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異国の日本で被災した日系ペルー人「日本語わからない...どこに逃げればいいの」 31年前の阪神・淡路大震災の経験から"急増した"外国人を支えたい

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 阪神・淡路大震災から31年。この震災での死者6434人のうち174人は外国人だということです。在留外国人は、31年前よりも約3倍に増えているといいます。震災で孤立してしまう外国人を支えるためにはどうしたらいいのでしょうか。“災害弱者にしない”取り組みを取材しました。

阪神・淡路大震災を経験した日系ペルー人女性「どこに逃げればいいのか」

 12月、神戸市で開かれたクリスマスパーティー。会場に集まっていたのは、南米にルーツを持つ親子ら約400人です。フォークソングや民族舞踊の披露など楽しい時間が流れます。

 そんな中、始まったのが…

 (スペイン語)「皆さんは津波という言葉を知っていますか?津波は地震のあとに海から来るとても大きな波です」

 「防災」について学ぶ紙芝居です。考えたのは日系ペルー人の大城ロクサナさん。1991年にペルーから来日し、神戸市須磨区のアパートで夫と暮らしていました。

 しかし、31年前の1995年1月17日、最大震度7を観測した阪神・淡路大震災。来日4年目だったロクサナさんたちは日本語が十分に分からない中で生まれて初めての「地震」を経験しました。
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 (大城ロクサナさん)「すごい音が聞こえて、すごい揺れがあって、布団で寝ていて立つことができなかった。逃げないといけないが、どこに逃げればいいのか。すごく不安な状態」

「学校が避難場所になると知らなかった」

 夫と半壊したアパートから脱出したものの、どこへ避難していいのかわからず、続く余震や、火事で黒く染まる空にパニックになりました。そんなロクサナさんたちを偶然通りかかった男性が助けてくれました。

 (大城ロクサナさん)「私たちのところまで来て話しかけてくれて。でも話が通じなかったから、手でおいでおいでとしてくれて、後ろをついていったら鷹取中学校まで案内してくれた。日本では災害の時に学校が避難場所になると知らなかった」

 夜になってようやくたどり着いた避難所。しかし、中には入らず、数日間、駐車場に置いた車の中で寝泊りしていたといいます。
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 (大城ロクサナさん)「日本人にとってゲストである私たちがここにいてもいいのか、追い出されるかもしれない。迷惑かけたくないと思って、お弁当を取りに行かなかった。災害のときに外国人の人でも、避難所に行って物資をもらってもいい。今はわかっているが、そのときは日本語がわからなかった」

 その後、ボランティアとのやりとりなどを通して、少しずつ避難所のルールを知りながら2か月間過ごしたといいます。

災害時に孤立する外国人を減らそうと…スペイン語での防災教育を発信

 あれから31年。ロクサナさんが今、取り組んでいることがあります。

 インターネットラジオでの発信活動です。自分と同じように災害時に孤立する外国人を減らそうとスペイン語での防災教育を行っています。

 取材した日の2日前、青森県東方沖を震源とする最大震度6強の地震が発生。北海道や青森県などの太平洋沿岸部で津波警報が発表されたことを受け、余震や津波についてスペイン語で伝えます。

 ロクサナさんは日本で暮らす外国人たち自身が、防災知識を日頃から学び備える大切さを感じています。

 (大城ロクサナさん)「災害というのは命にもかかわる可能性がある。自分の力で自分の命を守ることが大事。そうしなければならない」

 さらに、31年前に比べて在留外国人の数が3倍近くに増えている今、災害時の孤立をどう防ぐか、地域で考える取り組みも始まっています。

京都では外国人向けの防災研修会も

 京都府舞鶴市。12月、公民館に市内に住むフィリピン人やネパール人など約20人が集まりました。

(講師)「何もなかったら私は誰か説明するのは難しいけど、在留カードやパスポートのコピーがあればわかってくれる」

 講師が説明するのは災害で避難するときの持ち物。京都府国際センターが開いた外国人向けの防災研修会です。参加している外国人たちは…

 (来日して2年 フィリピンから)「フィリピンでは台風を経験したけど日本では地震です。怖かったです」
―――Qネパールに避難所はありましたか?
 (来日して半年 ネパールから)「避難所はないです。大きな建物がない場所に逃げるだけ」

 地震に関する知識がない人がほとんどで、講義を通して防災を一から学びます。

避難所運営に関わる日本人が外国人との接し方を学ぶ

 さらにこの研修会、外国人のためだけではありません。

 「災害支援センターからきました」
 「ここまでくる間にケガはないですか?」
 「ありません、大丈夫です」

 始まったのは、災害が発生し外国人が避難所に逃げてきた想定での訓練。避難所の運営に関わる日本人が外国人との接し方を学びます。
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 お風呂の入り方を書いた紙を翻訳アプリで読み取って説明していますが…スムーズにはいきません。

 試行錯誤しながら困りごとを聞き取り対応を考えます。

 (参加者)「やっぱり言語ですね。一から相手の言語がわからないなかで説明していくことは気持ちも焦る」
 (参加者)「災害が起こったときに遠目で見ているので、外国人が困っている状況がよく見えた」

 (京都府国際センター 近藤徳明事務局次長)「個人同士で名前を言えるように個人個人でつながっていって、平常時から顔の見える関係を作ることが災害時も有効」

 外国人が増え続ける社会の中で、災害時に孤立させないよう、地域で暮らす一人一人の意識の変容が求められています。
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2026年01月17日(土)現在の情報です

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