BLOG里山の食2019.08.04

珍狩猟採取生活「サワガニ」

ここ最近の日中の暑さは半端ないですね。

京北は比較的涼しいとはいえ、日中は暑いです。

我が家にはエアコンがないので、日中は扇風機をフル稼働して何とか凌いでいます。

ただ、夜になるとだいぶ涼しくなるので、京北の夏は過ごしやすいです。

暑くて出かける気がしないので、娘に狩猟採取教育をすることにしました。

本日の獲物はサワガニです。

獲物は自宅前の川に生息しています。

ということで、娘と一緒に川へカニを捕獲しに行きました。
DSC_4045.jpg

10分ほどで、3匹捕獲。任務完了。

カニは私と妻と娘で1人1匹ずつです。

すぐ揚げようと思いましたが、泥抜きした方が美味しいかもしれないと思い、水道水に一晩つけておきました。

しばらくすると、カニたちはバケツの中にウンチをしました。

この一手間で美味しくなるのか!?

翌朝カニを確認すると、バケツの中からカニがいなくなっているではありませんか・・・。

「バケツのカニどこやった!?」と妻に聞くと、

「朝、カニがカサカサと動いてバケツから必死で脱出しようとしているのを見たら、可哀想でさ・・。さっき川に逃したよ。」と妻。

「え゛ー!昨日はあなたも食べる気満々だったじゃん!?」

私はまだ食べる気満々、けどまたカニを獲り行くのは少し面倒。

そこで娘が2、3日前から飼っているカニを譲って貰えないか交渉しました。
(私が捕まえたカニです。)

私「虫カゴに入っているカニを食べたいんだけど、ちょうだい。昨日捕まえたカニはかあちゃんが逃しやがってさ・・。」

娘「いいよー。けど一匹だけね!」

私「ありがとう。一匹だけ!?じゃあ食べないの?」

娘「うん、食べない。」

交渉に応じてくれた娘は1匹だけカニを私に提供してくれました。

昨日まで食べる気満々だった娘もペットのカニは食べないそうです。

人間の心理って不思議なもんです。

2、3日ペットとして飼ったら、愛着が湧いてしまうんでしょうね。

私からしてみれば、いけすの魚を食べるか、獲りたて魚を食べるか位の違いだけなんですけど・・・。

狩猟採取教育は失敗に終わりましたが、情操教育的によかったのか!?

いや寧ろ、私は教育者としては最低なオヤジなのかもしれません・・・。

紆余曲折ありましたが、1匹だけ頂くことにしました。

料理方法はシンプルに素揚げです。

鍋にオリーブオイルを入れて、火をつけてカニ投入。


パチパチと音を立てて、一瞬で絶命しました。

その姿を見ていると「うおー」と心が騒つきます。

食べるために生き物の命を殺める時って、「命を頂きます」という感謝の気持ちが出て、自分は誰かの命を頂いて生かしてもらっているんだなと、改めて認識させて頂きました。

さらに盛り付けて、完成!

フォルムが美しいです。

DSC_4089.jpg

素材の味を楽しむために、何もつけずに頂きました。

うまいっ!!

と言いたいところですが、

硬いっ!

っていうのが、最初の印象。

殻が想像していたよりも硬くて、私にはちょっと噛みごたえがあり過ぎました。

おそらく、じゃがりこの3、4倍の硬さです。

存分に噛みごたえを楽しんだ後に、エビのようなカニのような味がじんわりしてきます。

味だけだと、普通にうまいと思います。

ビールのおつまみにもありですね。

日常的におかずにしたいとは思いませんが、珍味や非常食としては全然ありです。

これで非常事態でも、ひとまず生き延びらえそうです。

みなさんもビールのお共にいかがでしょう?機会があれば、ぜひお試しください。

サワガニには寄生虫がいる可能性もあるので、もし食べる際は十分に加熱してくださいね。

こちらは以前カメムシを食べた記事です。

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ビバ里山的狩猟採取生活!