MBS(毎日放送)

なぜ?シャープがEV(電気自動車)への参入を発表 車内に65型ディスプレイ、屋根でソーラー発電 家電の強みで『車をリビングの拡張へ』

編集部セレクト

SHARE
X
Facebook
LINE
  

EV(電気自動車)事業への将来の参入を発表したシャープ。「LDK+」と名づけられたコンセプトモデル。目指すのは車の走力性能より、“止まっている時間の充実度”のようです。

◆シャープらしさ随所に

外観はワンボックス・バン型で全長約5mのロングサイズ。後部座席のドアが開くと3人座りシートが後ろ向きに回転して、テーブルが自動でセッティングされます。

そして車の最後方に搭載されるのが『65型液晶ディスプレイ』です。

同社によりますと、車が走っていない時間も活用して、車内を「部屋の拡張空間」と捉えようという設計思想だそうです。

フロント以外の窓は『液晶シャッター』がかかってプライバシーを確保。また、オーナーの好みの空調温度と照明を、AIが理解して自宅リビングと似た環境を車内に再現するといいます。

さらに、ルーフには『ソーラーパネル』を設置。走行中に発電可能だといいます。
スライド11.JPGスライド12.JPGスライド5.JPG

◆なぜ、家電から車に参入?

家電やエネルギーを強みとしてきたシャープのEV参入。唐突にも思えましたが、背景にあるのは親会社グループ。

鴻海科技集団(フォックスコン)はすでにEVプラットフォームを開発済みで、台湾の自動車メーカー「ラクスジェン」で実用化されているといいます。

シャープも5月の中期経営方針で、「鴻海のリソースも活用したイノベーション」、AIやEV事業を例にあげて、「モビリティも『人々の生活空間』として捉え、当社らしい価値創出に挑戦する」などとしていました。

◆数年後のEV参入めざす

スライド7.JPG
万が一の災害時は、プライバシーに配慮された車内空間と、搭載された蓄電池を組み合わせて、EVが“部屋”になる可能性もあります。

シャープは、コンセプトモデル「LDK+」を今月17~18日に東京国際フォーラムで行われる自社技術展示イベントで公開し、実用化の検討を重ねたうえで、「数年後のEV事業参入」を目指すとしています。

2024年09月10日(火)現在の情報です

今、あなたにオススメ

最近の記事

JR福知山線脱線事故20年 "当事者"と"第三者"を架橋し「どう生きるのか」を問う 事故負傷者らが今春刊行の書籍

2025/11/23

「怨念の深い闇の中で、一生生きていく」父親が悲痛な叫び 大型トラックを酒気帯び運転 自転車の20代男性を死亡させた男(61)に「懲役5年」の実刑判決 大阪地裁 自宅で「発泡酒と焼酎水割り」を飲み... 1~2時間ほどだけ寝て、ハンドル握り事故起こす

2025/11/21

「もし今も生きていたら...」願いをかなえる"絆画" ガンで夫を亡くした親子が依頼にこめた思いとは 遺族に寄り添う似顔絵作家の創作活動に密着

2025/11/21

採取したキノコを撮影してAI判定 AIは"食べられる"と回答も... 実際は「毒キノコ」 和歌山市の70代男性が嘔吐の症状で一時入院 「AIや図鑑で自己判断するのは危険」市が注意呼びかけ

2025/11/21

【混雑回避 】秋の京都は穴場で楽しむ!ゆったり過ごせるスポット3選  市内一望の「大舞台」から「宇治抹茶の名産地」まで

2025/11/21

【速報】「生きているべきではなかったです」「このような結果になってしまい、大変ご迷惑をおかけしておりますので」山上徹也被告が被告人質問で"謝罪" 安倍元総理銃撃事件裁判 母親については「相変わらずだなと」「統一教会に関することで理解しがたい面は多々ある」

2025/11/20

「このままでは国に帰れない」万博・コモンズD出展の「ギニア」 "行き違い"で売れ残った大量の工芸品...ピンチに万博スタッフらが再集結し『売り尽くしイベント』開催!価格は交渉次第...目玉商品2メートル超の『ニンバ』は売れる?

2025/11/20

【新型原子炉建設へ】受け入れ先の町民らは"経済と安全"の間で揺れる 福島では原発事故で自宅取り壊し更地に「苦労したことも楽しかったことも何もかもなくなった」

2025/11/19

SHARE
X(旧Twitter)
Facebook