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視聴者のコロナの疑問『3回目接種が遅すぎる』『国会のリモート対応』『アプリCOCOAの現状』を解説

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2月11日の毎日放送『よんチャンTV』では、新型コロナウイルスに関して視聴者から寄せられた質問『3回目接種が遅すぎる』『国会のリモート対応』『接触確認アプリCOCOAの現状』などについて取り上げました。スタジオには、医師であり感染症などに詳しい関西福祉大学の勝田吉彰教授に、来ていただきました。

【視聴者からのメッセージ】
『ワクチンの3回目接種が遅すぎると思います。接種券の到着なんて待っていられないので、とりあえず打ちたい人には早く打たせるようにしてほしい。こうなることはわかっていたのでは?政府の怠慢だと思う』

(大吉洋平アナウンサー)
「3回目接種って今どれぐらい打てているのか。2月10日時点で接種率は7.9%です。このところ1日50万回程度、日本では接種できています。去年の菅政権時代には1日最大で約170万回打てていた時期がありました。3回目接種でいうと、例えばイスラエルは去年の7月に3回目接種が始まっています。その後、8月以降はもうアメリカもイギリスも追加接種が始まっています。日本は年が明けてからですよね。このスピード感をどう考えるか。2月7日に岸田文雄首相は『屈辱の1日100万回発言』があったということですが、三澤さん、これは何が屈辱なんでしょうか?」
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(三澤肇解説委員)
「私のこれは想像ですが、屈辱じゃないかと思うんですね。というのは前政権の菅政権でできていたことが、なぜ今できないんですかと言われているに等しいからなんですよ。今、スタートが遅かったという話がありましたが、水際対策をうまくやっていた去年11月時点で、私は自治体の長から『1回目2回目のワクチンが余ってるんだけど先に打てないのかな』という声を聞いていたので、この時点でスタートしていれば、供給量が決まっていなくてもスタートしていたとするならば、今もうちょっと接種率が上がっているはずなんですよね。そういう意味では完全に出遅れたと。そこで1日100万回というふうに言っているわけですが、これも前政権がやったことということで、やはり屈辱じゃないかなと思いますね」

(大吉アナウンサー)
「自治体からは声が上がっていたわけなんですね、3回目を早く始めましょうと。だけど岸田首相が3回目に関して口にしたのは去年12月の半ばなんですよね。初回も日本は遅れました。始まってからの広がりは早かったですが、追加接種も遅れると。勝田先生はこのあたりのスピード感に何を思われますか?」
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(勝田吉彰教授)
「やっぱりどうやってワクチンを早く手に入れるかっていう、そこのところで相当つまずいていると思うんですよね。原因としてワクチンの入手にあたる人間っていうのがだいぶ削られちゃったというところがあります。これはもう河野太郎前大臣がはっきりと自らのツイッターでおっしゃっていることなんですけれども。今の大臣がどうこうではなくて、全体として国全体の体制を削っちゃったというのは非常にまずかったところだと思います」

(大吉アナウンサー)
「河野氏はワクチン担当大臣でしたね。そして岸田首相と菅前首相の間では“やりとり”もあったようです。岸田首相が『30分ぐらい時間がほしい』と菅前首相に連絡して、2月10日午前に会談をしたと。そこで岸田首相が『ワクチン接種について何かあったら言ってほしい』と言うと、菅前首相は『整ってからじゃなくて、とにかく途中でいろいろ問題が起きても、早く多くの人にやった方がいいじゃないですか』と返し、岸田首相は『そうですね』と述べたということです。三澤さん、このあたりのやりとりはどんなことが読み取れますか?」

(三澤解説委員)
「岸田首相の本心としたら、菅政権のノウハウを教えてくださいよということだというふうに思うんですね。特に問題は全国に1741ある自治体をどう巻き込んでいくのか。このあたりは菅政権は非常にうまくやったわけですよね。それを聞きにいったということだというふうに思います。最近の流れでいうと、2月9日10日に総務省のコロナ部隊、これは地方と連携しているコロナの部隊があるのですが、これが大挙して官邸に来ているんですね。つまり自治体を巻き込んで接種をどんどん進めていこうというのがようやく表立って動き始めたということなんです。これを菅政権はかなり前の段階からやっていたので、途中から加速度的に接種のスピードが上がってきましたよね。これは地方を巻き込んだからなんですけれども。そういったノウハウを教えてくださいということで、わざわざ岸田首相が菅前首相に電話をしてこういう会談が成立したということで、ようやく今エンジンがかかってきたということなんですよね」

(大吉アナウンサー)
「では、3回目接種用ワクチンの配送スケジュールを見てみると、国から自治体に配送済みのワクチンは約3180万回分、配送中・配送予定が約5310万回分です。合計するとファイザーとモデルナが概ね3対4の割合で約8500万回分が4月4日の週までに配送予定ということです。これがうまくスムーズに進んでいくのかというところが非常に気になる部分ではあります」

