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高校ラグビー全国大会をかけて『双子』が直接対決!『トライを狙う兄』と『それを阻止する弟』 見守る家族「2人ともワクワクしているのでは」 

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 11月13日に行われた全国高校ラグビー大会予選・大阪第1地区の決勝。5度目の全国制覇を目指す「常翔学園」と、花園初出場を目指す「関大北陽」が激突しました。今回、取材班はこの大会に出場した双子の兄弟に密着。常翔学園に進学した兄と、関大北陽に進学した弟の直接対決の様子を取材しました。

勝てば全国大会出場…別々の高校を選んだ双子が決勝で直接対決

 全国大会常連の強豪「常翔学園」でプレーする双子の兄・石田駿介さん(18)。
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 そして、「関大北陽」のエースで弟の洋介さん(18)。

 11月13日に行われた大阪大会予選の決勝で2人が直接対決。奇遇にも背番号は同じ14番で、同じポジションでの先発出場となり、それぞれの思いを胸に大舞台に臨みました。

 事前の取材に2人は…。

 (弟・洋介さん)
 「勉強とかラグビーの成績でも、ひとつひとつ周りから比べられてしまうことがあったので、そういうのが嫌だった」
 (兄・駿介さん)
 「別に比べられるのは自分はそんなに嫌じゃないというか。僕は正直(高校でも)一緒にラグビーをしたかったです」

 静かに闘志を燃やす双子の、勝負の決戦までを取材しました。
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 駿介さん、洋介さんの2人は両親と妹の5人暮らし。忙しい練習の合間を縫って食卓を囲む石田一家。左利きの兄に、右利きの弟は、双子ゆえに顔がよく似ていると言われ、生まれてすぐの頃には“こんなこともあった”と母・綾子さんは話します。

 (母・綾子さん)「(親でさえ)見分けがつかないときがあったので…。(ベビーベッドで)入れ替わっていても分からないんですよ」
 (父・照臣さん)「それはないやろ」
 (妹・夏鈴さん)「(Qどっちのお兄ちゃんが優しい?)一緒くらいです」
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 18年前、2人は36時間という長いお産の末に生まれてきました。

 (母・綾子さん)
 「もうすごい感動で、元気に生まれてきてくれてありがとうという気持ちでした。(幼少期は)兄・駿介の方が負けん気が強くて、1番でいないといけない性格で。弟・洋介の方がおっとりしていて、2番目でもいいよという感じで譲ってしまうタイプだったんですけど」

 小学3年生の時に地元のスクールでラグビーを始めてからは中学までずっと一緒。切磋琢磨してともに頑張ってきました。しかし、高校からは、何かと比べられがちな兄とは別々の環境でチャレンジしたいという弟・洋介さんの意向で、2人はそれぞれの道でラグビーの高みを目指してきました。
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 そして、全国への切符をかけた決勝で激突することになった2人。両親は次のように話します。

 (父・照臣さん)
 「複雑は複雑ですね。どっちが勝っても花園に行けるんですけど…。どっちも(応援したい気持ちは)一緒なので、本当にどっちが(全国に)出てくれてもうれしいのはうれしいです」
 (母・綾子さん)
 「2人ともワクワクしているんじゃないかなというように見えていて。どちらも勝つ気満々で、どちらも頑張れという気持ちでいっぱいです」

兄弟がボールを奪い合う…“直接対決”のシーンも

 そして、11月13日に行われた決勝当日。家族は2人を平等に応援したいとの思いから、両校の応援スタンドには座らず観客席の中央に陣取りました。

 勝てば全国大会出場、負ければ引退。勝負の一戦、キックオフです。
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 試合は前半4分、紺色のジャージ・常翔学園が先制トライを奪います。さらに畳みかけるように兄・駿介さんもトライを目指して駆け上がります。
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 一方、白のジャージ・関大北陽の弟の洋介さんも負けてはいません。

 (実況)
 「ここもひたむきにタックルにいく関大北陽の14番・石田洋介。常翔学園の14番・石田駿介は双子の兄弟ということで、同じ14番をつけての大阪決勝での対戦です」
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 そして、前半終了間際。ついに2人がボールを奪い合う場面が…。ダメ押しトライを狙う兄・駿介さんと、弟・洋介さんが直接対決。洋介さんが競り勝ってボールをキープ。常翔学園に追加点を与えません。
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 試合はそのままノーサイド。勝ったのは兄・駿介さんの常翔学園。弟・洋介さんの全国大会への挑戦は終わりました。
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 (弟・洋介さん)
 「同じグラウンドで兄弟そろってスタメンで出られたのはすごく自分の中でもよかったなと思いますし、うれしかった。大阪の決勝で当たって、関大北陽は(全国に)出られないので、(兄の)駿介には全国でまた頑張ってもらいたいです」
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 (兄・駿介さん)
 「弟の分や応援してくれる人のためにも、花園は絶対優勝したいです」

 試合を見守った家族は次のように話しました。

 (母・綾子さん)
 「どちらもよく頑張ったかなと思います。楽しませてもらって感謝です」

2022年11月15日(火)現在の情報です

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