主演映画「盤上の向日葵」が公開中の俳優・坂口健太郎が11月2日放送の「日曜日の初耳学」に登場。えくぼが印象的な“キラースマイル”で視聴者を魅了する一方で、林修を聞き手に演技についての持論をじっくり語る姿にも、視聴者から感嘆の声が上がった。
■唯一無二の魅力で国境を超えて活躍
![]()
大学在学中だった19歳の時に「メンズノンノ」専属モデルとしてデビューした坂口。日本だけでなく台湾・タイ・香港・中国・韓国など各地のファッション誌の表紙を飾り、俳優としては2024年の韓国ドラマ「愛のあとにくるもの」でヒロインを一途に愛する男性を好演し、世界100か国で視聴数ランキング1位を獲得するなど、国境を超えて人々を魅了している。
そんな彼の強力な武器の一つが、観る者の心を溶かす明るい笑顔。番組では、海外のファンの"あのえくぼの笑顔は有罪"といった熱烈メッセージに加え、「愛のあとにくるもの」で見せたさまざまな笑顔シーンを紹介。それを見た坂口が「自分の芝居をまじまじと見るのって恥ずかしいんですよね」と浮かべたチャーミングな照れ笑いまで複数のカメラでしっかりととらえる徹底ぶりで、言語の壁を超えて世界のファンを魅了するそのスマイルを存分に引き出した。
■笠原秀幸「不思議なパワーをくれる人」
![]()
唯一無二の癒やしオーラで国境を超えて愛される坂口だが、その癒やしエネルギーの源泉は笑顔だけではない。坂口自身も「摩擦をなくしたり潤滑油みたいな立場でいることが嫌いじゃなかったりする」と語ったように、場の雰囲気をよい状態に保とうという意識によるものも大きいようだ。
共演者にも、坂口のその意識は伝わっている。番組では、「盤上の向日葵」で坂口と初共演した渡辺謙にも取材。渡辺はVTRでコメントを寄せ「彼は本当にオープンマインドで、そこにまったく作為を感じない。本当に"スッ"と懐に入ってくるし、誰に対しても同じように接する。"あいつと一緒に仕事するのは心地いい"と思える俳優」と坂口の現場での姿勢を絶賛した。
さらに、10年来の親交がある先輩俳優・笠原秀幸がリモートで登場し、「不思議なパワーをくれる人です。健太郎と会って帰ると、昨日より自分を好きになっていることが多いんです。とっても前向きになったり、プラス思考になります」と証言。坂口が明るくポジティブなエネルギーで周囲を照らしていることが明らかになった。
■役との距離感を語る「役の一番の理解者でいよう」
そんな坂口が真剣な表情を見せたのが、演技論に話が及んだ場面だ。
林に「役者としての強みは?」と尋ねられ、「"ふつうさ"が一番難しいなという思いがあって。(現実の)人生から離れれば離れるほど、お芝居として見やすくなる気がするんです」と話し始めた坂口。続けて「たとえばラブストーリーを演じるとなった時に、"他者に愛情を持つこと"ってたぶん皆さんが経験することだから、その人なりの愛情の放出のしかた、愛情の抑え方、それぞれ観るかたが経験してきたことがあると思う。そういう普遍的なもののほうが、いろんなことを細かく考えて演じることが必要なんだろうなと思います」と、自身が考える"ふつうさの演技の難しさ"に言及した。
さらに、「100%その役になろうというより、(役の)一番の共感者でいよう、役の隣人でいよう、という感覚が強い」とも。日常で誰もが経験する"ふつう"の出来事や感情をじっくり考えて演じるその姿勢、そして100%役になりきらず客観視しようとする一歩引いた視点が彼ならではの唯一無二の存在感を引き出していることが、インタビューで明らかになった。
■渡辺謙が証言「背中に彼の存在をすごく感じたんです」
渡辺謙からは、「盤上の向日葵」の撮影中、坂口の強烈な存在感を目の当たりにして驚いたというエピソードも飛び出した。それは、渡辺と柄本明が真剣師同士、命を削って将棋の勝負をするシーンでのこと。
「僕と柄本明さんが命を削りながら将棋を指している、それを彼(坂口)はずっと見ている、というシーンだったんです。変な話、そこにいればいい。だけど、背中に彼の存在をすごく感じたんです。演じるのではなく、存在意義、存在価値みたいなものをちゃんとフレームに残していく、それはすごいなと思いましたね」と、後ろで勝負を見ている坂口の存在感が強烈に印象に残ったことを打ち明けた。
渡辺のコメントを受け、坂口は「セリフをしゃべるよりも聞くことのほうが大事だなといつも思っているかもしれないです。聞くほうが、もらえるものが多い気がして。その後の自分の芝居が変わる、そこに面白さを感じるところがあるのかなぁ」と、しみじみ。黙っていても醸し出される存在感について、自身の思いを語った。
キラースマイルを連発しながらも、演じることに真摯に言葉を紡ぐ姿が印象的だった坂口。視聴者からも「笑顔が目の保養になった」「男も惚れるカッコよさ」といったスマイルへの反響に加え、坂口が語った演技への思いに対しても「だから彼の演技は心に残るのか」「演技の話をするときの真摯な姿勢が素敵!」「役の一番の共感者でいようって健太郎さんらしい素敵な考え方!」といった納得の声が続々と上がっていた。
このほか、渡辺謙が「あいつね、変態(笑)」とぶっちゃけた坂口の独特すぎるカップ麺の食べ方のエピソードや、笠原秀幸が「これ、男2人で言います?」と照れながら語った深夜のバーでの坂口の熱烈な一言など、坂口健太郎の素顔が覗けるインタビュー全編がTVerで配信中。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年11月2日放送より)
無料見逃し配信はTVerで2025年11月30日(日)まで
坂口健太郎 編!
-----------------------------------------
「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
公式HPはこちら。
![]()