えー!?消防車がキッチンに? ?大阪で「山形牛」?"なぜ"の理由をリサーチ

4分でわかる ミント!

2019/10/24 17:00

 足繁く通う馴染みの飲食店の店主に「なぜ、飲食店を初めたのか?」「最初からこの店を?」など、“経緯”を聞いたことがある人はいるだろうか。そこで、10月16日(水)に放送された情報番組「ミント!」の企画「わざわざグルメ調査隊」では、このようなちょっとした疑問について店主を徹底調査。リポーターは関西のグルメ王・シャンプーハットのてつじと辻沙穂里アナウンサー。今回の舞台は、グルメ激戦区・福島。

山形牛の焼肉店

最初に登場したのは、「わざわざ大阪で山形牛を出す焼肉店・牛語(うしがたり)」の店主・山口亮さん(39歳)。山口さんの店が提供する肉は、自社牧場から仕入れる「最高級の山形牛」。てつじと辻アナウンサーは、店主オススメの部位「山形牛のラムヘレ肉(1,980円 税込み/一人前)」をオーダーした。

 「おしりの中でも一番やわらかい場所で、この場所が"肉の味"がわかるところです」と解説した山口さん。つまり、「美味しくない牛は、ラムヘレが美味しくない」という。誤魔化しがきかない。この部位は一頭からだいたい500gしかとれない希少な肉。一口味わった辻アナは、「噛めば噛むほど旨味と甘みが出てきます!」とニッコリ。山口さんは「エサも旨味を出すようなエサのやり方としています」。

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A3でもA2でも美味しい肉はある

次にオーダーしたのは、「山形牛の上ロース(2,420円 税込み/一人前)」。試食したてつじは「赤身とサシのバランスが最高ですわ!A3でもA2でも美味しいお肉はあります!」と言い切った。さらに「次の日に胃がもたれないような脂の作り方をしています。牛との会話です!」と、牛についてかなり詳しい山口さん。それもそのはずで・・・。山口さんは実は「牧場の息子」というのだ。
フライングしてしまったが、このコーナーは先にてつじが「なぜ?わざわざ」の理由を見立てるのが決まりごとになっている。てつじは、山口さんについて「山形牛を育てていた牧場の社員さん(山口さん)が、グルメ激戦区・福島で勝負しようとオープンした」と見立てた。

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食肉の専門学校

 山形県にある山口さんの実家「山口畜産」は、世界最大級の「和牛牧場」。そこの次男として生まれた山口さんは牛と共に育った。牧場は、長男の治さんが継いだため、山口さんは大学卒業後、群馬県にある「食肉学校」に通い、鶏肉・豚肉・牛肉など「食肉」についてみっちり学んだという。

 そして、全国のお肉を食べ歩いた結果、「一周まわって実家の牛が一番美味しかった」と山口さん。また、「なぜ、大阪で焼肉店を?」と質問した辻アナ。確かに、実家の山形県でまずは「本店/一号店」を出してから大阪に出店でもいいのではないだろうか。

 山口さんはこう答えた。「食肉学校にいる時から"大阪が一番お肉の本場"で、お肉が一番美味しい店が多いから。焼肉の本場・大阪のグルメ激戦区『福島』で認められたら日本一になると思ったので」。

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大阪・茶屋町

 次の店は、今回のメインタイトルにしている「消防車キッチンカー」(スペインバルBANDA)。本店は「福島」だが、取材場所は大阪梅田「茶屋町」だった。移動販売していた。

 ファッションにグルメ、劇場などもあるかなりハイセンスでオシャレな店が立ち並ぶ梅田界隈屈指の観光スポットだ。その「オシャレスポット」のメイン・梅田LOFT前に「消防車キッチンカー」は、"駐車"しいていた。「なぜ、ここに消防車?」とは全く思わない。オシャレな街並みに溶け込んでいた。SNSでも「消防車のスペイン料理店!カッコいい!」と話題になっていた。
真っ赤なボディにイエローの文字が映えて「スペインバル」にぴったりだ。
だた...1つ気になるのは「消防車」をキッチンカーに改造して公道を走ってもいいのか...?オーナーの平野恭誉さん(40歳)に話しを聞くことに。

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巨大パエリア

話を聞く前にまずは、消防車キッチンカー限定のメニュー「太陽のパエリア(1,000円 税込み/一人前)」を試食したてつじと辻アナ。消防車キッチンカーで作る「巨大パエリア」は、オマール海老とイカと野菜がたっぷりと入って25人前。平野オーナーは「少量で一人前作るよりも多く作った方が美味しいです」。
てつじは「香りが半端ないですね!生米を炊いていることによってほどよく芯が残る。すべての味が米1粒ずつに"しゅんでる"」と大満足。また、辻アナは「うそー!美味しそう!おこげ!」とはしゃいでいた。

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酔った勢いで...

 てつじは「本店の経営が火の車で起死回生を狙って消防車をキッチンカーにした」と見立てたが、ハズレ。

 正解は...「夜中のテンションで"ポチ"っと(ネットオークション)してしまった」と明かした平野オーナー。「最初、30万円からスタートでしたが、『100万円でもこれは安い!』と思いましたので」と淡々と話していたが、酔った勢いで消防車とは...。

 話をさらに聞くと、自家用車はなく移動の際、この消防車で家族と買い物に行くことがあるというから驚きだ。最近はよく見かけるので慣れてきたが、少し前はコンビニエンスストアの駐車場や、ファミリーレストランにタクシーが駐車しているのを見かけると「あ、タクシーだ」と、ジロジロ見てしまうのに、それが「消防車」となると(オシャレエリア「茶屋町」ならオブジェっぽく見えるが)普通にショッピングモールやスーパーマーケットに駐車していたら「うわー!消防車!」「火事?」と騒ぎにならないだろうか...。

 てつじも同じことを質問すると、「めちゃくちゃ見られます...」と平野オーナー。様々なイベントに出店しているというので、見かけたらぜひ絶品「巨大パエリア」を味わってみて。

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「わざわざグルメ調査隊」は、情報番組「ミント!」(毎週月~金、午後3時49分)で毎週水曜日に放送している企画。「なぜ、わざわざこの場所に飲食店が?」など"わざわざ"の理由を、シャンプーハットのてつじがその場所を訪れ調査する。

https://www.mbs.jp/mint/info/wazawaza/


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