7月21日放送の「サタデープラス」で、過去のある“社会現象”を取り上げた。それは、『1999年7月に人類が滅亡する』と予言した「ノストラダムスの大予言」だ。「テストの点数が悪くても『まあまあ、もうすぐ終わるし』と思ってました」と言うMCの関ジャニ∞・丸山隆平に、「’99年はもう大人だったので正直、信じていませんでしたが、小学生の時(大予言を知った当時)はヤバかった。『本当か!?』と思いました」とコメントしたのは、この日、ゲスト出演していたオアシズ・光浦靖子。当時の“ちびっ子”は「予言」に怯え、影響を受けた。そんな“ちびっ子”の中でもこの「予言」を真に受け、人生を狂わせた芸人がいるという。
「人類滅亡」を信じて人生を狂わせた三四郎・小宮浩信!
"社会現象"となったきっかけは、1973年に発売され100万部以上の大ベストセラーとなった『ノストラダムスの大予言』(祥伝社/五島勉 著)。「人類は100%滅亡する」「空から恐怖の大王が降ってくる」というショッキングな内容が様々な憶測を呼び日本を不安に陥れた。番組では、この「大予言」に惑わされ、「人生の歯車が狂った男」として人気お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信が登場し、「僕的にはもう地球が滅亡するから(勉強)いいやと思ってたんですけれども...。結局滅亡せずに、高校を留年するはめになりました」と証言した。小学5年生の時に「予言」を知った彼は、最初は全然信じていなかったというが、メディアで連日取り上げられ、さらに「学者や専門家が『本当に滅亡する』と言うので真に受けました」と激白。そして、小宮は高校生になっても「どうせ人類は滅亡するんだよ!」と信じて疑わず、全く勉強をしなかったため「留年」に...。「『何してくれてんだ!』『なんだよ。くそ!ノストラダムス!」と言った覚えがある」と、"コントみたいな"当時の自分を振り返っていた。
ノストラダムスは「ジャムおじさん」!?
これほどのブームに湧いていた日本だが、実はこのブーム「日本だけです」とノストラダムスの文献を25年に渡り研究している専門家は言う。日本では医者や占い師で知られるノストラダムスだが、本国・フランスでは「ジャムの作り方を広めた人」で有名だとか。さらに、彼の書籍には"改ざん疑惑"も出ているという。
「当時の小学生に謝りたい...」
そして、予言が外れてから19年の時が経ち、今年1月、日本に「ノストラダムスの大予言」を広めた五島勉氏がブームの根底を覆す驚きのコメントを発表した。「まさか、こんなに子どもたちが読むとは思わなかった。小学生まで読んでそのまま信じ込んじゃった。当時の子どもたちには謝りたい」と五島氏。さらにあの本は、人類が破滅を避けるために書いた「ノンフィクション・ミステリー作品だった」と打ち明けた。この事実を知った小宮は「もう遅いよぉ...。1年を棒に振ってんだから!」とコメント。しかし、小宮は「大予言」が外れたおかげで、現在の活躍もあり、芸人として1つ"ネタ"ができたのではないだろうか!?
「サタデープラス」はMBS/TBS系で毎週土曜日あさ8時放送。関ジャニ∞の丸山隆平、小堺一機、小島瑠璃子がゲストとともに週末の過ごし方、週明けの会話がちょっと楽しくなる知識をおくる情報番組。公式ホームページ