2025年04月25日(金)公開
瀬戸内の島へ移住しサウナ三昧!?平成生まれが昭和古家をリノベーションし『プライベートサウナ』を作った家【住人十色】
編集部セレクト
舞台は広島県尾道市。東京から瀬戸内の島へ移住し、昭和の古家をリノベーションした平成生まれの夫妻の家を紹介する。
住人(アルジ)はともに30代の夫妻。1年前、しまなみ海道の玄関口である向島で築61年の中古物件をリノベーションした。70坪の土地に建つ、和の趣のある家は超破格の70万円で購入できたという。
そんな家のリノベーションのテーマが「広く!明るく!ウィスキング!」。「ウィスキング」という聞き慣れない言葉の意味は、庭に出るとわかるそうで…。
「広く!明るく!ウィスキング!」がテーマ 夫妻の趣味を満喫できる家とは…?
家の外に建つ小屋は、ヒノキで作られた本格的なサウナ。なんと住人(アルジ)夫妻はサウナが好きすぎて、自宅の庭にサウナ小屋を作ったという。
そして「ウィスキング」とは、「ウィスク」という植物の束で体を叩いたり、なでたりするリラックス法。夫妻はウィスキングの資格まで取り、サウナでウィスキングをするため島に移住したのだった。
DIY作業中に気づいた昭和の家に秘められた“伸びしろ”
東京の大手企業で働き詰めだった住人(アルジ)夫妻の癒しは、週3回通うサウナ。だが、コロナ禍で仕事はリモートワークになり、都内のサウナ店もほとんどが休業。大好きなサウナを楽しめない日々が続いた。
そんな頃、妻が久々に実家がある広島県福山市に帰ると、東京とは時間の流れ方が違うことに気づいたという。そこで夫妻ともにフルリモートが可能な会社に転職し、移住を決意。自宅にサウナ小屋を作るため、広い庭がある静かな場所を探す中、見つけたのが向島の昭和中期に建てられた築61年の古い家だった。
家の中は暗く、物で溢れていたが、予算を抑えるためできるところは夫妻でDIY。そうして作業を進めるうちに気づいたのが、昭和の家に秘められた“伸びしろ”。特に、「昭和型板ガラス」という昭和初期に流行した模様入りのすりガラスに魅了され、昭和ならではの魅力にみるみるハマっていったとか。ただ、暮らしているといくつか欠点もあるそうで…。
大好きなサウナのために移住を決意!実際に移住して気づいた欠点は?
家の中に入ると、明るい玄関土間が広がる。井戸端会議ができる腰掛けや妻のワークスペースがあり、その奥が3.5帖のキッチン。サウナに予算をかけすぎてしまったので業務用のキッチンで安く仕上げたが、シンクに深さがあるのでサウナの道具を洗うのに最適なのだそう。
サウナから土足で出入りもできて便利な土間スペースだが、キッチンから食事をするリビングまでの動線が長いことが唯一の不満だという。
広さと明るさを実現させた居間 サウナのために作った〇〇!?
土間から靴を脱いで上がるのは、元々2部屋だった和室の壁と天井板を取っ払った開放感のある居間。以前はふすまで仕切られていたが、光を採り込むため昭和型板ガラスにはめ替えた。
農機具などの物置だったスペースはサウナ用の更衣室にリノベーション。サウナ小屋の外の水風呂は、元々この家にあった五右衛門風呂を再利用している。こうしてサウナとともにある暮らしを満喫する夫妻だが、サウナに入るとその後仕事をする気がなくなってしまうのが欠点なのだとか。
サウナがきっかけの島への移住 180度変わった夫妻の人生
島に移住して1年。夫は「部分的には不便なところもあるんですけど、全体的には古い家の情緒を感じながら暮らすことができていて、結構満足してますね」と家の良さを語る。さらに、「余裕を生むように努力しています。暮らしの余白を作ると、そこでいろいろ気づくものが出てくるというのは、移住してみて気づいたことかもしれないですね」と明かすと、妻も「何かを手放すと、それなりの何かが返ってくるっていうのは最近すごく思います」と同意する。
島に移住して180度変わった人生。これからもこの島とこの家が夫妻の暮らしを気持ちよく整えてくれそうだ。
(MBS『住人十色』2025年4月26日放送より TVerでも放送後1週間配信中)
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