【視聴者からのメッセージ】
『国民は“新しい生活様式”などを模索しているのに、なぜ国会は普通に開催されるのか?リモートで開催できない理由を教えてください』

(大吉アナウンサー)
「三澤解説委員によりますと、国会は前例踏襲主義だからと。前例踏襲主義とは以前に誰かがやった通りにやることです。どういうことなのでしょうか?」
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(三澤解説委員)
「国会議員の意思をどう確認するのかということなんですね。特に、法案に賛成する・反対する、人事に賛成する・反対するというのは、国会議員が意思を表示するわけじゃないですか。今、その意思の確認の仕方っていうのは出席しかないです。出席の概念というのは、リアルに議場にいることなんですよ。これだけなんですよ。ただ、これだけICTが進んできた今のテクノロジーの時代の中で、そこにいなけりゃ本当にいけないんですかということは問わなければいけないんですが、前例踏襲主義でいくと、リアルな出席しかないというのが今の現状ですね。実はリモート国会については、立民もそうだし維新もそうだし自民党の一部も言っていて、今まさに議論しているところなんですけども。憲法改正が必要か解釈改憲なのかとか、あるいは規則変えるのかといろんなパターンがあるんですが、今やっておかないとできないので、今いろんな提案が出ている段階ですね」

(大吉アナウンサー)
「では国会は何もしていないのかというと、そうでもなくて。例えば衆議院では、2年ほど前から各会派が出席者数を調整して採決のときは全員が出席としています。参議院では間隔を空けて着席しています。2月8日の衆議院本会議の様子をみると、議決をする際には全員出席となり、議席は埋まっています。一方、法案の質疑では、議席の埋まり具合がまばらになっています。法案の趣旨説明や質疑に関してはコロナ感染防止の観点から、本会議場の議員の数を半分に減らすことが決まっているのです。三澤さんによりますと、これだけでも国会としては画期的だと」

(三澤解説委員)
「そうです。ただ議決のときにはやっぱり全員出席なんですよ。だから法案の趣旨説明とかそういう議論のときは半数にしてください、半分は部屋でモニターで見てくださいということなんですけれども、今やっているのはこれが限界ですよね」

【視聴者からのメッセージ】
『厚生労働省が提供している接触確認アプリCOCOAは今も機能しているのですか?』
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(大吉アナウンサー)
「COCOAはどんなシステムか。まず、国の情報システムHER-SYSというのがあります。COCOAの利用者の誰かが陽性となると、保健所や医療機関を通してHER-SYSに『○○さんが陽性』と登録されます。そうしたら、HER-SYSから処理番号というのが発行されるんです。自動的にメールとかSMSで届きます。陽性者は何をしたらいいのかというと、その処理番号で自分で陽性登録(任意)するんです。そうするとCOCOAは発症日・検査日の2日前以降に1m以内15分以上接触した可能性がある人に通知を行うというシステムです。ずっとBluetoothをオンにしていないと通知はされません」
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(大吉アナウンサー)
「2020年度予算で開発運営費3億8000万円が計上されています。ダウンロード数は徐々に伸びていて、今年1月31日時点で3301万ダウンロードです。陽性登録件数というのもやっぱり去年の年末からこの感染拡大を受けてか、一気に増えています。ですので多くの人たちがどうにかこれを利用していこうという動きはあります。勝田先生はこのシステムに関してどんなご意見をお持ちですか?」

(勝田教授)
「実際に保健所の現場からも、これが故に余分な負担がかかってくるという話がたくさん現場から聞こえてきます。といいますのも、実際に陽性になった方がもう既に症状が治まっている回復しているという時期になってからもどんどんいろんな通知が来ると。そこに対してクレームのような電話がたくさん来る。また、これまでにCOCOAをダウンロードしていなかった人が、通知が出されたことで『いったいこれはなんですか?』という電話が来る。その対応に1人1時間かかっちゃうということもありますね。もうそれでただでさえひっ迫している保健所が余計ひっ迫しちゃって、ここに対する怨嗟の声が聞こえてくるというのが私の現場からよく聞く話ですね」

(大吉アナウンサー)
「国のシステムに情報が上がるのに時間がかかっちゃうと、もう療養期間も終わって社会復帰して仕事始まってるときにCOCOAの連絡が来る、みたいなことも起きているようです」

【視聴者からのメッセージ】
『初めてCOCOAの接触通知が来ました。ただ、これで検査に行ったら検査場はパンクしてしまうし、どうしたらいいですか?』

(大吉アナウンサー)
「厚生労働省に聞くと、そもそもCOCOAは接触者の検査を促すものだが、現状、自治体によって状況は大きく異なる。まずはCOCOAで案内する相談先に連絡をと。これが返ってきた答えでした。改めてですが、COCOAは常にBluetoothをオンにしないと意味がないので、そこを改めてチェックしてもいいかもしれません」

2022年02月14日(月)現在の情報です

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