竹本宗一郎

ナイトカメラマン Vol.1066

201908.25
11:00

肉眼では決して見ることのできない、闇の中の究極の美。
暗闇の魔術師は、最先端の超高感度カメラとともに極寒のニュージーランドに飛んだ!

人は彼をこう呼ぶ、"暗闇の魔術師"と。
「暗がりばかりを撮影していたら、いつしかそう呼ばれるようになった」自ら"ナイトネイチャーカメラマン"と名乗る竹本宗一郎は、日本で唯一、闇に特化したちょっと不思議なムービーカメラマンだ。
闇に同化するため、黒の服しか着ないこの男が捉えた映像は、見た人の心を一瞬にして鷲掴みにし、遠い別世界へと誘なってしまう強力な力を持つ。
その理由は「肉眼で見ることが出来ない、地球上の"もう一つの世界"がそこにあるから」
氷河の上を刻々と変化する流星群、ハワイ島のマグマと天の川の共演、南米の離島では大量の発光微生物とシンクロナイズドスイマーが織りなす神秘的な光のスペクタクル・・・世界をフィールドにし、人知れず存在する"闇の中の美"をモノにしてきた。それを可能にしているのは日進月歩の進化を遂げる超高感度カメラ。
微細な星の光をキャッチし最大限に増感させ、漆黒のジャングルの闇を真昼間にしてしまう。しかし、その性能を生かしきり、タイムラプスと合わせた"夜の芸術"は、彼しか表現できないもの。
長梅雨の日本を脱出しニュージーランドに飛んだ竹本。自らのキャリアの集大成と豪語し狙うのは、鍾乳洞の闇で光る南半球にしか生息しない"土ボタルの群生"と、幻と呼ばれる"赤いオーロラ"。洞窟の漆黒、そして気まぐれで残酷な天候の変化に翻弄されながらも果敢に"闇へと挑む"男の姿を追う。

SOICHIRO TAKEMOTO

1968年東京生まれ。少年の頃、『天体観測』を口実に夜遊びをする中、偶然ホタルに遭遇。その時から闇の奥にある“美の存在”を意識する。大阪芸術大学で映像専攻、卒業後、最大手プラネタリウムメーカー「五藤光学研究所」に入社。施設で上映する天体の番組演出を担当。1997年独立。夜に特化したカメラマンとして天文・宇宙・自然科学分野の各種特殊撮影分野において高い評価と信頼を得る。NHKの宇宙科学番組の特殊撮影などで世界各地の夜の絶景を撮影する傍ら、スーパーバイザーとして様々なメーカーの開発部門と協働。最先端の撮影機材と技術で、目に見えない暗闇の撮影に挑み続けている。

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