬間を自分自身が映像に収めたんだという喜びとで、胸がいっぱいになりました。撮影クルーの奥深さと可能性を学んだできごとでもあります。

おシゴトの目標03 / 04

目指せ、
テクニカルディレクター。

将来の目標を教えてください。

MBSに入社して、撮影クルーとして働き始め、テクニカルディレクター(TD)というポジションを知りました。TDは、撮影における技術面を統括する存在です。たとえば、バラエティやスポーツのディレクターから「こんな演出をしたい」「野球中継で、この選手の顔をアップで撮りたい」などの相談を受けたときには、どのような機材で、どう撮ると可能か、さまざまな方法を検討します。その決定事項に応じてクルーが自分の役割を認識してカメラを操作するのですが、クオリティの全責任はTDが持ちます。大きなプレッシャーが伴うポジションですが、自ら企画できるのが大きな魅力です。上司に野球が好きだという話をしたら、野球中継のTDを任せてもらえたこともありました。しかも当日は、ひとつひとつのプレーを、より魅力的な画に残すコツも学ぶことができ…夢のひとつが実現しただけでなく、自身の成長という面でも貴重な1日になりました。

クルーとしても、センバツ高校野球や『サタデープラス』など、全国規模の放送にも携われるようになってきました。さらに、クラウドサーバーを活用した番組制作システムの開発に関わりを持つ機会も増えています。より魅力的な映像を収められるTDになるためにも、自分の仕事に制限を設けず、チャレンジし続けていきたいです。