MBS 毎日放送

2019年04月16日 19時00分 公開

林修も共感!"宿題も定期テストも廃止"の中学校長が語った"逆転の発想"

宿題、定期テスト、学級担任制——日本の学校教育で行われてきた“当たり前”を次々と廃止し、子育て世代に話題の公立中学校がある。4月14日放送の「林先生の初耳学!」では、林修先生が驚きの改革を進める東京都千代田区立麹町中学校・工藤勇一校長を直撃。改革の根底にある“逆転の発想”を引き出した。

麹町中学校・工藤勇一先生に会いに行く
数年前から"宿題の廃止""定期テストの廃止""学級担任制の廃止"など大胆な改革を次々と断行し、たびたびニュースになっている千代田区立麹町中学校。その改革の中心にいるのが同校校長・工藤勇一先生だ。公立中学校教師、教育委員会勤務を経て2014年に同校に着任すると、大胆な改革を推し進めてきた。
実は、林先生が"今一番会いたい教育者"こそ、この工藤先生。「宿題なんて意味ない」「宿題は修行でしかない」とショッキングな発言を繰り出す工藤先生に、林先生も「もっと大きい声で言ってください!僕もそれはずっと言い続けてます」とすっかり意気投合。ともに"教育界の寵児"である2人ならではの語り口で、学校教育の問題点を指摘した。

目からウロコの改革で学力アップ!
単純作業になりがちな宿題を不要だと考えていた工藤先生は、その廃止を断行。同時に、暗記がモノをいう定期テストもやめ、その代わりに単元ごとの「単元テスト」を導入した。
なんと、単元テストの点数が不満だった場合、生徒は自分から"再チャレンジ"を申し出ることができる。この再チャレンジ制度により、生徒それぞれが自分の苦手を特定し、そこに焦点を絞って自主的に勉強するという流れが自然に生まれた。その結果、生徒全体の学力が底上げされたという。
「宿題をなくしたのは、再テスト制とセットなんです」と工藤先生。「単元テストで70点だった子どもは、30点分のわからなかったところを調べてきます。アクションしてわかるようになると、それが自分の経験になるので行動に変化が起こる」。"やらされ"たり"詰め込む"のではなく、自分から苦手を復習する能動的な自宅学習ができる、というわけだ。
"あって当たり前"だった制度を廃止することで子どもたちの学ぶ力を伸ばす。その逆転の発想に林先生は深くうなずき、「勉強をやらされているうちは成績伸びないですよ」と実感を込めて口にした。

新たな改革"全員担任制"
工藤先生は、2018年から新たに「クラス担任制の廃止」と、学年ごとに全教員が全生徒を見守る「全員担任制の導入」にも取り組んでいる。
「イメージとしては"チーム医療"。子どもに問題が起きたら、その問題にもっとも適しているだろうなという先生をマネジメントしてあてがう」と工藤先生。こちらも導入して1年で成果が出た。担任に責任が集中していたクラス担任制と比べ、「子どもたちが担任のせいにしなくなった」「職員室の雰囲気も変わった。先生一人ひとりが当事者意識を持った」と、工藤先生は手ごたえを感じている。

みんなが仲良くする必要はない
そしてもう一つ、林先生が最も共感した "逆転の発想"が「みんなが仲良くする必要はない」というもの。大人は「クラス全員仲良く」と声を掛けがちだが、工藤先生は「どうやっても仲良くなれない人がいるのが世の中。その対立の中でどう解決していくか考えることこそが勉強」と考える。
この考えに深く共感した林先生。「工藤校長の頭の中にあるのは、いったい教育の最終目的はどこか、ということ。それは、"社会に出てからよりよく生きる能力を身につけること"。そのために役に立つことはやる」と工藤先生の思いを代弁し、コーナーを締めくくった。

「林先生の初耳学!」はMBS/TBS系で毎週日曜よる10時放送。
全国1億3千万人から募集した選りすぐりの知識を抜き打ちで林先生に出題。物知りの林先生でさえ知らなかったものを"初耳学"に認定する。
https://www.mbs.jp/mimi/

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