2018年09月19日 19時30分 公開
古き良き時代をそのままに あえて"変えない"リフォーム
今回の舞台は、栃木県栃木市。住人(アルジ)夫妻は、歴史的な建築が並ぶ街の一角に建つ古い洋館を買い取り、新居としてよみがえらせました。
~MBS『住人十色』#473 「築87年の歯科医院をリノベーション 輝きを取り戻した昭和の洋館」より~
築87年の建物に敬意を払う
賃貸物件を探していたときに、不動産屋さんから紹介された築87年の洋館。ともに古道具が好きだった若い住人(アルジ)夫妻は家を気に入り、購入しました。「昭和6年に建てられたこの家に失礼のないようにしたい」との思いから、家を再生するにあたっては、できるだけ元からある物や同じ時代の物を使用して、違和感が出ないよう心掛けたといいます。
昭和モダンの雰囲気を保つ工夫
1.なるべくそのままで
元々は歯科医院だった建物。丸窓や石塀、玄関脇に設置されたタクシーを待つスペースなど、外観はほぼそのまま残して、昭和モダンの趣を保持しました。幾何学模様があしらわれた出入り口のガラス扉も当時のまま。ペンキの剥がれも、味わいとしてあえて残しています。
さらに、家の中にあった棚や呼び出しの玄関ベルなど歯科の備品もなるべく再利用。また、家中の金具を磨き直して、現在あまり見かけなくなったマイナスネジに統一して留め直すなど細部にまで気を配り、昭和の雰囲気をそのままに残します。
2.時代に合わないものは見えないようにする
歯科の待合室だった空間は、現代的に改装されていた部分を取り払い、開放感のあるモダンなリビングダイニングキッチンにリノベーションしました。また、新設したキッチンの作業カウンターには、待合室の床板を再利用。カウンターの下に電子レンジなどを収納して、外から電化製品が見えないよう工夫をしています。
新しい住人(アルジ)に愛され、かつての輝きを取り戻し再生した洋館。古き良き時代を大切にする時間が流れます。
『住人十色』はMBSで毎週土曜午後5時 放送
個性的な家とそこに住まう住人(アルジ)の暮らしを紹介します。
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