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予算50万円の客も!?百貨店のバレンタイン催事 売り上げ31億円の王者・阪急に負けじと...近鉄・阪神・大丸も独自戦略で挑む!

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 もうすぐバレンタインデー。関西のバレンタイン催事で王者となっているのが阪急百貨店です。カカオの高騰が続いている中、その阪急百貨店に負けじと盛り上げを図っている、関西の各百貨店のバレンタイン戦略を取材しました。

王者・阪急うめだ本店は「アイス」&「ばら売り」

 関西最大級!阪急うめだ本店の「阪急バレンタインチョコレート博覧会2025」。約3000種類の商品が集まるチョコレートの祭典です。

 初日の1月20日、阪急うめだ本店9階に行ってみると、オープン30分後にもかかわらず大勢のお客さんでにぎわっていました。会場には、阪急がこのイベントのためだけに作ったガイドブックを手にした人の姿も…
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 (来場者)「会社の先輩方がここのがおすすめって(ガイドブックに)印付けてくれたのを買いに来ました」
 (来場者)「(Q予算は?)50万円。1年の一番のイベントだと思っているので。もともと甘いのが好きで僕からしたら幸せなイベントです」

 メインフロアの9階は、約240種類のチョコサンドが並ぶエリアや、目の前でパティシエの技を楽しみつつ出来立てのスイーツを味わうことができるエリアなど、5つのコーナーに分かれています。
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 中でも今年のおすすめは、フロア中央に設けられたアイスのコーナー。19ブランド、50種類のアイスが楽しめます。特別に1つを試食しました。

 (記者リポート)「ホワイトチョコの優しい甘味とイチゴの甘酸っぱさがマッチしていてすごくおいしいアイスです」

 アイスをテーマにするのは今年が初。カカオの高騰が続いていることもあり、カカオ使用量を抑えられるアイスに注目したんだとか。

 さらにもう一つ、カカオ高騰でも手軽にチョコを楽しむ工夫が。チョコのテイスティングです。

 さまざまなブランドの生チョコ、36種類がひと粒88円~550円(税込み)で味わうことができます。王者・阪急だからこそ実現できたコーナーです。
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 (阪急・バレンタイン担当 高見さゆりさん)「カカオショックを感じさせないような楽しみ方をどこまでお届けできるかを考えている。去年は1万円で4箱買えたのに、今年は3箱しか買えないかもしれない。それだと3ブランドしか食べられないけど、いろんなブランドがひと粒ずつ食べられると、3箱買っていた価格で40種類のチョコが食べられるかもしれない」

 去年は26日間で約31億円も売り上げた阪急のバレンタイン。食のイベントとしては最大の売り上げで、意識するライバルはいるのか聞くと…

 (阪急・バレンタイン担当 高見さゆりさん)「世界ナンバーワンのバレンタインのエンターテインメントストアを目指している。私たちの目標は今年の自分たちを来年どう超えていくか。自分たちがどこまで頑張れるかを意識しているので、ほかの百貨店さんは全然気にしていません」

 規模も売り上げも圧倒的存在の阪急。追いつけ追い越せと独自のカラーで挑むほかの百貨店の戦略とは?

あべのハルカス近鉄本店は「イートインが充実」

 まずは、買うだけじゃない楽しみ方がある、あべのハルカス近鉄本店。
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 (近鉄・バレンタイン担当バイヤー 森田将史さん)「イートインメニューが例年人気でして、会場で食べられるスイーツを強化して、会場の雰囲気を楽しんでいただこうと思っています」

 近鉄の特徴は「イートイン」。ソフトクリームだけでなく、クッキーやいちごなど会場で食べられる商品を充実させました。特に人気なのが、「チョコパフェ博覧会」(※1月28日まで開催)。チョコを使ったここでしか食べられない特別なパフェが楽しめます。

 (記者リポート)「おいしい!リンゴの芳醇な香りとクリームがあいまって、さっぱり食べられるパフェ」
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 パフェは1日2種類。毎日先着100人までで、2日ごとに商品が入れ替わります。パフェを目当てに来るお客さんも多いそうで…

 (来場者)「パフェ食べたくて来ました。ソフトクリームなら阪急でもやってるけど、パフェは初めてなので、気になるなと思ってきました」
 (来場者)「どっちかというと食べに来るのが目的。チョコだけだと甘いので、バランスよく果物とかも入っているのでいいなと」

 去年は8億8000万円を売り上げた近鉄。意識するのはやはり王者・阪急だそうで…
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 (近鉄・バレンタイン担当バイヤー 森田将史さん)「(阪急の)会場の広さや、テーマごとに企画してやっているところはすごいなと思います。ただ、我々もアイテム(商品)の幅を広げている。チョコパフェ博覧会はすべて近鉄限定の商品なので、そこは勝てる点かなと思います」

阪神梅田本店は「いちごも主役」

 続いては、主役はもはやチョコだけじゃない!阪神梅田本店。

 いちごミルクやいちごがたっぷり乗ったパフェなど、チョコだけではなく「いちご」に力を入れているのが阪神の特徴。
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 (来場者)「見た目がかわいいのってすごく惹かれる。いろいろ写真も撮りながら(楽しむ)」
 (来場者)「夏・秋・冬と春までいちご食べたい」

 チョコ好きだけでなくいちご好きの需要も取り込めて、他との差別化にもつながっています。
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 (阪神・バレンタイン商戦担当 石田佳弘さん)「バレンタインは女子の祭典だと思っているので、みなさんが好きなかわいいいちごをテーマにすることで、ほかの百貨店とは少し違った切り口でバレンタインを楽しんでいもらいたい。阪神と言えばいちご、いちごバレンタインと言えば阪神、とイメージしてもらえたらと思っています」

大丸梅田店は「関西愛が強い」

 最後は、地元愛の強い大丸梅田店。

 1月22日オープンした大丸梅田店のバレンタイン。出店する86店舗のうち4分の1の21店舗が関西のお店で、「関西ローカル」を独自の強みとして打ち出しています。
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 (来場者)「おいしかったらまた(店に)買いに行こうかなと思う。行きやすいので、関西に住んでいるから」
 (来場者)「ほかの百貨店にはないオリジナルも置いているので、(毎年)大丸さんに来させてもらっています」

 特にイチオシの商品は、関西のシェフ6人が地元の素材を使って作ったこだわりの1粒が詰まっている、限定500個のチョコです。特別に、淡路島の塩を使ったチョコを試食しました。

 (記者リポート)「あとから塩味がきて、より甘さが引き立つチョコレートです」
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 (大丸・バレンタイン担当バイヤー 西口修さん)「地域の方々と深くつながっている、そこをしっかり取り上げていけるのが私どもの強み。ゆっくりお買い物を楽しんでいただいて、お客さんと販売員の接客を長い時間楽しんでいただけるというポイントはあると思います」

 チョコだけじゃないいろいろな楽しみ方があるバレンタイン。皆さんも自分だけのお気に入りがきっと見つかるはずです。

2025年01月23日(木)現在の情報です

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