2025年10月29日(水)公開
【安倍元総理銃撃事件】「密造銃」「けん銃 片手 構え」検察側が示した山上被告の検索履歴 "計画性の高さ"立証する意図か【第2回公判】
編集部セレクト
安倍元総理の銃撃事件で殺人などの罪に問われた山上徹也被告の2回目の裁判が10月29日に行われました。 検察側は事件前の山上被告のウェブの検索履歴などの証拠を示しました。被告の”計画性の高さ”を立証する意図があるとみられます。
「私がしたことに間違いありません」28日の初公判で起訴内容をすべて認めた山上被告
山上徹也被告は2022年7月、参議院選挙の応援演説に訪れていた安倍元総理を銃撃し、殺害した罪などに問われています。
「母親が旧統一教会にのめり込み、多額の献金をして破産した」
山上被告は警察での取り調べの中で、旧統一教会への恨みが安倍元総理の殺害へとつながったことをほのめかしていました。
28日の裁判で山上被告は「すべて事実です」、「私がしたことに間違いありません」などと起訴内容を全て認め、弁護人は、母親が億単位の献金を行うなどしたため、被告の兄や祖父が激しく対立し、家族は分裂を深めていったなどと述べていました。
メガネをかけ髪を後ろで束ねた姿の山上被告 少しけだるそうな様子で出廷

午後1時すぎに始まった29日の裁判。山上被告は28日の初公判とは違ってメガネをかけ、長い髪を後ろで束ね、少しけだるそうな様子で法廷に姿を見せました。
29日はまず、検察側から山上被告がSNSで送った旧統一教会のイベントの情報を聞き出すメッセージや、事件前の2022年4月に「密造銃」、「散弾銃」、そして事件の3日前に「けん銃 片手 構え」などと検索したウェブの履歴が示されました。
こうした証拠から検察側は、事件への計画性の高さを立証したいものとみられます。
旧統一教会の関連団体が入るビルに手製の銃を発射 壁には弾丸のようなものが…
また、検察側は事件前日の山上被告の足取りを詳しく説明しました。山上被告は事件前日の午前4時前、奈良市内にある旧統一教会の関連団体が入るビルに手製の銃を発射。ビルの壁に弾丸のようなものが見つかったと明らかにしました。
同じ日の午後には岡山県で安倍元総理が出席する演説会に向かい、立ち寄った郵便局で「安倍の死がもたらす政治的意味、結果、最早それを考える余裕は私にはありません」と、殺害をほのめかす内容の手紙をフリージャーナリストに送っていたと説明しました。
また、事件当日に安倍元総理の応援演説を受けていた自民党の佐藤啓参院議員が証人として出廷し、事件の目撃者として証言しました。
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