2025年07月11日(金)公開
【万博七不思議】「夜な夜な"ダンスパーティー"でにぎわうパビリオン」「予約困難な名店がガラガラ!?」「夏におススメのベンチ」知っていれば万博をより楽しめる?気になるあれこれ徹底取材!
編集部セレクト
大阪・関西万博も閉幕までまもなく残り3か月。7月8日までの来場者数は約960万で博覧会協会が想定している来場者数2820万人の34%となっています。そんな万博で行った人が気になっていたことや、これから行く人はチェックしてほしい「万博七不思議」を徹底取材しました。
万博七不思議 其の一「予約困難な名店がガラガラ!?」
万博グルメといえば、海外パビリオンのレストランや限定メニューを出す有名チェーンなど、大人気でどこも人でいっぱいという印象ですが、会場の南東の端「レイガーデン」の2階にある飲食フロアは比較的入りやすい“穴場”なんです。
そこには首都圏を中心に6店舗をかまえる高級鉄板焼きの「うかい亭」が出店。厳選食材を臨場感たっぷりに調理する匠の技と味わいで知られ、予約をとるのが難しい世界的な有名店です。銀座店にはアメリカのトランプ大統領が訪れたことも!
(海渡未来アナウンサー)「口の中で溶けます。なにもつけていないのにこの甘さなのはびっくりしました。これはもう本当に贅沢です」(神戸牛ディナーコース 3万8000円(税込み)※別途サービス料10%)
関西初出店となるこの店でも、すでに各国の大使や皇族の方々が食事を楽しまれていて、さながら“食の迎賓館”です。ただここまでの3か月は…
(うかい亭・大阪 嶋田栄樹さん)「ディナーの方はまだまだ空いていることが多い。そういう日だったら予約なしでも当日でも対応できます。(東京は予約取れないが万博だったら?)まだまだ(万博会場に)うかい亭がある。うかい亭のことを知っている方も関西には少ない。知られていないのが現状。これをきっかけに伝わってくれたら」
万博七不思議 其の二「ひとりで押すのが大変なスタンプって?」
続いての不思議は来場者のなかで一大ブームになっているスタンプラリー。“推し活”ならぬ“押し活”にいそしむ人が大行列をつくります。
会場には、透明なケースに入った高さ約30cmの大きなスタンプがあり、女性1人では持ち上がらないことも。重さは11.75kgのその名も「重すぎるスタンプ」です。いったい、なぜこんなものを?作ったのは大手ゼネコンの鹿島建設です。
(鹿島建設・広報室 前表和宏主任)「コンクリートを使った建造物、コンクリートの開発にも鹿島建設は携わっている。コンクリートで何か楽しんでいただきたいとスタートした」
”建設業に興味を持ってほしい”とあえて重いコンクリートでスタンプを作ったそうです。 その“押しにくさ”が反響を呼び、スタンプを押す台紙の配布数は想定の3倍以上になっているそうです!
万博七不思議 其の三「『未来を見せる万博』になぜレトロな電話が!?」
「NTTパビリオン」の一角に賑わう場所が。設置されているのは、今では使われなくなったレトロなプッシュ式の電話。かつて受話器をとおして繰り広げられていた懐かしい会話の数々を聞くことができる展示です。
例えば受験の結果を家族に報告するシーン。
(母親)「もしもし?」
(息子)「母さん 俺!今電話ボックス」
(母親)「それで受かってた?」
(息子)「落ちた 9683番なかった…ウソでした、受かった!9683番あったよ」
(来場者)「同じことしました。すぐそばの公衆電話に走っていって家にかけました。思い出しました」
万博七不思議 其の四「触ってビックリ!“未来の電話”って?」
懐かしい電話の隣にあるのは「未来の公衆電話」。2台が会場内の離れた場所に設置されていて、互いに通信できるんですが、届けられるのは音声や映像だけでないんです。公衆電話についている手の形をしたマークをたたいたり、なでたりすると、相手が触れる感覚がリアルタイムで伝わってきます。膨大なデータを瞬時に送る最新技術が可能にした、これまでにない不思議な体験ができます。
(NTTパビリオン 飯村栄彦副館長)「(設置するのにいくら?)実際に作るとなるとやっぱり、億単位のお金はかかると思います。10年、20年先には社会に実装されて当たり前の未来になると思います」
万博七不思議 其の五「万博で大出世!?“緑のゆるすぎキャラ”って?」
ミャクミャクだけでなく各国の公式マスコットも人気でグッズが売り切れるものまで!
そんななか6月に公式ゆるキャラになったのが、南太平洋の島国・ナウル共和国の形をしたナウルくん。もともとは万博が始まってから政府関係者のひとりが思いつきで手書きしたものをSNSで発信していた“完全非公式”の「ゆるキャラ」でしたが…
(来場者)「Xで見て話題になっていて(来ました)。かわいいです」
(来場者)「裏は手作り感があふれている。完全に手がきです。すごく急いで作った感じがする。(Qこれもいい?)これが味です」
そのゆるすぎる手作り感で徐々に知名度が上がり、とうとう国を代表する公式マスコットに出世することに。ナウルくん効果でパビリオンの人気も急上昇中です。
(ナウルパビリオン シンディ館長)「おかげさまでナウルくん目当てのお客さんが増えてうれしいです」
万博七不思議 其の六「座って涼しい!夏におススメのベンチって?」
続いて、会場内でよく目にする特徴的な形のベンチ。座っている人に話を聞くと。
(来場者)「涼しいね。(風が)通るから」
(来場者)「普通のベンチだとお尻がもっと熱いんですけど、これは涼しい」
サーモカメラで見てみると、ベンチは周辺と比べて表面温度が低いことが分かります。実は暑さ対策用に考え抜かれたベンチなんです。
(日建設計 岩田友紀さん)「関西ではよく放置竹林が問題になっていて、竹を継続して使っていくところにちょっと取り組みたいなと思って」
竹は熱を奪う性質があるということで座ると涼しく感じることができるんです。素材に加えてベンチの配置にも涼しさの工夫が!
(日建設計・上田知史さん)「座る方向が北を向いていまして、(ひさしのような)竹の材料がちょうど日陰になるように全て向きをそろえて涼しくなるように配置をしています」
疲れたら竹のベンチでクールダウン。夏の万博を楽しむ秘訣になりそうです。
万博七不思議 其の七「ダンスパーティー!?夜にぎわいすぎなパビリオンって?」
七不思議の最後は…
ライトアップが美しい午後7時。そろそろ帰る時間が気になりだすころですが、ここからどんどん人が集まり、盛り上がりが最高潮となるパビリオンが!
インドネシア館ではひとりでも多くの人に来てほしいと、観客参加型のダンスパフォーマンスを行っていて、その様子がSNSで大バズリ!日に日に人が増え、毎晩パーティー状態になっているんです!
(来場者)「入りやすい。入ってみたいってなる」
(来場者)「どんなんかな?って」
(来場者)「非日常感があって、めっちゃ楽しいです!」
このダンスパーティーもあと3か月。あなたも一緒に盛り上がってみては?
2025年07月11日(金)現在の情報です