2025年12月17日(水)公開
ひたすら試してランキング『とん汁』6年連続ミシュランガイド三つ星に輝く京割烹「祇園さゝ木」の佐々木浩さん「とん汁は野菜」 注目の1位とは?【MBSサタプラ】
編集部セレクト

世の中のありとあらゆるものを忖度なしに検証し、独自ランキングを紹介するMBS「サタプラ」の『ひたすら試してランキング』。MBS清水麻椰アナウンサーが「とん汁」を徹底調査。ひたすら試してわかった、“サタプラ的おすすめベスト5”を発表した。
実は師弟関係の一流料理人コンビ「とん汁は野菜」「豚のうま味がポイント」

専門店も登場するほどブームが起こっている汁物料理の定番「とん汁」。今回は、カップタイプやフリーズドライタイプなど12種類を比較した。チェックポイントは、①具材の満足度 ②コストパフォーマンス ③具材の味 ④汁の味 ⑤全体の味 の5項目。各項目10点満点の合計点で総合ランキングを決定した。
味に関する項目には、6年連続ミシュランガイド三つ星に輝く「祇園さゝ木」の佐々木浩さんと、12年連続でミシュランガイド一つ星を獲得する「老松 喜多川」の喜多川達さんが協力。実は師弟関係だという2人が市販のとん汁を厳しくチェックした。
佐々木さんはずばり「とん汁は野菜」だと言い、特に香りが好みを左右するという。一方、喜多川さんは「豚のうま味」がポイントだそうで、出汁とうまく調和していることが大事だと語った。
忖度なしにひたすら「とん汁」を徹底調査。買って失敗しない、おすすめベスト5とは!?
【5位】キャベツが斬新 プロも認めるとん汁の概念にとらわれない個性派

第5位は、無印良品の『素材を生かした味噌汁 豚汁』(4食 税込450円 ※番組調べ)。
フリーズドライタイプのとん汁は、米味噌のスッキリとしたうま味に生姜で味のキレが足された飲み飽きない一杯。
しかも12種類の中で唯一、具材にキャベツを使用するなど従来のとん汁の概念にとらわれない個性派で、「これはこれでアリ。新しいとん汁」(佐々木さん)、「洋食のスープを飲んでいる気分」(清水アナ)と新鮮に受け止められた。
特にキャベツのシャキシャキ感と、根菜とのバランスが好評だった。
【4位】「具材の満足度」1位 食べ応え抜群のとん汁らしい味わい

第4位は、旭松食品の『袋入生みそずい とん汁4食』(税込559円 ※番組調べ)。
「生みそずい」ブランドで有名な旭松食品の袋入りタイプのとん汁で、「具材の満足度」部門で1位を獲得した。
最大の特徴は大ぶりにカットされた7種類の具材。さらに根菜の甘みと豚肉のうま味のバランスが絶妙で、清水アナは「とん汁らしい具材の香りと味がしっかりするのがうれしい」と抜群の食べ応えに満足した。
さらにプロからは「あとから野菜の香りがしっかり立ってくれる」(喜多川さん)、「あぶらの香りがすごくいい」(佐々木さん)といった声も。信州産の合わせ味噌を使用し、癖の少ないまろやかな風味を演出。根菜の香りがふわっと広がる、とん汁らしい味わいを際立たせている。
【3位】「コストパフォーマンス」「汁の味」で2冠 まとまりすぎない雑味がプロを魅了

第3位は、神州一味噌の『おいしいね!! とん汁 カップ』(税込114円 ※番組調べ)。
「コストパフォーマンス」で1位を獲得する一方、「汁の味」でも1位に輝いた。
一流のプロを虜にしたのは、まとまりすぎない雑味を残した汁の味。うま味を濃縮した独自開発の特製味噌を使用し、ポークや野菜エキスを絶妙にブレンドして手作り感のある味わいを再現している。
佐々木さんも「雑味があって、粗っぽさもあって、きれいすぎない。これが好き」とお気に入りに。味のこだわりだけでなくコスパも申し分ない、味噌メーカーが底力をみせた一品だ。
【2位】「全体の味」1位 後を引くうま味の余韻に、プロも「こういうのがとん汁」

第2位は、ファミリーマートの『たっぷり7種の具材とん汁』(税込180円 ※番組調べ)。
食べ応えのある大ぶりの具材が7種類も入ったコンビニのとん汁が「全体の味」で1位に。特に厚切り豚バラ肉のジューシーさが味噌と調和し、喜多川さんも「食べ進めるとどんどんおいしくなる」というほど、後を引くうま味の余韻が一同を驚かせた。
特徴の異なる3種類の味噌を絶妙にブレンドし、複雑で奥行きのある味に仕立てている。さらに野菜とポークのエキスを贅沢に使い、とん汁らしいコクもプラス。清水アナは「あーおいしい! あったまる」、佐々木さんも「こういうのがとん汁なんやなあ」としみじみ味わった。
【1位】ミシュラン三つ星料理人が「あっぱれ」と絶賛 一体感のある王道の味わい

そして第1位は、旭松食品の『カップ生みそずい とん汁』(税込203円 ※番組調べ)。
「具材の味」1位、「汁の味」も王道の味わいで10点満点を獲得した。
評価の決め手となったのは、味噌に配合されているポークエキスとビーフエキスの力強いうま味。国産の豚骨から抽出したポークエキスは豚肉ならではのコクを実現し、さらに少量の牛骨由来エキスを加えることで、味に奥行きと厚みが生まれている。
喜多川さんは「香りは本当にとん汁。コクもありおいしいです」、佐々木さんも「具材の味がちゃんと出汁に溶け込んで、味噌が支えて、飲んだ時に一体感が生まれている。これはあっぱれ」と絶賛したカップタイプのとん汁が総合1位に輝いた。
また、喜多川さんが教えてくれた驚きのとん汁アレンジが、プチトマトを加えるという方法。直火で軽く焦げ目がつく程度に焼いたプチトマトをとん汁に入れるだけで、うま味やコクが増すのだそう。一度お試しを。
手軽に食べ応えのある温かい一杯が味わえる「とん汁」。ランキングを参考に、具材や味噌の違いも楽しみながらお好みの味を探してみては。
(MBS/TBS系「サタプラ」2025年12月13日(土)あさ7時30分~放送より ※掲載した価格は取材時点のものです)
2025年12月17日(水)現在の情報です
