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「プールで感染する?」子どもに習い事をさせる保護者は不安 気を付けるポイントを医師が解説

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子どもにも感染が広がる新型コロナウイルス。保護者からは“習い事”の場で感染しないかどうか不安に思う声も聞かれます。今回は「スイミングプール」における注意点について、医師でもあり公衆衛生に詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授に答えていただきました。

感染が怖くスイミングを休ませる 子どもに我慢させ「申し訳ない」

【夫婦とも医療従事者という方から届いたメッセージ】
『仕事柄、感染にかなり気をつけています。小学生の娘がスイミングをしていますが、レッスン中はマスクをしていませんので、感染が怖く休ませています。娘はとてもスイミングを気に入っており、楽しみを奪っているのでは?と不安になります』
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このメッセージを送ってくださったAさん(40代)に話を聞きました。Aさんは夫婦そろって病院や訪問看護でリハビリテーションの仕事をしています。

(Aさん)
「(家に)帰ってきたらすぐに着替えたり手洗い・うがいは当たり前ですけれど。ちょっと感染が増えてきたときには、家の中でもマスクをつけるようになりました」

Aさんは家庭内での対策も徹底しています。しかし、そのために小学2年生の娘に窮屈な思いをさせているのではないかと思うことも多いといいます。

(Aさん)
「お友達と遊ぶのも、外でマスクをしたらいいけれど、家の中は控えようねとか、遊ぶにしても複数人じゃなくて何人までねとか。仕事をもっている以上、私たちは仕方ないと思うんだけれども、子どもには全く関係ないことですごく我慢をさせているところがあるので、それはすごく申し訳ないなと」
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その1つが娘の好きな習い事「スイミング」です。感染への不安からお休みしています。

(Aさん)
「着替えるときにどうしても更衣室が狭いと密になるし、プールの中で自分の順番が来るまで整列している間、マスクをつけずにそんなに距離をあけずに待っている。それでキャッキャキャッキャ言いながら、楽しくてテンションもあがるのでどうしても声も大きくなっちゃうし。本当にマスクを外しているけれど大丈夫なのかなとはすごく感じます」

気を付けるポイントは「更衣室」と「帰り道」

このスイミングでの感染の疑問について、2月18日の毎日放送『よんチャンTV』で関西福祉大学の勝田吉彰教授に答えていただきました。

(大吉洋平アナウンサー)
「勝田先生のお答えはとっても明確でございます。まず塩素たっぷりの水を介しては感染しませんと。そして気を付けるポイントは『更衣室』と『帰り道』ということですね?」

(勝田吉彰教授)
「そうですね。実は日本スイミングクラブ協会というところがガイドラインをちゃんと公表しています。そちらの方は更新が昨年の10月で止まっている(※2月18日時点)のがちょっと気になるけれど、ちゃんとしたことが書いてあります。オミクロンの対策はないけれども、一応きちんとしたものが書いてあります。ただ問題は、その協会に全てのところが加盟しているかどうかわからないし、あるいは加盟していてもその当事者の意識によって多少のでこぼこはあるかもしれません。ですので、これだけしっかりしている医療関係者の親御さんなんだから、一度プールへ行って『更衣室を見せてください』と言ってみるとか、あるいは実際に質問をしてみる。それに対して明確に答えが返ってくるのか、それとも何かごにょごにょとした反応になるのか、そこら辺をいろいろチェックしてもらったらいいと思うんですよね」

(大吉アナウンサー)
「プールの水を飲んでね、どうしてもそこに飛沫が混ざっているんじゃないか、飲んで大丈夫かという声も聞かれるんですが、塩素で割とウイルスはなくなっちゃう?」

(勝田教授)
「そうですね、はい。ですからそこのところはまずは大丈夫ですが、やっぱり“プールの前後”ですよね。更衣室・共用スペース・休憩室のようなところ。それから送迎バスね。バスに乗らないんだったら、帰りにお友達同士でどこかで買い食いして一緒に楽しく何か食べたりしてないだろうかと」
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(大吉洋平アナウンサー)
「とあるスイミングスクールの対応を紹介します。例えば、更衣室は利用時間をずらして入室人数に制限をかけ、着替え中もマスクということです。そこから別室に移動して、少人数のチームごとにコーチに呼ばれます。だから段階を経てマスクを外していく。その後、シャワー室はコーチの付き添いのもとで、しゃべっちゃ駄目だよ騒いじゃ駄目だよと。プールは、コーチは大きい声をどうしても出すのでマウスガードします。練習が終わると、また別室にチームごとに戻ってきてマスクをつけて、着替え中もマスクつける。こういった対応をとっているそうです。なので勝田先生がおっしゃる通り、それぞれのスイミングスクールにどんな対応をとっていますかと、気になるようならちょっとその様子を見せてもらう。これも1つの対策かも知れません」

2022年02月21日(月)現在の情報です

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