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乳がん手術から1年の梅宮アンナさん「がんですと言っても変わらない社会を作りたい」 がんと向き合う"ありのままの姿勢"発信し続ける理由

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 日本人の2人に1人が生涯に一度はがんになるといわれる現在。去年8月、乳がんを公表した梅宮アンナさん(53)が、闘病生活をSNSで赤裸々に発信し続ける理由とは?その思いを取材しました。

「最初ピンとこなくて」去年8月にSNSで乳がんを公表

 カメラに向かってポーズをとるモデルでタレントの梅宮アンナさん(53)。

 去年8月、自身のSNSで乳がんを公表しました。
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 【梅宮アンナさんのInstagramより】
 「右胸のおっぱいが異常に小さくなっていて、収縮しているというか。1カップくらい左右サイズが違うくらい異変があって、え?と思って」

 病気がわかったときには、他の臓器への転移はないものの、がんが乳房全体に広がりステージ3と診断されました。

 (梅宮アンナさん)「ピンとこなくて最初。そーなんだ、へぇ、がんなんだみたいな。自分にちゃんと治療法があるって思ったときに、治療ができない人も知ってるし、やりたくてもやれない人がいる。できるのにやらない選択は罰があたるな、と思って」

「浸潤性小葉がん」しこりとして現れにくいのが特徴

 乳がんは女性で最も患者数が多いがんで、生涯で9人に1人が発症するといわれています。

 アンナさんは、乳がんの一種「浸潤性小葉がん」といわれるもので、母乳をつくる乳腺の小葉から発生し、周囲の組織に広がるがんでした。しこりとして現れにくいのが特徴です。

 (国立がん研究センター中央病院 米盛勧腫瘍内科長)「小葉がんという特殊なタイプのがんになります。乳がんの中ではリンパ節やリンパ管を介しての転移が多いといわれています。長い場合は治療が10年くらい続くこともあります」

闘病生活での赤裸々な思いや気付きをSNSで発信

 病気を公表してから1年余り。治療やがんと向き合うなかで気付いたことなどをSNSで発信してきました。

 車のシートベルトが傷口にあたると痛かったので、専用のクッションを探し出したことなど、同じ悩みを抱える人の助けになればとの思いからでした。時には、闘病の赤裸々な思いも…

 【梅宮アンナさんのInstagramより 1月15日】
 「ん~この検査痛いんだなーと。毎日毎日希望と絶望の繰り返しで。検査の度、次の検査結果が怖いのだから。。」

 (梅宮アンナさん)「がんになったときにネットとか見て、意外に『私は明日からどうしたらいいんだろう?』と。どういうことを書いてるんだろうと思ったら、日記的なものが多かった。情報があまりなくて…こういうふうに過ごしていたんだよって、参考例として」

去年11月に右胸とリンパ節を摘出する手術「いろいろありました」

 月に1度の診察の日。

 (米盛勧腫瘍内科長)「体調はどうですか?」
 (梅宮アンナさん)「はい大丈夫です。元気です」
 (米盛勧腫瘍内科長)「血液の結果ですが、白血球の数も十分にあって。気になってる腫瘍マーカーも正常です」
 (梅宮アンナさん)「よかった」

 アンナさんは医師と相談し科学的根拠に基づき、現時点で最良と推奨され保険適用となる「標準治療」を選択しました。

 去年11月、右胸とリンパ節を摘出する手術。さらに抗がん剤治療、放射線治療を受け、いまも転移や再発防止のための薬を飲み続けています。

 (米盛勧腫瘍内科長)「つらい抗がん剤の副作用や合併症で調子に波がありますから。平たくいうと元気になってるね、と」
 (梅宮アンナさん)「そうです。いろいろありました」

発信力のある人ががんを語る意義

 がんを公表したことで、取り巻く環境に変化も。急に高額のサプリが自宅に届いたり、1回400万円もする自由診療の勧誘を受けたりすることも。

 一方で、がんサバイバーとしての経験や考え方について取材を受ける機会も増えました。

 (梅宮アンナさん)「(Qいま治療は?)月1回の血液検査と、そのときによって。(Q治療の副作用は大丈夫ですか?)薬の影響で下痢をするんだけど、最初飲み始めたときは1日8回くらいトイレに行かないといけなくてヘロヘロになっちゃって」

 アンナさんの連載記事を執筆する編集者は、発信力のある人が、自らのがんを語る意義は大きいと話します。

 (主婦の友社 井一美穂編集長)「(がんは)かつて死の病のイメージだった病気だけれど、みんなが当たり前のように共存していく病気として口に出して語り合えるように。ご病状は深刻だったんですが、普通に自身の様子を話していただく、普通さがあればあるほど意義があるのかなと思っています」

 (梅宮アンナさん)「世の中が、がんがこれだけ多い割には何もアップデートされていなくて。がんですと言っても変わらない社会を作っていきたいという思いが強いです」

新たな転機 パートナーとの出会い

 50歳を過ぎてがんになり、ただただ必死で治療に専念する1年をすごしてきました。そんな時、パートナーとの出会いという転機が訪れました。

 友人の紹介で出会ってわずか10日で結婚。互いに大病を患った経験が距離を縮めました。いまではSNSで発信を続けるアンナさんの一番の理解者です。

 (夫・世継恭規さん)「すごく考えながら書いている。こう書いたら誤解を生むんじゃないかとか…自分の身をもって発言することが、こんなに人を動かすんだと思いました」

「人に希望が与えられるような、何か助けになったらいいな」

 今年8月、東京で開催されたがんの啓発イベント。がんになってもイキイキとしている人が大勢いることを写真を通して伝えるイベントに、アンナさんも参加しました。

 (ヘアメイク担当)「ポイントメイクとかリップも、そんなにしなくてもよさそうですが」
 (梅宮アンナさん)「ほんとナチュラルな感じで」

 等身大のいまを切り取るポスターに。ただ…

 (梅宮アンナさん)「むくんじゃったの、右が」

 リンパ節を切除した右手のむくみが治りません。治療を続けていると、さまざまな体の変化に直面します。

 一番抵抗があったのは、抗がん剤の影響で髪の毛が抜けたこと。ショックで落ち込んだ時期もありましたが、いまはスタイリッシュな装いも楽しみます。

 (梅宮アンナさん)「伸びたの。でもねクリクリなんですよね。毛穴が抗がん剤でダメージを受けるので、ボコボコで生えてくる感じ」

 撮影では普段から愛用しているウィッグを着用。慣れた手つきで整えていきます。

 胸は摘出手術の際、乳房を同時再建することもできましたが、不思議と胸がなくなることへの喪失感がなかったことや、合併症などのリスクを考えてやめました。

 全てをオープンに語るアンナさんの姿を見て「治療で大変なのは自分だけじゃない。私もがんばります」といった声も多く寄せられ、いまは逆に励みになっているというアンナさん。これからもがんと向き合うありのままの姿勢を発信し続けたいと話します。

 (梅宮アンナさん)「SNSを見たときに、アンナちゃんこんな気持ちでいたんだ、とか。人に希望が与えられるような、何か助けになったらいいなという思いでこの先もやっていきたい」

2025年11月12日(水)現在の情報です

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