今年、実写邦画としては実に22年ぶりに興行収入100億円を突破する快挙を成し遂げた映画「国宝」。人気企画<インタビュアー林修>の未公開トークを蔵出しした 「日曜日の初耳学」8月17日放送回では、「国宝」の主演俳優・吉沢亮の未公開トークを放送。併せて李相日監督が語る吉沢のキャスティング理由など貴重なトークが飛び出し、映画を見たファンからも「確かに」「納得」「映画を見た後だからトークがさらに面白い」といった声が続々と寄せられた。
■吉沢亮、撮影は「毎日、限界の先を行ってました」
この日の「日曜日の初耳学」は"ランキング1位のカリスマたちの金言&未公開SP"。吉沢に加え、「奇跡の男前ランキング」「ストイックだと思う30代俳優ランキング」(ともに2024年)1位の佐藤健、好感度No.1女性芸人いとうあさこの本編では流れなかった未公開トークを放送した。
吉沢の未公開トークは、大ヒット中の「国宝」に関するもの。「李相日監督の作品に出ることが、役者をやる上での一つの目標というぐらいに勝手に恋焦がれていた」という吉沢は、李監督と原作・吉田修一氏のタッグによる映画「怒り」のオーディションにも参加したが「監督に何も響いていなかった」という。
「李監督の作品には一生出られないのかな」と思っていた矢先の主演オファーに「そもそもなんで僕なのかな」とすら思ったという吉沢。「(『国宝』の取材でも)監督は『わからない』って。『わからないけど、吉沢くんじゃないとこの作品はできないんだ』みたいなことをおっしゃっていて。『吉沢くんが受けてくれなかったらこの企画は飛んでた』って」と振り返った。
そこで番組では、真意を探るべく李相日監督にも新たに取材。すると、答えはやはり「理由はわからないです」とのこと。しかし続けて「にしても、喜久雄っていう役は彼しかできる人がいない。正体不明というか、小さく叩いたら小さく響くし、大きく叩いたら大きく響くような空洞感。終わりが見えない、底が見えない感じがします」と吉沢の印象を語った。
念願の李相日監督との撮影の日々について「厳しくはあったけど、それ以上の愛情を感じる方だった」と回想した吉沢。同じシーンを最初から最後まで何十回も撮影する日々に「毎日、限界の先を行ってました」と語る表情も清々しい。
過酷な撮影の裏側についても語られたこの日の放送に、「国宝」を鑑賞した視聴者からも「この未公開トークを聴いて、撮影がどんなに大変だったか改めて知った」「『国宝』見た後だから吉沢さんの『限界の先を行ってた』がリアルに響く」「最初から最後まで何十回...だからこそすごいものが見られたんだ」「たしかに吉沢さんじゃなきゃあり得ないっていうの、わかる気がした」といった熱い感想が飛び交った。
■佐藤健「やりたいことのために、やりたくないことをやる」
主演を務めた配信ドラマ「私の夫と結婚して」が国内視聴者数歴代1位を記録した佐藤健。自ら企画を立ち上げた配信ドラマ「グラスハート」も公開され、大きな話題を呼んでいる。
そんな佐藤のトークからは、スタジオレギュラーで佐藤を"師匠"と慕う中島健人へのアドバイスなどが今回新公開された。25歳当時、俳優の仕事が来ないと悩んでいた中島に語った言葉とは――。
中島について「イケメンすぎて損してると思います」という佐藤。「本当に俳優としてやりたいなら、かっこいいのやめなさいと。本当にやりたいことがある時に、近いことをやるよりは、やりたくないかもしれないけど土台を固めるために必要な仕事があると思っていて。たとえばレオナルド・ディカプリオみたいなかっこいい役がやりたいと思った時に、かっこいい役ばかりやるんじゃなく、演技で評価される作品に出て、土台を作ったうえで初めてゴールにジャンプできる、みたいなことってあるじゃないですか」と持論を展開した。
"土台を固める"スタイルは、佐藤自身も実践している。映画「るろうに剣心」シリーズでの超絶アクションは1年間の猛練習で作り上げ、「グラスハート」で見せているピアノ演奏も、すべて自身で演じている。そのためにピアノ初心者から6年がかりでピアノを特訓し、上級レベルのスキルを身につけたという。
そのこだわりの強さについて、後輩であり親友の神木隆之介は「オタク気質なところがあるのかなと思いましたね」とコメント。「グラスハート」を見た視聴者からも「ピアノを弾くシーンは本当にすごい」といった声や「健さんからケンティーへのアドバイス、すごく説得力があった」といった声が上がっていた。
■いとうあさこが唯一"NG"にしている仕事とは
好感度No.1女性芸人として幅広い層から愛されるいとうあさこ。現在55歳だが、ソロキャンプや英会話など、新しいことに積極的に挑戦する姿勢は健在だ。
好感度が高い理由について、自身は「嘘だけはないとこ、かなぁ。自分で心掛けてることっていうと」と話したが、今回新たに"大親友"の大久保佳代子がいとうの別な一面について打ち明けた。
いとうについて、大久保は「いい意味で頑固だし、自分の正義とか物差しがしっかりしてるんで、そこをズレたことに関しては泣き寝入りしない」という。バリ島にプライベート旅行した時のエピソードとして「タクシーに乗ったら、メーターと要求されたお金にズレがあったんです。私ともう一人は『まぁいいじゃん』と言ったんだけど、あさこさんは『おかしい』って」と明かし、「言う時はちゃんと言う、じゃないとあの歳まであんな感じで頑張ってないですよ」とリスペクトをにじませた。
いとう自身が芸人の仕事で唯一"NG"にしていることを語った部分も未公開。「昔から、墓場でふざけるのは嫌だっていうのは事務所に言ってましたね。心霊スポットに行って...みたいな。お墓も人の家だから、人の家で騒ぐのは...とか、廃墟も幽霊さんが住んでいるところだとしたら、騒いだらそりゃあ怒りますよね」と、いとう。嘘を嫌い、周囲への配慮を怠らず、それでも核となる自分の正義は揺るぎない、そんないとうの魅力が詰まったトークに、視聴者からも「いとうあさこさん、素敵な方」「こんな風になりたいなぁ」といった声が上がっていた。
このほか、吉沢にとっての"演じることの神髄"や、佐藤が打ち明けたスカウト秘話、いとうが生きる上で大事にしている考え方など、貴重な未公開トークが詰まったこの回の<インタビュアー林修>全編がTVerで配信中。
(MBSテレビ「日曜日の初耳学」2025年8月17日放送より)
無料見逃し配信はTVerで2025年9月14日(日)まで
吉沢亮・佐藤健・いとうあさこ 初出し満載!金言&未公開SP 編!
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「日曜日の初耳学」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
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