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2025年06月01日(日) 放送分

玉木宏俳優
Vol.1355

「俳優だけではない自分を―」
45歳、いま繋いでいきたい“風景”

俳優・玉木宏を語る時、イケメンという言葉ではあまりにも収まりが悪い。表裏のないその物腰には、正直想像を裏切られた。ほとんど密着取材を受けてこなかったという彼が今回、俳優だけではない"45歳の今"をカメラに見せる。
その経歴は華々しい。映画『ウォーターボーイズ』で脚光を浴び、ドラマ『のだめカンタービレ』で大ブレイク。その後もドラマや映画、CMなど数多の作品に出演し、NHK連続テレビ小説「あさが来た」ではヒロインの夫役を好演。「働く女性を支える男性の理想像」アンケートでも1位に選ばれた。最近では「極主夫道」や「ゴールデンカムイ」などイメージを覆すような役柄にも挑戦。「常にイメージを変えたい」という言葉通り、シリアスな役からコミカルな役まで、どんなものでも深く演じ分けるその力量を見せ続けている。
だが取材期間中、たびたび俳優とは別の顔を覗かせた。人気グループケツメイシの楽曲「GENKI DESUKA?」を使用し、大阪を応援するプロモーションビデオの監督を務め、撮影だけでなく企画から編集まで担当。制作過程では演者やスタッフとコミュニケーションを図りながら細やかに指示を出す。5年前に始め、今やルーティーンでもあるブラジリアン柔術に汗を流す姿や、映画「ウォーターボーイズ」で青春を共にした仲間との食事会で見せる楽しげな様子など、重層的な人間味が解き明かされる。
そんな玉木がどうしても訪れたいと語った場所。かつて祖父が暮らし、自身のルーツでもある隠岐諸島・西ノ島での写真撮影にも密着。「おじいちゃんがいなければ、自分もこの場所にはいない。美しいこの島を知ってもらいたい」と自らのカメラで写し取った風景には、未来に繋いでいきたい切実な想いが込められる。
玉木宏の今までとこれからを巡る旅―

PROFILE

1980年1月14日 名古屋市生まれ。45歳。
中学生の時に観た、ドラマ「若者のすべて」に影響を受け、俳優を志す。
高校2年の時にスカウトされ、18歳で上京するも仕事がなく、アルバイトを掛け持ちしながらの生活が続く。
1998年、ドラマ「せつない」で俳優デビュー。
2001年に公開された映画「ウォーターボーイズ」の佐藤役で注目を浴びる。2006年に出演したドラマ「のだめカンタービレ」ではエリート音大生・千秋真一を演じ、大ヒットの一翼を担う。
現在ではドラマや映画、アフレコや監督業など活躍の場が広がる。
カメラ、ブラジリアン柔術、キャンプなど多趣味なことでも有名。カメラは3回目となる写真展を開くほどの腕前。

STAFF
演出:髙木宏
構成:田代裕
ナレーター:窪田等
撮影:井手口大騎ダグラス・高橋秀典・高木酉一
音効:金田智子
制作協力:トリプルレーンズ
プロデューサー:沖倫太朗・重乃康紀

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