11月1日に放送されたMBS・TBS系『情熱大陸』。今回取材したのは、世界にその名を轟かせる名店「すきやばし次郎」の板場に立つ鮨職人・小野禎一(67)だ。一品料理やつまみを出さず、極上の20貫を一気に握るスタイルを確立し「鮨の神様」と称された父・小野二郎(101)。その偉大すぎる父の影で葛藤を重ねながらも、愚直にその技を継承し続ける男の姿に、SNS上では「職人技と、神様の息子という責任感に感嘆」「先代のもと淡々と研鑽を続けてきた男の姿を見た」などと大きな反響が寄せられている。現在TVerでは1週間の見逃し配信が行われている。
◆「神様の子」としての葛藤と、辿り着いたひとつの真理
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たった10席のカウンターに漂う静けさと、研ぎ澄まされた心地よい緊張感。熱いおしぼりと芳しいお茶が差し出され、洗練された一貫一貫が変わらぬスピード感で目の前に置かれる。「神様の子」として生まれた禎一にとって、その看板を背負う日々は決して平坦なものではなかった。
高校生の頃は「カーレーサーになりたい」と夢を抱いたが、父から「そんなもので食えるわけがない」と一蹴され、高校卒業後は赤坂の日本料理店で5年間の修業を積んだ。24歳で「すきやばし次郎」に入り、父を師と仰いで鮨と向き合い始めた。かつては「自分の鮨」を追い求め、試行錯誤と葛藤を繰り返した時期もあったという。
しかし、長い苦闘の末に辿り着いたのは「やはり父の鮨が一番美味しい」という極めてシンプルな真理だった。自分らしさを無理に誇示するのではなく、父が築き上げてきた王道の仕込みと技に立ち戻り、その道を愚直に歩む覚悟を決めた瞬間だった。
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◆父の型を崩さず、命を吹き込む──受け継がれる職人の矜持
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それは、単なる追従や模倣ではない。父の完成された型を崩すことなく、素材のコンディションや時代の変化に合わせた微細な工夫を、毎日静かに重ねていく。妥協のない仕込み、酢飯の厳密な温度管理、そして一貫の握りに注ぎ込まれる凄まじい集中力。「ちょっとずつでも父親に近づいていければいいですけど、パッと背中を見ると1000歩くらい先に行ってるんですよ、父親って」。偉大な背中を追い続け50年、禎一の所作に一切の迷いはない。
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かつては息子の鮨を口にすることはなかった父・二郎。101歳を迎えた「鮨の神様」は、カウンターで禎一が握る一貫を味わい、いま何を思うのか。座右の銘である「継続は力なり」を体現するように、偉大な型を守りながら自らの命を吹き込み続ける禎一の姿は視聴者の胸を強く打った。「神の影を生きる覚悟の重みに圧倒された」「伝統を継ぐとはこういうことか」と、ネット上には惜しみない賛辞が溢れた。
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偉大な父と向き合い、静かに自らの矜持を燃やす鮨職人・小野禎一の生き様を、ぜひ映像で見届けてほしい。
(MBSテレビ「情熱大陸」2026年11月1日放送より)
無料見逃し配信は2026年11月8日(日)までTVerにて配信中
【#1426 鮨職人・すきやばし次郎/小野禎一】
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「情熱大陸」はMBS/TBS系で毎週日曜よる11時放送。
公式HPはこちら。
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