１月３日放送の「プレバト！！新春３時間スペシャル」で、名人・特待生だけの俳句タイトル戦“２０１９冬麗戦”の決勝が開催された。「３連覇は当然」と宣言する絶対王者・梅沢富美男を８人の最強ライバルが完全包囲する波乱の展開と、過去最高難度のお題。そんな決勝の前半で、下克上を狙う特待生の一人から夏井先生を「これをあなたが？俳人の視線と語り口だ」と驚かせる名句が飛び出し、スタジオが騒然となった。

「皆さんが本物になってきた」夏井先生が感心するハイレベルな激戦に
名人・特待生だけの俳句タイトル戦"冬麗戦"の決勝は、梅沢富美男（１０段）、東国原英夫（１０段）、FUJIWARA藤本敏史（１０段）、フルーツポンチ村上健志（８段）、Kis-My-Ft2横尾渉（３段）の名人５人と、予選を突破し下剋上を狙う中田喜子（１級）、ミッツ・マングローブ（２級）、千原ジュニア（３級）、Kis-My-Ft2千賀健永（１級）の特待生４人が激突。俳人・夏井いつき先生が決勝のために用意した過去最高難度のハイレベルなお題は「結露」。昨年の炎帝戦、金秋戦を制し「３連覇は当然のことだと思ってます」と豪語する梅沢を、2連続最下位で「下がるところがない。もう攻めるだけ」と語る東国原、「ストップ・ザ・富美男」と鼻息の荒いフジモン、昨年の冬麗戦王者・キスマイ千賀らが完全包囲。夏井先生が「皆さんが本物になってきた」と感心するハイレベルな激戦となった。

夏井先生が「上位４人の俳句が特に優秀」と明かす中、まずキスマイ横尾が正月の風物詩"箱根駅伝"に発想を飛ばした「雪晴れやエース区間の九人抜き」で堂々の４位にランクイン。横尾は初優勝ならず「残念ですね」とこぼしながらも、まずまずの順位に納得の表情。続いて、スタジオに掲げられた春夏秋冬の王者の肖像画に「色がない。彩りを添えたい」と意気込んでいたミッツが、前の住人が残した文字のミステリーを詠んだ「冱（い）つる窓見知らぬ名前浮き上がり」で勝負をかけたが無念の８位に。

「ちょっと変えたら１位、２位」夏井先生の言葉に中田喜子がぼう然
さらに、予選１位通過の中田がまさかの７位に沈むハプニングが発生。しかし、夏井先生は「このお題からよくこういう発想にきた」と称賛し、「ちょっと変えたら１位、２位を争っていた」とわずかなミスが明暗を分けたことを明かし、スタジオがざわつく事態に。

＜第７位＞
節の香のひかる結露や甘きこと
　　　　　　　　　　中田喜子

「おせち料理を台所で一生懸命に煮ていて、その結露がおせちのように甘い雰囲気を詠みました」という中田の一句に、夏井先生は「おせち料理の香りで結露が甘いなんて、そうそう思いつかない。こんな素晴らしい発想なのに、なんでこんなことを！ すごくもったいない」。問題は句の繋ぎの是非のみだったことを指摘する。

＜添削後＞
節の香にひかる結露の甘からん
夏井先生は「節の香によって光っているのだから"節の香に"、結露が甘いのだから"結露の"。そして"甘きこと"だと、あなたが結露をなめていることになってしまうので、ここは"甘からん"として、甘いに違いないと書かなければいけない」と添削。「これをやっていたら１位、２位を争っていたと思いますよ」という言葉に、中田は「あーっ！」といつもの悲鳴。

MCの浜田雅功も「中田さんはいつも『これをやっておけば１位』なんですよ」と残念がったが、中田は「"甘からん"はなかなか詠めません...」と泣きそうになっていた。

「俳人の視線と語り口」千原ジュニアの急成長に夏井先生びっくり
次々と順位が発表される中、名前が呼ばれないフジモンらは「ストレスが半端ない...」と苦しそうな顔つきに。東国原に至っては「俳句は体に良くないですよ。２回も最下位をとった後、お医者さんに『何かショックなことはありましたか？』と言われたんです。ポリープができたんですよ！」と告白。一方、梅沢は「お前ら尻の穴が小さすぎ。堂々としてなさい！」と王者の風格を見せつける。

ここで早くもタイトルにわずか及ばなかった２位が発表され、名前を告げられたジュニアは「うおぉぉ！」とガッツポーズ。予選では過去好評の"ナナハン"俳句を封印し、"ヘビメタ"で新境地を切り開いたジュニアは事前に「残念ながら、決勝もナナハンを置いてきた」と宣言しており、まさかの下克上に東国原は「何ハンを使ったの？」と驚きを隠せない。

＜第２位＞
皹に窓の結露を吸わせけり
　　　　　　　　　千原ジュニア

ジュニアは「皹（あかぎれ）で指がかゆい、水につけたら痛いけど（結露の）ちょっとの刺激でかゆみを止めて、窓の向こうはどうなってるのかな？」という窓際の一場面を切り取ったことを明かすと、東国原は「こういうのも詠めるんだ...驚きましたね。これは強敵だな」と感服した様子。夏井先生も「びっくりしましたね。何気なく指で結露をすっと拭く。痛いと思う。その瞬間を淡々と描いているだけ。普通の人なら痛いとか書くのに、必要以上のものをクダクダと述べない。俳句はこれでいいのだと分かっていないと書けない」と大絶賛。さらに「俳人の視線、俳人の語り口ですし、これをあなたがやっているという事実に驚いている。いつの間にこんなに上手くなったの？」と先生が称えると、ジュニアはヘルメットを脱ぐ仕草でおどけながら「ありがとうございます！」と喜んだ。

＜２０１９冬麗戦 決勝 途中結果＞
第１位
第２位 千原ジュニア
第３位
第４位 横尾渉（Kis-My-Ft2）
第５位
第６位
第７位 中田喜子
第８位 ミッツ・マングローブ
最下位

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大波乱の冬麗戦、後半のダイジェストはこちら。
https://www.mbs.jp/mbs-column/p-battle/archive/2019/01/07/015440.shtml

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