京の街に雪が降り積もりました。
浄土宗総本山知恩院の三門。
静かに雪をたたえ、いつも以上に凛として見えます。
1月最後の土日。今季最も強い寒気が流れ込み、
京都市内中心部でも7㎝の積雪を観測しました。
雪化粧した寺社仏閣の景色は、その地で幾度もの冬を超えてきた威厳を感じさせ
普段以上の感慨を胸に呼び起こしてくれるような気がします。
京都では、そうした雪景色とどれくらい出会うことができるのでしょうか。
1年のうちに京都の街中で雪が積もる日数は、平均で9.3日(1980~2010年)です。
2011年以降でいうと7.8日とやや少なくなってきているのですが、
隣県の大阪市の平年値が1.5日であることを思うと、差は歴然。
「京都って割とよく雪が積もるのね」という印象ではないかと思います。
さらに、同じ京都市内でも、山深い貴船では、降り方も積もり方も全く異なります。
夏には川床がしつらえられ、避暑地ともなる京の奥座敷。
そんな地にある貴船神社では、
1月から2月にかけて、積雪した土曜の夜限定で幻想的なライトアップが行われます。
水神を祀る貴船神社。
冬の間に積もった雪は、やがて雪解け水となり、大地や生き物を潤します。
灯りに照らされた白雪が、神聖で尊いものに思えてきます。
この時季限定の特別な景色とだけあって、すごい人出でした。
その中でも外国人観光客の多いこと!
ライトアップは当日の午後3時に初めて開催の有無が発表されるのですが、
境内のそこここに溢れる外国語に
「どこで情報をキャッチしてきているのだろう?!」と、驚くばかり。
アグレッシブに冬の京都を堪能しようとする外国人旅行者の、雪をも解かすような情熱に
何とはなしに、「負けてられへんなぁ...」と思ったのでありました。