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『戦車じゃないと通れない』地域住民悩ます「ガタガタ」の県道 車は跳ね自転車はあわや転倒...舗装が進まないのはなぜ?

2021年10月04日(月)放送

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兵庫県の神戸市が管理する“ある県道”は、住宅地から少し離れると、全く舗装されていないガタガタの道になります。近くの住民や利用者は「舗装してほしい」と神戸市に訴えてきましたが、ずっとこの状況が続いているといいます。どうしてなのでしょうか。

住宅街を抜けると現れる“穴ぼこの道”

兵庫県神戸市西区の住宅街を通る県道488号「長坂垂水線」。西区から垂水区までを結ぶ全長12kmで、付近には中学校や高校があり、通学路にもなっています。
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取材班が車で県道を進んでいると、「この先道路幅員2m。通り抜け困難」と書かれた看板がありました。さらに県道を進むと…。
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突然、舗装されていない道に変わりました。道幅は片側一車線ほど。道は小石だらけで車は「ガタガタ」と大きく揺れます。徐行しなければとても運転できません。
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そのまま進むと、目の前に穴だらけの道が現れました。ど真ん中には大きな水たまりもあります。

(車内からの記者リポート)
「ガタガタガタガタずっと揺れています。ガタガタでお尻が浮くような悪路です」

未舗装の区間は約300m。この区間を抜けると、再び舗装された道へと出てきました。

「タイヤ外れるかなって思うぐらい怖い」抜け道として利用する人も

県道なのに一部がガタガタの道。少し様子をうかがうと、車が大きく跳ねながら通り抜け、自転車の高校生はあわや転ぶところでした。かなりの悪路に見えます。利用している人たちに話を聞きました。

「(Q走り心地は?)最低ですよ。最低ですけど、全然渋滞がないのでこの道が楽なんです。戦車やないと通れんような道ですね」
「(Q運転した感じは?)めっちゃ悪い、怖いよ。タイヤ外れるかなって思うくらい。すごく怖いから、今もありえへんくらいの徐行で抜けてきたんですけど」
「通り抜ける人も多いし、ここに住んでいる人もみんな結構使っている。(車を)点検に持っていったらタイヤの下が傷んでいるし、石が挟まってるとか言われます」
「(日常的に)使ってます。(Q毎日ですか?)そうですね、買い物に行ったりするので」
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ガタガタの県道は住宅地から商業施設へと繋がっていて、住民らにとっては生活道路にもなっています。周辺の道路では商業施設へ向かう車などで度々大渋滞が発生していて、県道は抜け道としても利用されていました。

なぜ舗装されない?管理する神戸市「県道と民地との境界を画定する必要がある」

交通量が多いのになぜ舗装されていないのか。県道を管理する神戸市に話を聞きました。

(神戸市西建設事務所 河南宏樹管理係長)
「改善してほしいというお声は後を絶たないという状況です。仮に舗装するとなると、道路と民地との境界を画定していく必要がありますので、そのあたりのことがハードルになるのかなと。そもそも道路の土地が2mほどしかないので」
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神戸市によりますと、道幅は6mほどあるものの、市が管理する公道は幅2mほどだということです。県道に指定された49年前は両側は草むらでしたが、土地開発で境界線が曖昧なまま「私有地」として広がり、今のような状況になったといいます。
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道路全体を舗装すると交通量が増えて住環境が悪化するという懸念もあり、市は凸凹がひどくなればショベルカーで穴を埋めるなどの応急処置を続けてきました。

記者も自転車に乗って通ってみると…

ガタガタの道は朝と夕方は通学路として使われ、生徒たちが自転車や徒歩で学校へと向かいますが、車の往来も頻繁にあり、砂ぼこりが舞い上がります。穴が埋められると少しの間は凸凹が小さくなりますが、また雨が降ると大きな穴ができます。
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一体どれくらい走りにくいのか?取材班が自転車に乗ってガタガタの道を通ってみました。

(自転車に乗る記者)
「ガタガタでハンドルを取られそうになります」

砂利の道は思った以上に走りにくく、路面がガタガタで車が真横を通ると危険な状態だと感じました。
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そして夜になると、あたり一面真っ暗になります。県道なのに街灯は1つもありません。歩く人は懐中電灯などで道を照らしながら進むしかないのです。

(自転車で通る人)
「真っ暗ですね。街灯もないので。(Qひやっとした経験は?)何度かありますね、こけそうになったりとか」
「あなぼこを見落としてスピード上げてガタンといきなりなったりするので、荷物が飛び出たり。すぐにでも舗装してほしいです」

市は「道の中心2mを舗装し車は通行止め」にする案 車の利用者から反対の声も…

住民らから相次ぐ「改善してほしい」という訴え。神戸市は今年5月、ついに重い腰を上げて、舗装する方針を決めました。その案では、私有地を除く「道の中心・幅2mだけ」を舗装するといいます。

(神戸市西建設事務所 河南宏樹管理係長)
「今のところは(幅)2m。神戸市が持っている用地のところを舗装させてもらう。車止めというか、棒みたいなポールみたいなものを立てまして、車が通れないように、きちんと2mの幅を確保するという意味で設置をしたいなと」
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市とすれば、県道はあくまで幅2m。舗装した上でポールを設置するなどして車を通行止めにする方針で、この案が新たな憤懣を生み出す事態にもなっています。

(車で通る人)
「ここを閉鎖するということですか?閉鎖すると困りますね。大反対、大反対」
「通行止めにするっていうの?そんなんあかんわ。今まで通りせな。だって県道やで。県道を通行止めにしてどうすんねん」
「向こうの(道)はすごく混むのにここは止められてとなったら、住んでいる私たちはどういうふうに生活していったらいいんだろうと」
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舗装はしてほしいけど、車も通れるようにしてほしい。幅2mという特殊な県道は、現在の状態になった経緯などは定かではなく、今後どう整備していくのでしょうか。神戸市と地域との話し合いが続いていきます。

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