MBS(毎日放送)

2018年08月10日 10時30分 公開

"ZOZO球団"が乗り越えないといけないハードルは?里崎智也氏が指摘

 元ロッテマリーンズ捕手で野球解説者の里崎智也氏が、ZOZOのプロ野球界参入の問題点を8月8日放送の『戦え!スポーツ内閣』の中で指摘した。衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するスタートトゥデイの前澤友作社長が、ツイッター上で「球団を持ちたい」と表明したことが、話題となっている。

いまの12球団を見ても、売り手がない 
 まず里崎氏が指摘したのは、前澤社長が球界参入の方法を明かしていないこと。「参入方法の1つは、既存球団の買収。でも、売り手がないと買えない。いまの12球団を見ても、売り手がない」と語った。MCの武井壮が「ロッテがもしかしたら...という話になりましたけど、バッサリ断りましたもんね」と水を向けると、「ロッテ球団は営業利益も下がってないですし、母体となるロッテも全然困ってないので、身売りに出すことはほぼない」と明かした。

16球団にするには、280人の選手を増やさないと
 もうひとつの、新たに球団を作って新規参入する方法については「現在の仕組みでペ(球団を増やして)ナントレースを戦うには、16球団が必要。ZOZO含めて4球団増やさないといけない。1球団だけで手を挙げても何も進みませんよ。」とコメント。さらに「1球団につき70人の選手が必要。4球団で合計280人も選手を増やさないといけない」と、乗り越えなければならない"ハードル"を次々と指摘した。

四国での新球団設立は交通手段が...
 四国に新球団を設立する構想についても「四国から、それぞれの球団本拠地までの直行便がない」と、チームが球場に到着した当日に試合を行う"移動日ゲーム"が困難だと指摘。さらに徳島出身の里崎氏四国での試合開催について「(四国での)プロ野球の試合は、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムしかできない。でも、四国のほかの県の人は新幹線があるわけじゃないから、車で3、4時間かけてまで試合を見に行かないです。実質的に愛媛1県で球団を持たないといけなくなるんですよ」が危惧した。

企業が連名で1つのチームを運営した際の問題点
 そこで武井が「1つのチームを企業が連名で運営すればいい」と提案。「企業がもうひとつ加わるだけで資金は潤沢になるし、新しい方の企業の社風も出るし、PRも2社でできるわけだから負担も減るし」と語ると、里崎氏は「そうなったら、"社長がどっちになるか"問題があるんですよ」と語り、「結局、野球界が一番ダメなところが『どっち派?』みたいな」と、派閥争いになるとコメントした。

 武井壮&ブラマヨ小杉竜一がMCをつとめる『戦え!スポーツ内閣』はMBSほかで毎週水曜日よる11時56分放送。
https://www.mbs.jp/naikaku/

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