2025年04月23日(水)公開
【3年で2.8倍】発表回数が年々増加「熱中症警戒アラート」今年の運用始まる 5~7月の気温は「全国的に高くなる」予報
編集部セレクト
気象庁は4月22日、「3か月予報」を発表しました。5~7月は暖かい空気に覆われやすく、全国的に気温が高くなる見込みだということです。気温が高くなると心配なのが、熱中症。23日、「熱中症警戒アラート」の今年の運用が始まりました。
発表回数が年々増加 去年は1722回
熱中症警戒アラートは、熱中症の危険度を気温や湿度などから算出し、危険性が極めて高いと予測される場合に発表されます。2021年に全国で運用が始まり、おもに府県単位の全国58区域が対象です。
これまでの発表回数は、2021年が全国で613回、2022年は889回、2023年は1232回、去年は1722回と、年々発表回数が増えています。
過去の発表事例を見てみると、最初に発表されるのが沖縄県の八重山地方で、毎年5月に。近畿では6月末から7月初旬にかけて発表されています。
近畿は3年前と比べて5倍増
近畿2府4県でも、熱中症警戒アラートの発表回数が年々増えています。2021年は47回でしたが、2022年に103回と倍増。2023年は145回、そして去年はなんと241回で、2021年から5倍増となっています。
去年は、最も少ない滋賀で23日、他府県でも30日以上となっていて、近畿で最も多い和歌山では65日と、2か月を超えています。
一方、熱中症警戒アラートが去年最後に発表されたのは、大阪は8月28日でしたが、京都と奈良で9月18日、滋賀・兵庫・和歌山では9月20日となり、非常に長い期間、熱中症への警戒が必要となりました。
熱中症警戒アラートが発表されたらエアコンなどが効いた室内などの涼しい環境で過ごし、こまめな休憩や水分・塩分補給が重要です。熱中症警戒アラートを発表している環境省と気象庁は、特に高齢者や乳幼児などは熱中症にかかりやすいので特に注意し、周囲の方も声がけをするよう呼びかけています。
(MBS報道情報局 気象・災害担当記者 福本晋悟)
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